新型コロナウイルスとは?新型肺炎の症状や感染経路、保育園での感染対策について

2020.03.12保育 , 保育お役立ち情報
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2019年末頃から感染が拡大している新型コロナウイルスは、日々感染が拡大しており、報道などでも多く取り上げられています。

保育園の職員や園児にも新型コロナウイルスの感染が確認されている今、保育士さんの中には不安に感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

今回は、新型コロナウイルスの現状や、保育園での対応についてご紹介します。

新型コロナウイルスとは?

これまでに、人への感染が確認されているコロナウイルスは 6 種類あり、そのうち4種類は普通の風邪の原因となるウイルスです。残りの 2種類は、「中東呼吸器症候群(MERS)」「 重症急性呼吸器症候群(SARS)」という感染症を引き起こすウイルスです。

今回の新型コロナウイルスは、新しく発見された7番目のウイルスが原因とされています。

日本国内での感染者数

日本国内での感染者数(2020年5月3日 12:00時点)

1,140例の患者、14,839例の無症状病原体保有者が確認されています。(参照元:厚生労働省HP)

日本国内での感染拡大は、海外に比べて抑えられていると報道などで伝えられていましたが、3月下旬から感染者が大幅に増えている状況です。

政府からは非常事態宣言が出されるなど、国内感染を抑える取り組みが行われています。

新型コロナウイルスの主な症状

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のおもな症状は、以下のようなものが確認されています。

・発熱
・全身倦怠感
・のどの痛み
・咳が長引く(一週間前後)
・呼吸困難(入院患者など重症例)

季節性インフルエンザと比べ、重症化するリスクが高く、重症化後の肺炎で死亡した例も確認されています。高齢の方や、疾患のある方が重症化の可能性が高いと言われています。

潜伏期間

WHOの知見によれば、現時点で潜伏期間は1-12.5日(多くは5-6日)とされています。

また、これまでのコロナウイルスの情報などから、未感染者については14日間にわたり健康状態を観察することを推奨しています。

なお、症状がでない人や、初期症状が軽い患者もいるため、感染しているかどうかの見分けがつきにくいと言われています。通常、肺炎などを起こすウイルス感染症の場合、症状が最も強く現れている段階が、ほかの人にウイルスを感染させる可能性が最も高い時期といわれています。したがって、無症状の感染者からうつる可能性は低いとみられていますが、まだウイルス自体が十分に解明されていないこともあるため、一般的な感染症対策や健康管理が必要です。

新型コロナウイルスの予防方法

日常生活での予防

新型コロナウイルスは飛沫感染・接触感染により感染します。

飛沫感染:感染者の飛沫(くしゃみ・咳・つばなど)と一緒に放出されたウイルスを他の人が口や鼻などから吸い込むことにより感染します。

接触感染:感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で触れたものを介して他の人の手にウイルスが付着します。その手で口や鼻に触ることにより感染します。

厚生労働省の資料では、かぜやインフルエンザと同様に、下記のような方法で感染経路を断つことが重要とされています。

・こまめに石鹸で手を洗う

・咳エチケット

・マスクをする(飛沫感染を防ぐ)

・アルコール消毒をする

咳やくしゃみをするときに手で覆うと、その手で触ったものにウイルスが付着するため、他の人に感染を広げてしまう可能性があります。マスクやティッシュ、ハンカチ、服の袖などで鼻や口を覆う「咳エチケット」を行うようにしましょう。咳エチケットで使ったティッシュはすぐにゴミ箱に捨ててくださいね。

また、感染リスクを少しでも減らすため、政府、厚生労働省では下記の3つの条件が重なるような場所は避けるように注意喚起がされています。

  1. 換気が悪い密閉空間
  2. 多くの人が密集する場所
  3. 間近で会話や発声をする密接場面

イベントや集会への参加を予定されている方は、上記3つの条件が重なっていないか確認し、参加する・しないを判断してください。

保育園で気を付けたいこと

・職員、子どものこまめな手洗いうがいの徹底

手洗いうがいについては、保育士さんが正しい方法を身に着け、お子さんの年齢によっては手洗いの介助や指導を行えるようにしましょう

・タオルの共有はせず、ペーパータオルを使用する

・固形石鹸を使用している園は、石鹸の管理に注意する

プッシュで一回ずつ使用できる液体石鹸と比べ、保管時に不潔になりがちです。

固形石鹸の管理方法:

水にかかりやすい場所に石鹸を置いておくと雑菌や細菌を作る原因になります。使用後は、石鹸ホルダーの上に置く、ネットに入れてつるす、清潔なタオルの上に置いておくなど、石鹸が水にかかったままにしないようにしましょう。

保育園での対応は?

保育園職員の感染は、大阪府で行われたライブハウスを訪れていた方をはじめ、東京都、群馬県、新潟県など各地で確認されています。

一人の感染者に対し、濃厚接触者が多数に及ぶ保育園での運用は、普段とどのように異なるのでしょうか。実際に感染者が確認された園の対応もご紹介します。

現在の保育園の運営状況

感染の流行を早期に収束させるためとして、小中高等学校等は、全国的に臨時休校となりましたが、保育園は休園の対象とはなっていません。

保育園などは、保護者が就労しており、家に一人でいることができない子どもが利用するものであることから、原則 として開所することとされています。

開所している園などでは、感染リスクを抑えるため、家庭での保育が可能な子どもの登園を控えるよう呼びかける、遅めの登園・早めのお迎えなどの協力を依頼するなど対策を行っています。

また、卒園式など、多くの人が集まるイベントや、保育士採用の説明会の延期・中止を発表している園もあります。

園児や職員の感染が確認された園の対応について

実際に感染者が確認された園では、二週間の休園を実施しています。また、該当の園の園児並びに職員の健康観察(二週間の体温計測)や園の消毒を行っています。

厚生労働省の発表では、感染した子どもが、発熱や咳などの症状が出ていない状態で当園した場合は、現時点では一律に臨時休園とはいえない可能性があるとしています。市区町村に判断が異なるため、市区町村の指示に従いましょう。

感染が疑われる場合の対応

病院での診断について

現在、新型コロナウイルスの診断方法は拡散増幅法(PCR法など)と呼ばれる方法があります。

現時点では、発熱などの症状があるだけでは検査は行われず、海外への渡航歴や感染患者との接触歴などから、都道府県の判断で検査がされます。結果が出るまでは1日から数日かかるとされています。

実際に感染が確認された保育士さんの中には、発熱の症状があるものの、新型コロナウイルスの診断がなかったため出勤された方もいらっしゃいます。症状が改善しないため後日PCR検査を受けたところ、陽性が判明しました。

診断前でも、発熱などのかぜ症状がある場合は、仕事は休み、外出などは控えましょう。

かぜやインフルエンザ等、新型コロナウイルス感染症以外の病気の心配がある方は、これまでどおり病院での診察を受けてください。新型コロナウイルスの感染の疑いがある場合は、最寄りの保健所に設置されている「帰国者・接触者相談センター」に問い合わせてください。

下記のページにて、都道府県ごとの帰国者・接触者相談センターがまとめられています。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19-kikokusyasessyokusya.html

同センターへの問い合わせをする・しないの判断基準としては、

・ 風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続く場合(解熱剤を飲み続けなければならないときを含みます)

・ 強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある場合 高齢者をはじめ、基礎疾患(糖尿病、心不全、呼吸器疾患(慢性閉塞性肺疾患など))がある方や透析を受けている方、免疫抑制剤や抗がん剤などを用いている方

・ 風邪の症状や37.5度以上の発熱が2日程度続く場合 ・ 強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある場合

とされています。

ご家族と住んでいる方はできるだけ接触を避け、感染を広げないよう注意が必要です。

新型コロナウイルスに対する保育園での対策まとめ

新型コロナウイルスについては、現時点では分かっていないことも多く、日々状況が変化しているため、最新かつ正確な情報を、厚生労働省や市区町村の通知から収集することが大切です。

大切なお子さんを預かっている保育園では、お子さんだけでなく保育士さんが感染者とならないことが重要です。まずは自分が感染しないことを第一に、日々の予防を実施しましょう。

参照:

国立感染症研究所
コロナウイルスとは
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/9303-coronavirus.html
厚生労働省
新型コロナウイルスに関するQ&A
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html
保育所等における新型コロナウイルスへの対応について
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000598749.pdf
保育所等において子ども等に新型コロナウイルス感染症が発生した場合の対応について
https://www.mhlw.go.jp/content/11920000/000599986.pdf
保育所等において子ども等に新型コロナウイルス感染症が発生した場合の対応について(第二報)
https://www.mhlw.go.jp/content/11920000/000600008.pdf
新型コロナウイルス感染症 国内事例
https://mhlw-gis.maps.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/c2ac63d9dd05406dab7407b5053d108e

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