2歳児との室内遊び!2歳児の発達・特徴に合わせたアイデア
公開日: 更新日: 保育お役立ち情報梅雨の時期など外で遊べない日が続くと、活動がマンネリ気味になってしまい困っている保育士の方はいらっしゃいませんか?キラライクでは、年齢別に使える室内遊びのアイデアをご紹介しています。今回は2歳児の室内遊びのアイデアをまとめましたので、担任の保育士さんは是非参考にしてみてくださいね。
目次
2歳児ってどんな時期?
遊びのアイデア紹介の前に、まずは2歳児の発達状況を身体面・精神面からご紹介します。
2歳児の平均身長・平均体重
厚生労働省発表の資料(※1)によると、2歳児の平均身長・平均体重は下記のようになっています。
平均身長
2歳児男子:86.7cm~91.1cm
2歳児女子:85.3m〜89.8cm
平均体重
2歳児男子:11.93kg~12.99kg
2歳児女子:11.29kg~12.43kg
運動や食事の量、遺伝で個人差は生じるため、目安の一つとして知っておく程度でよいでしょう。
運動能力の発達
2歳児になると歩くなどの基本動作に加え、階段の上り下りやジャンプといった応用の動きができるようになります。
言葉の発達
2歳児は二語文・三語文が話せるようになります。また、様々なものに興味を持ち始め、「これはなに?」とあらゆるものについて質問するようになります。
自発性と自立心の芽生え
どんなことも自分でやってみたいという自発性が生まれるのが2歳児期あたりです。自立心もうまれ、衣服の着脱などを自分でやってみたいという気持ちや、自己主張が強くなる子どもが多いようです。
2歳児の周囲との関わり
2歳児になると徐々に周囲へ関心がでてきます。また、関心の対象が両親や保育士ではなく、同じ年齢の子どもに向いていくようです。1歳児は大人との関わりが多いのに対し、2歳児からは友達との交流で社会性を学ぶようになります。
2歳児の遊びのねらいとは?
2歳児の室内遊びを行う際、どのようなことに注意すると良いのでしょうか。
ねらい1:友達と短時間の遊びを楽しめるようになる
2歳児になると、大人ではなく友達と遊ぶことに興味を示すようになります。遊びを通して、同じ年の子どもとのコミュニケーションを楽しいと感じられるように、まずは短時間から友達と関われるような遊びを用意しましょう。
ねらい2:身体の発達を促進する
遊びの中に身体を動かせる要素を取り入れ、筋肉や骨格の発達を促します。また、ものをちぎるといった遊びも、手を動かすと同時に脳を刺激できる効果が期待できます。
2歳児の発達に合わせた室内遊び
ここでは2歳児に合った室内遊びを6つご紹介致します。
・ティッシュキャッチ
・新聞紙ちぎり
・新聞紙の玉入れ遊び
・カードめくりゲーム
・フラフープジャンプ
・ボールを使った遊び
ティッシュキャッチ
ティッシュがあれば広い室内のどこでも始められる簡単な遊びです。
遊び方
① 保育士が二枚重ねのティッシュを一枚ずつに分ける
② 薄くなったティッシュを保育士の肩あたりの高さから落とす
③ 子どもはティッシュをうまく追いかけ、キャッチできれば成功
ポイント
広い場所でつまずく危険が少ない場所で実施しましょう。ティッシュ以外に、風船を落としても楽しむことができます。
新聞紙ちぎり
新聞紙があればできる室内遊びです。
遊び方
新聞紙を好きなだけ子どもたちにちぎって遊んでもらうだけのシンプルな遊びです。
ポイント
ちぎった新聞紙を紙吹雪のように上から降らせる、誰が一番小さくちぎれるか勝負する等、アレンジしてみましょう。
新聞紙の玉入れ遊び
新聞紙を使えばちぎるだけでなく、丸める遊びもできます。
遊び方
① 新聞紙をみんなで丸める
② 大きめの段ボールを用意し、段ボールに入るように玉入れをする
ポイント
新聞紙を丸める感触や音だけでも子ども達の興味を引くことができます。玉入れだけでなく、段ボールで作った的をめがけて玉を投げることで的あてゲームにもなります。2歳になったばかりの子どもに対しては、ルールや勝ち負けは決めず、自由に遊ばせるのもいいかもしれません。
カードめくりゲーム
画用紙で作ったカードを使った遊びです。
遊び方
① 表が赤、裏が白のカードを用意する(全20枚程度)
② 赤チーム(3名程度)と白チーム(3名程度)に分かれる
③ 机の上に赤色を上にしたカードと白色を上にしたカードをランダムに並べる(赤と白の枚数は同じにする)
④ 先生の開始の合図でカードを自分のチームの色にめくる
⑤ 先生の終了の合図でめくるのをやめる
⑥ 赤、白それぞれのカードを数え、枚数が多いチームの勝ち
ポイント
カードの色の種類を多くすることで、遊ぶチームを増やすことができます。色だけでなく、模様を加えてアレンジしても楽しめます。
フラフープジャンプ
フラフープを使った運動要素のある遊びです。
遊び方
① フラフープを複数床に並べる
② フラフープを踏まないようにフラフープを渡り歩く
ポイント
ジャンプで渡る、ゴールする時はフラフープをくぐるなど別の動きを入れながら歩いても楽しめます。
ボールを使った遊び
子どもに人気のボール遊びを複数ご紹介します。
ボールキャッチ
保育士がボールを優しく投げ、子ども達にキャッチさせます。やわらかいボールであれば、反対に子どもに思い切りなげさせてもOKです。
ボールシュート
保育士が手でゴールに見立てた輪を作り、子どもにシュートさせます。
ボール回し
複数人で輪になって座り、音楽をかけます。音楽が鳴っているうちはボールを隣の人に回し、音楽が止まると同時にボール回しもストップします。自分の番で音楽がストップしないか心配しながら回すドキドキ感を楽しめます。
雨の日ならではの室内遊びも
雨の日を室内遊びにしている保育士さんも多いのではないでしょうか。雨の日に、本コラム内で紹介した室内遊びを採用いただくほか、窓からお子さんと雨の様子を見るのも良いかもしれません。お庭がある園で、雨にあたらない場所があれば外から眺めても良いでしょう。2歳児の場合、雨の音や雨に触る経験だけでも興味を持つお子さんが多く「雨に触るとどんな感触かな?冷たいかな?熱いかな?」のような問いかけを交えて楽しめるようにしてみましょう。
準備がいらない遊び
急に雨が降ってきたときのために、準備なしでもできる遊びも知っておきたいですね。
まねっこゲーム
保育士さんが前に出て、動物や身の回りのものを真似した動きをし、子どもたちに当ててもらうといううシンプルな遊びです。保育士さんだけでなく子どもが前に出てもいいかもしれませんし、あらかじめお題を決めておくことで難易度の調整が可能です。
だるまさんがころんだ
有名な「だるまさんがころんだ」も準備なしで取り組める遊びです。保育士さんが鬼になり、子どもたちに対し後ろを向きます。子どもたちは保育士さんが「だるまさんがころんだ」と言い切って振り返るまでに動いてできるだけ鬼に近づきます。鬼が振り返ったときに動いてた子は鬼に捕まってしまいます。これを繰り返し、鬼が後ろを向いている間に子どもが鬼にタッチできたら捕まった子どもたちも開放されます。地域によってルールや掛け声も異なるため、保育園のあるエリアで一般的なルールを把握しておくことをおすすめします。子どもたちが小学生になっても遊べるゲームなので、2歳~3歳のうちにルールを覚えておく機会になるといいですね。
トンネル遊び
保育士さんが足を広げて立ち、足と足の間を子どもがくぐるシンプルな遊びです。足の幅を広げたり、体の柔らかい方であればブリッジしてその間をくぐらせることでバリエーションができるため飽きずに子どもたちを楽しませることが可能です。
まとめ
保育園の2歳児クラスで使える室内遊びのアイデアをご紹介しました。2歳児の遊びでは、友達と遊ぶことや身体を動かすことの楽しさを感じられる活動を用意すると良いようです。フラフープ等の準備が必要なものから、道具なしで楽しめるものまで様々なアイデアをお伝えしましたので、皆さまの参考になりますと幸いです。
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参照(キラライク以外のサイトに移動します):
※1 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/73-22-01.pdf
kiralike編集部
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