【保育士の実技試験】造形のコツは?絵の練習方法や過去問もご紹介

2019.10.17保育士の資格取得

保育士の実技試験:造形

保育士試験は筆記試験が終わると、実技試験の準備が始まりますね。素早く気持ちを切り替えて、実技試験の対策に取り組みましょう。

今回は、「音楽」「言語」「造形」の3分野から2つを選択する実技試験の中から「造形」について取りあげ、試験に向けての絵の練習方法などをご紹介します。

保育士の実技試験・造形試験の実施概要

「造形」は、保育園での活動の様子を、色鉛筆を用いた絵で表現する試験です。とはいっても、高度な絵画の技術が試されるというものではありません。以下のようなポイントを押さえた表現がなされているかどうかについて問われます。

・テーマが分かりやすく表現されているか
・配置や構図のバランスが良いか
・人物が表情豊かに表現されているか
・健康的で明るく豊かな色彩が用いられているか など

造形の試験における大きな特徴は、課題が事前に発表されないことです。

「受験申請の手引き」を読むと、「保育の一場面を絵画で表現する。求められる力:保育の状況をイメージした造形表現(情景・人物の描写や色使いなど)ができること」しか記載がされていません。これ以外には、「試験時間は45分であること」、「時計や筆記具(主に色鉛筆についての注意事項)などの持ち物」、「縦横19cmの解答用紙の枠内にすべて色を塗ること」などの注意事項が記載されている程度です。

具体的な課題が試験当日に問題用紙を開くまで分からないため、事前の対策が打ちにくいのが造形の試験の特徴です。

参考:令和元年保育士試験 受験申請の手引き【後期用】
参考:受験申請の手引き|一般社団法人全国保育士養成協議会

造形試験の過去問を見てみよう

造形試験の過去問

ここでは造形の試験において、過去にどのような問題が出題されていたのか見ていきましょう。

平成30年度前期試験で出題された問題と解説

【事例】
H保育所のお誕生日会で、1歳になった子どもたちのお祝いをしています。
きれいに飾りつけられた保育室で5歳児クラスの子どもたちがプレゼントをあげたり、歌を歌ったりするなど楽しく過ごしています。

【条件】

  1. お祝いをしている様子が分かるように描くこと。
  2. 保育室の様子が分かるように描くこと。
  3. お祝いをしている子ども、お祝いをされている子ども、保育士をそれぞれ1名以上描くこと。
  4. 枠内全体を色鉛筆で着彩すること。

このように、造形の実技試験では「事例」に保育園での日常の様子が指定されています。あらかじめ保育園の1日の生活や年間行事などを知り、イメージできるようにしておくことが大切です。

また「条件」には、絵の表現の中で満たさなければならないことが指示されています。保育室内にある物や装飾、園庭の様子なども併せて知っておく必要があります。描く子どもの数や保育士の数は問題ごとに異なるため、試験時に「条件」の項目はじっくり確認しましょう。

その他の過去の出題

その他の過去問の事例と条件も、いくつかご紹介します。出題の傾向をつかんだり、絵の練習のお題にするなどして活用してくださいね。

試験年次:平成29年度後期
事例:落ち葉拾い(集めた落ち葉で楽しく遊ぶ)
条件:園庭又は保育室/5歳児2名以上/保育士1名以上

試験年次:平成29年度前期
事例:給食の時間(好き嫌いもあるが、楽しく食事している) 給食の準備、食事中、片付けから1つ選択
条件:保育室内/5歳児3名以上(給食当番含む)/保育士1名以上

試験年次:平成28年度後期
事例:お遊戯会(オルガンの演奏に合わせて練習する)
条件:保育室内/4歳児クラス(手をつないで輪をつくる子ども3人組)/保育士1名(オルガンを弾く)以上

試験年次:平成28年度前期
事例:雨上がりの外遊び(水たまりに入って遊ぶ、はっぱを浮かべる)
条件:水たまりのできた園庭/長靴をはいた子どもたち3名以上/保育士1名(声かけをしている)以上

試験年次:平成27年度
事例:昔遊び(お手玉やあやとりで遊ぶ、近隣施設のお年寄りが教えに来てくれた)
条件:保育室内/4歳児2名以上/保育士:1名以上/お年寄り:1名以上

造形試験対策1・絵を描く時間を短縮するコツ

造形の絵のコツ

造形の試験は、絵の技術の巧拙を問うものではありません。情景や人物などイメージ豊かな描写ができているか、色使いは適正かなど、保育士として必要な造形表現ができているかが問われます。過去問題などを参考に、数をたくさん描いて慣れるようにしておきましょう。

人物や背景のパターンを作っておく

絵を描くたびに悩まないように、あらかじめ登場させる子どもや保育士の髪形や服装などを決めて、キャラクターを作っておくのも良いでしょう。背景も、室内と野外でパターンをいくつか用意しておけば、試験当日に慌てることはありません。

描きやすい道具を選ぶ

絵を描くことには、道具選びも大切です。

保育士試験の造形試験で使用できるのは、HB~2Bの鉛筆かシャープペンシルと消しゴム、12~24色程度の色鉛筆のみです。クレヨンやクレパス、マーカーなどは使用できません。また、水溶性色鉛筆は使用できますが、水筆などで水分を塗ることは禁じられています。

試験では、規定サイズの紙をすべて塗りつぶさなければなりません。屋外の絵の場合は空や地面を、室内の絵の場合は壁や床を、すべて塗る必要があります。

描きやすいよう、芯の柔らかい色鉛筆を選びましょう。発色も良く、広い面積を塗るときにも有利です。

下描きや色塗りのポイント

また下描きをする場合は、肌色の色鉛筆を使うのがおすすめです。黒の鉛筆などで下描きしてしまうと絵に黒っぽさが残ってしまいますが、肌色ならその心配はありません。

色を塗るときは、薄い色を先に塗り、あとから濃い色を塗ることもポイントです。

造形試験対策2・おすすめの絵の練習方法

造形の絵の練習方法

課題に合った内容の絵を短時間で描きあげるには、繰り返し描く練習をすることが大切です。ここでは、どのように練習をすれば良いのか、おすすめの練習方法をご紹介します。

1日1枚以上、毎日書くこと

絵を何枚も描くことは、上達するための近道です。1日1枚など目標を決めて、とにかく枚数をこなしてみてください。

当日に課題が分かり次第すぐ描けるように、決まった状況の絵だけではなく、さまざまな状況を想定して描くのがコツです。毎日違う課題を設定して描いてみましょう。

お手本はインターネットや絵本を参考に

「保育士試験 造形 合格」などの検索ワードで画像検索をすれば、合格者が試験で描いた絵を再現した作品が数多く見つかります。構図や色使いの参考にもなるため、さまざまな作品をチェックしてみましょう。

また、「絵本」を見て、プロの絵本作家が描いた絵を参考にしても良いでしょう。絵本の絵を参考にする際は、人物がデッサンのようにリアルすぎず、漫画のようにデフォルメされすぎていない絵柄のものを選ぶように気をつけてください。

実技試験当日に気をつけたいこと

制限時間は45分

造形試験の制限時間

造形試験の制限時間は45分です。課題の内容を理解するところから、絵を描きあげるまでを時間内に行わなければなりません。

問題文をよく読んで構図や背景を考え、人物を3~4人以上描き、用紙に空白がないよう全体を着色しなければなりません。練習の段階から、あらかじめ「下書きに●分、人物の着色に●分」などのように時間配分を考えておくと良いでしょう。

【事例】と【条件】はよく読む

どんな場面を描くのか、屋内なのか室内なのか、子どもや保育士の数は何人なのか……必ずチェックしたい点はこの3項目です。問題文の重要部分を丸で囲うなどしてチェックし、描き始める前はもちろんのこと、描いている途中も漏れがないかよく確認しましょう。

描いているうちに、条件を忘れてしまったりすることもあり得ます。すべてを描き終えてからでは修正が難しいため、彩色前に必ず確認することをおすすめします。

まとめ

今回は、保育士の実技試験「造形」を受ける際の基礎知識や、絵の練習のコツについてご紹介しました。

本文でも述べた通り、造形の試験は絵が上手いかどうかではなく、出題者の意図に沿って誰が見ても分かる絵を描くことが求められています。求められる内容を正しく理解して練習を重ね、合格を目指しましょう。

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