【2022年保育士試験実技】言語試験の台本作りや練習方法のコツ

公開日: 更新日: 保育士の資格取得


保育士試験に挑むみなさま、筆記試験は無事乗り切れたでしょうか。次は、1カ月後に迫る実技試験の対策をしましょう。

「音楽」「造形」「言語」に関する技術が問われる保育士の実技試験の中でも、今回は「言語」を受験する前に知っておきたい台本作りや練習のコツをご紹介します。

保育士の実技試験・言語試験の実施概要

「言語」の実技試験では、「子どもたちにお話を聴かせる技術」が問われます。保育士試験の「受験申請の手引き」で公表されている4つのお話の中から1つを選択し、試験官の前で素話(口演)を披露します。

2022年度の言語試験の課題は「おおきなかぶ」「ももたろう」「3びきのこぶた」「3びきのやぎのがらがらどん」の4つとなっています。この中から1つを選択し、試験を受けることとなります。
なお、課題は年度が替わると変更されることがあります。たとえば、2018年度は「てぶくろ」が課題となっていましたが、2019年度は課題から外れています。必ず最新の情報を確認してください。

言語の試験で求められる力は「保育士として必要な基本的な声の出し方や表現上の技術、幼児に対する話し方ができることです。「3歳児のクラスの子どもが、集中して聴けるお話を行うこと」、「15人程度の子どもの前で話すことを想定すること」、「お話は3分間にまとめること」という条件のもとで、実技がチェックされます。

参考:令和4年保育士試験 受験申請の手引き

参考:受験申請の手引き|一般社団法人全国保育士養成協議会

どの話を選ぶ?選択に迷ったときのポイント

言語試験のお話選び
課題に選定されるお話は、多くの人によく知られているものばかりです。保育士を目指している方であれば、お話の内容をまったく知らないものはあまりないでしょう。では、どのお話を選べば良いのでしょうか。

保育士試験の実技試験「言語」の台本作りのコツ

言語試験の台本作り
「受験申請の手引き」には課題のお話のタイトルしか書かれておらず、具体的な台本はありません。試験対策は、台本を準備することからスタートします。

ここで気をつけたい点は、手引きに書かれた「一般的なあらすじを通じて、3歳の子どもがお話の世界を楽しめるよう3分にまとめる」ということです。

しかし、市販の絵本などの文章をそのまま読むのでは3分以内に収まらなかったり、3歳児向けの内容ではなかったり、絵で表現されていて言葉が足りなかったりします。そのため、絵本の内容をそっくり利用できない場合のほうが多いでしょう。

受験の手引きにある注意事項に則り、話の大筋を変えず自身で短くアレンジする必要があります。絵本などを参考に自分で台本を作ることは、初心者にはややハードルが高い作業かもしれません。

また、登場人物の多いお話は、役の演じ分けが難しく感じる可能性がありますので、苦手な方は比較的登場人物の少ないお話を選んでもよいでしょう。

もし行き詰まりそうになったら、保育士試験用の対策本に載っている台本や、動画サイトにアップされている試験対策動画を参考にする方法もあります。試験対策用にアレンジされた内容のため読み聞かせやすく、注意するポイントなども解説されていて練習に役立ちます。凡庸になってしまうかもしれないなどとあまり心配せず、有効活用しましょう。
今回は雲母保育園の動画をご紹介いたします。

【2021年保育士試験】実技試験 言語課題「ももたろう」のコツを動画でみる

開始合図のあと、最初に子どもに向けてタイトルを伝え、お話をスタートしてください。

動画出演の保育士さんには、普段子ども数名に対しお話を聞かせる時と同じ雰囲気でお話頂くようにお願いしました。面接官は、受験者が子どもに対し「保育士として子どもに対し適切な話し方」ができるかを見ています。選んだお話を子どもが集中して飽きずに聞けるよう工夫が必要です。

試験当日は子どもが目の前にいる想定でお話してください。子どもに見立てた椅子が前方に用意されていますので、試験官に対してではなく、子ども(椅子)に対し目線を配ることを意識しましょう。

保育士試験「言語」試験対策!おすすめの素話の練習方法

素話の練習方法
台本が準備できたら、後は練習あるのみです。

3分程度のお話を覚えるのは、それほど難しくはありません。繰り返し練習ができていれば、台本を覚えるのにそれほど時間はかからないでしょう。

ここでは、おすすめの練習方法と練習のコツ、注意点をご紹介します。

練習するときは、声を出して

台本を覚えたら次に取り組みたいことは、声を出す練習です。本番は、15人の3歳児の前で話すという設定のため、声の大きさや話すスピードに気を配る必要があります。「子どもたちが聴きやすいこと」を意識して、練習を繰り返していきましょう。

話す姿を録画する

スマホやデジカメなどを使って、自身が話す姿を撮影してみましょう。話し方だけではなく、表情や視線、身振り手振りもチェックできます。

身振り手振りについては、令和元年版の手引きから「お話の内容をイメージできるよう、適切な身振り・手振りを加えてください」という1文が追加されるようになりました。従来は指定されていなかった点ですが、今後は身振り手振りもチェックされることが予想されます。

動画で撮影し、客観的に自分の姿を確認しながら練習を重ねていきましょう。

鏡の前で、笑顔の練習も

普段から鏡の前で、「思いっきり明るい笑顔」を練習しましょう。試験会場に入った瞬間に、明るい笑顔で挨拶をするだけで、試験会場の空気もご自身の緊張も和らぐでしょう。

保育士試験 実技試験当日に気をつけたいこと

言語試験の時間
試験官と子どもに見立てた椅子だけがある試験場の空間には、独特な雰囲気があるものです。いつも以上に緊張し、つい早口になってしまうこともあり得ます。練習では3分キッチリで話せた方でも、本番で10~30秒程度余ってしまうことがよくあります。

ですが、言語試験では試験開始から3分経過しないと退出することができません。素話の語りが終わった後も、椅子に座った状態で試験終了の合図を待つ必要があります。

そんな場合も動じることなく、素敵な笑顔で時間いっぱいまで過ごしましょう。試験官の印象も、アップさせられることでしょう。

保育士試験 実技試験「言語」についてのまとめ

今回は、保育士の実技試験の中から「言語」を取りあげ、試験のポイントをご紹介しました。

言語試験はあらかじめ題材が公表されているので、事前の対策が打ちやすい課題です。3分以内に収まる台本を作り、しっかりと練習をすれば、きっと合格点をいただけるはずです。

保育園で子どもたちに楽しく物語を語り読み聞かせる様子を想像しながら、笑顔で試験を乗り切ってくださいね。

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タグ : 保育ノウハウ 保育の資格 資格試験
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