保育教諭ってどんな仕事?保育士との違いや必要な資格を解説!

公開日: 更新日: 保育 , 保育の仕事 , 保育士の資格取得

保育業界で働く方の中に「保育教諭」という職業があります。保育士と幼稚園教諭の両方の資格を持っている点が特徴の一つですが、実際にはどのような保育施設で働く仕事なのでしょうか。保育士との違いなども踏まえ、ご紹介いたします。

保育教諭とは?

保育教諭とは、保育士資格と幼稚園教諭免許の両方の資格・免許を持ち、幼保連携型認定こども園で働く職員のことを指します。

保育士や幼稚園教諭との違い

笑顔で読み聞かせをする保育士保育士と幼稚園教諭の場合、それぞれ保育士・幼稚園教諭としてのスキルを活かして働きますが、保育教諭は保育・教育両方が仕事内容に含まれます。そのため、保育士・幼稚園教諭の両側面から子どもたちと接することが求められます。

今注目されている保育教諭の現状

2021年時点で、全国に認定こども園は8,585園あり、そのうち6,093園は幼保連携型となっています(※1)。子育て家庭の増加やニーズの多様化により、保育園と幼稚園の両方の機能を持つ幼保連携型の認定こども園が増えているようです。

一方の資格・免許で保育教諭として働ける特例制度とは?

転職先を探す女性2018年時点で保育士資格、幼稚園教諭免許の両方を取得している人の割合は全体の90.4%(※2)で、年々両資格の保有割合は上がってきているものの、その全員が保育教諭を希望するわけではありません。園数が増え続ける中で職員数が足りていない状況から、片方の資格・免許しか取得していない人も保育教諭として勤務できる特例制度が設けられています。

保育教諭の特例制度の概要

保育士・幼稚園教諭のどちらか一方の資格のみ持っている方が、もう一方の資格を比較的簡易的に取得できる制度です。

保育教諭の特例制度を受けられる条件

・一方の資格もしくは免許を取得している
・幼稚園、保育所などで3年以上かつ4,320時間以上の実務経験がある

特例制度の期間

2025年3月まで

取得方法

大学や専門学校にて指定された講座を受講し、単位を取得する
講座によってはオンラインでの受講が可能なものもあり、働きながら取得する方も多くいらっしゃいます。

保育教諭の仕事内容は?

笑顔の保育士保育教諭は保育と教育の両方を行い、家庭のサポートをする仕事です。子どもによって登園日数や時間が異なるため、子どもに合わせた保育・教育が必要となります。

保育教諭は子どもによって対応時間が異なる

認定こども園では、子どもの年齢や保護者の勤務状況などから3つの認定区分が設けられています。

1号認定

・保育を必要としない満3歳~5歳児(園で過ごす時間は4時間程度)
・保護者が就労や妊娠・出産、疾病など保育が必要とされる条件に該当しない

2号認定

・保育を必要とする満3歳~5歳児(園で過ごす時間は8~11時間程度)
・保護者が就労や妊娠・出産、疾病など保育が必要とされる条件に該当する

3号認定

・保育を必要とする0歳~3歳児(園で過ごす時間は8~11時間程度)

保育教諭の主な仕事内容

・身の回りの生活指導
・行事の準備、運営
・社会性指導
・子どもの安全管理
・保護者への対応 など

子どもの認定によってお昼寝、延長保育、お迎えなど対応が異なります。ほぼ同じ時間に子ども全員が同じ活動をする保育士・幼稚園教諭とは違い、子どもそれぞれに合わせて行動できる広い視野が必要といわれています。

保育教諭として働くメリット・デメリット

保育教諭として働くメリット・デメリットをご紹介します。

保育教諭として働くメリット

・幅広い年齢の子どもと関われる
・保育と教育両方のスキル、経験が身に付く
・家庭のサポートというやりがいを感じられる
・2つの資格、免許があるため転職にも有利

共働きの家庭の子どもの保育と、就学前の子どもの教育どちらも行う保育教諭の仕事はスキルアップに繋がりやすいと言われています。幅広い保育・教育の経験を身に付けることができるため、将来的に退職して保育園・幼稚園に転職する際にも有利です。

保育教諭として働くデメリット

・保育士資格と幼稚園教諭免許の両方が必要
・子どもの認定によって帰る時間などが異なる

必須資格が2つあるため、ハードルが高く感じる方が多いようです。すでに保育士または幼稚園教諭のどちらかの資格を持っていて、勤務経験のある場合は、保育教諭の特例制度を活用することがおすすめです。

保育教諭の給料事情

内閣府発表の資料(※3)によると、保育教諭の給料は、常勤1人当たり給与月額:279,954円(私立)、287,181円(公立)とされています。私立保育園の保育士の給料が301,823円のため保育教諭の方の給料が低いように見えてしまいますが、保育士の方は平均勤続年数が長いため比較は難しいようです。今の職場よりも給与アップに繋がるかどうかは、実際の求人情報を見てみることをおすすめします。

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保育教諭になるための資格取得方法

ペンとノートすでに保育士または幼稚園教諭の資格をお持ちの方は、2025年3月までは本コラム内でご紹介した保育教諭の特例制度を活用することでもう一方の資格を取得することが可能です。

いずれの資格、免許も取得していない方

大学や短大、専門学校で両方の養成課程を修了することで同時に2つを取得できます。働きながらの取得を目指す方は通信制の学校を利用するのもおすすめです。

保育教諭は今後も需要が高まっていく

待機児童問題が解消されていない現在、今後も幼保連携型の認定こども園数が増加していくことが予想されます。保育教諭の需要は今後も高まるため、資格と免許の取得はメリットが大きいといえます。特例制度も設けられており、資格取得も比較的短期間でできる点もチャレンジしやすいポイントです。

保育教諭の求人を探すなら「キララサポート」!

幼保連携型認定こども園は通園している子どもの年齢や地域によって園の雰囲気などが異なります。保育教諭の求人を探す際は職場の雰囲気や地域に詳しい転職エージェントを活用することがおすすめです。保育専門の転職支援サービス「キララサポート」では保育教諭の求人を多数取り扱っています!情報収集だけでも大歓迎ですので、是非お気軽にお問合せください!

まとめ

保育教諭の仕事や資格取得方法についてご紹介しました。保育教諭の仕事は保育士と幼稚園教諭の両方のスキルを使って子どものサポートができる職業です。認定こども園の増加に伴い、今後求人情報も増えてくると考えられるため、気になっている方は情報収集から始めてみてはいかがでしょうか。

参考(キラライク以外のサイトに遷移します):
(※1)内閣府
https://www8.cao.go.jp/shoushi/kodomoen/pdf/kodomoen_jokyo.pdf

(※2)内閣府
https://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/meeting/kodomo_kosodate/k_41/pdf/s6-2.pdf

(※3)内閣府
https://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/data/pdf/chousa/kekka.pdf

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