保育士が年度途中で辞めるのはあり?円満退職のコツや最適なタイミングとは

公開日: 更新日: 保育

退職を考えている保育士さんで、退職のタイミングをいつにすべきか悩んでいる方はいらっしゃいませんか?保育士の仕事は年度末で一区切りになるため、退職を希望していてもすぐに辞められない雰囲気である職場が多いようです。今回のコラムでは、「保育士が年度途中で辞めることは可能なのか」や円満退職のために最適な退職のタイミングをご紹介します。

保育士の年度途中での退職は可能なの?

保育士の年度途中での退職は可能です。会社によっては退職希望日の一ヶ月前までに退職届を提出しなければならない等の規則はありますが、法律では契約期間の定めがなければ二週間前までに退職を申し入れることで退職できるとされています。しかし、法的には可能な年度途中の退職ですが、保育士の方の場合は推奨されない行為とされています。

なぜ年度途中の退職が推奨されないの?

○×クイズの札なぜ保育士は年度途中に退職することがOKとされていないのでしょうか。

人員配置に影響がでるため

多くの保育園では必要最低限の保育士人数で運営しており、年度途中の退職となると急いで後任を探さなくてはならず、職場への負担が大きくなってしまいます。それぞれの年間行事に充てる人員もあらかじめスケジュールされている職場がほとんどのため、行事準備にも支障がでる場合があります。

子どもや保護者に影響がでるため

急に担任が変わってしまうと子どもに不安を与えてしまうため、年度途中の退職は避けてほしいと考える職場が多いようです。その他、職場や保護者に対しても大きな影響が出るため、年度途中で辞めづらい雰囲気を感じる保育士の方が多くいらっしゃいます。

上記のような理由から、「職場環境が辛くても年度末まで頑張らないと」という思いを持っている保育士の方が多いです。年度末まで続けることは経験にもなりますし職場や保護者、子どもへの負担も少なくなりますが、ご自身の心身に支障をきたしている場合は年度途中であっても円満に退職できるよう準備を進めることをおすすめします。

辞めるならいつ?ベストなタイミングは?

年間カレンダー保育士の方が退職するにあたり、ベストなタイミングとはいつなのでしょうか。

3月

保育士の業務は年度単位で管理されているため、年度末の3月下旬の退職がベストな時期と言えます。子どもにとっても年度途中で先生とお別れにならないため、さみしい思いをせずに済みます。また、3月下旬に退職し、翌月4月に新しい職場へ入職できるよう転職活動を行うことで、仕事のブランク期間も発生しないためおすすめです。

6月

4月~5月は新しいクラス編成やレクリエーションが多い時期ですが、6月は梅雨で行事もなため比較的業務が落ち着いている時期といえます。

8月

夏休み期間に入ると、ご家庭で過ごすお子さんが増え、登園する子どもの人数が減るため、保育にゆとりがでます。交代で夏休みを取れる保育園もあるため、退職や次の職場に向けた準備がしやすくなります。

10月~11月

9月~10月に行われる運動会シーズンを乗り越えるとクリスマスまで大きなイベントが無くなるため、保育園に余裕が出ます。年度途中で退職する保育士の方は、この時期を狙って転職活動をする方が多いようです。また、10月は採用側の動きも活発になり、新年度に向けた求人が豊富になります。様々な選択肢から転職先を見つけたい方は、9月~10月頃に求人探しをしてみてはいかがでしょうか。

12月

年内の行事が終わり、一区切り付けられる時期です。1月スタートの求人も珍しくないため、12月末で退職し、新年からは新しい職場で働くといった方もいます。クリスマス行事を盛大に行う保育園で勤務している方は、クリスマスの準備やクリスマス会が終わるまではしっかり現職で勤務する方が職場への負担を減らして退職することができます。

なるべく新年度が始まったばかりの時や、行事が重なっている時期、新人保育士が入ってくる時など忙しい時期は避けた方が良いでしょう。

年度途中でも円満に退職できるコツ

笑顔で働く保育士円満かつ円滑に退職するために意識したいポイントをご紹介します。

退職を伝えるタイミングを意識

保育士の中でも特に担任を持っている方は退職を伝えるタイミングが重要です。人員配置のバランスなどを考慮して後任を決めなければならないため、可能なら1カ月前には退職の意向を伝えておきましょう。

職場によっては次年度の人員配置を検討するために秋ごろに退職の意向を職員にヒアリングしているところもあります。近々退職を予定している方は、このタイミングで退職の意向を伝え、転職時期を相談すると職場も準備がしやすく円満退職に繋がります。

後任の先生へ引き継ぎを行う

後任になった先生に迷惑がかからないよう、引継ぎ作業は丁寧に行っておきましょう。その際、書類作成や保護者対応などは手順をまとめてマニュアル化しておくとよりスムーズに引き継ぎが行えます。

子ども・保護者への配慮・挨拶

園から許可が出るまでは保護者や子どもには伝えない方がトラブルを避けられるため、タイミングは園と相談しましょう。退職の具体的な理由も個人的なことなので、保護者や子どもには言わない方が無難です。

保育園を辞める際に心掛けておくこと

保育園を辞めると決めた際、心掛けておきたいポイントは以下の通りです。

退職の決心を固めておく

保育業界に限らず、退職の意向を示した際に引き止められてしまうことはよくあることです。悩みが解決できるように改善すると言われたり、給料をアップするので残って欲しいと言われることも多々あります。引き止め交渉に心を動かされ退職を取りやめることは悪いことではありませんが、一度辞めたいと感じた職場ですので、またいつか辞めたいと悩んでしまう日が来てしまうでしょう。決意をして退職の意向を伝えたのであれば、固い意志でしっかり職場と話し合うことが大切です。

嫌味を言われても最後まで業務をこなす

「人手不足なのに辞めるのは非常識」や「年度途中の退職は迷惑」など、職場から退職することを非難されるケースもあるようです。人間関係が良くない職場でよくあるパターンですが、できれば最後まで業務をこなす方が好印象です。園だけでなく保護者や子どもに不安を与えないよう、最終出勤日まではこれまで通り勤務する方が良いでしょう。
ただし、耐えられないほどの嫌味を言われる、嫌がらせを受けるなどした場合は園に相談するなどして退職日を早めることも検討すべきかもしれません。

年度途中での退職は再就職に影響するの?

転職面接を受ける女性年度途中で退職したからと言って再就職の際に不利になることはありません。業界全体が人手不足のため、年度途中でも即日から勤務が可能な求人がたくさんあります。ただし、年度末に転職する方は「年度の区切りまで責任をもって働ける方」としてアピールすることができるため、自分をどういった人間として売り込みたいかによっては転職時期を検討した方がいいかもしれません。

年度途中での退職が不安な場合は専門家に相談しよう

株式会社一人での転職活動が不安な方は保育士専門の転職支援サービス「キララサポート」にご相談ください。転職エージェントは仕事を紹介してくれるだけだと考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、キララサポートは仕事紹介だけではありません。面接以外で経歴や人柄などをあなたの代わりに応募先にアピールしてくれるなど、心強いサポートを用意しています。年度途中で辞めたという経緯もエージェントが先回りしてポジティブに伝えてくれるため、年度途中の退職が不利にならないか心配な方はキララサポートの利用がおすすめです。

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まとめ

保育士の方向けに、年度途中の退職や円満退職のためのポイントをご紹介しました。年度途中での退職はしてはならないと思いがちですが、事情によっては思い切って環境を変えることも大切です。年度途中であっても、「前向きな退職理由を伝えること」「最後まで仕事をやりきること」を意識することで職場への負担を減らすことができます。今回のコラムが今後転職を予定している保育士の皆さまの参考になりますと幸いです。

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キララサポート編集部

キララサポート編集部

保育士・看護師専門の転職支援サービス「キララサポート」がお役立ち情報を発信中!運営会社である株式会社モード・プランニング・ジャパンは全国で保育施設「雲母保育園」を展開しており、医療と保育現場、そして転職活動のプロフェッショナルとして情報を提供しています。