保育園で活用されているICTシステムとは?保育士の働きやすさにも影響?
公開日: 更新日: 保育 , 保育の仕事 , 保育士の働き方・環境保育園で活用するICTシステム(情報通信技術)は、近年急速に進化しています。そのため子供たちの教育や保育活動、保育士の業務効率化などにおける新たな手段として導入する保育園が増えてきました。本記事では、保育園におけるICTシステムの導入状況やその影響について、詳しく見ていきます。
目次
保育園で活用されているICTシステムとは
保育園で活用されているICTシステムは、子供たちの教育や保育活動を支援し、保護者とのコミュニケーションを円滑にするためのさまざまな技術を指します。具体的には、次のようなシステムやツールが挙げられます。
保育・教育用のアプリやソフトウェア
タブレット端末を用いて、専用のアプリやソフトウェアを利用し、知育や感性の発達を促進する教育プログラムを実施している保育園もあります。例えば、アルファベットや数字を楽しく学べるアプリや、創造性を刺激するゲームなどがあります。
連絡ツール
保護者とのコミュニケーションをより円滑に、また漏れなく行うためにウェブサイトやアプリが活用されています。共働きなど日頃忙しい保護者でもこの連絡ツールを用いて保育園の行事や子供の日々の様子を確認でき、また保育士と適時連絡を取ることもできます。また保育士同士のコミュニケーションにも活用されています。
保育園のセキュリティシステム
子供たちが保育園内で安心安全に遊べるように、監視カメラや入退室管理システムなどがあります。これにより不審者の侵入などから、子供たちの安全を確保し、保護者や保育士の安心感にも繋がります。
保育園でICTシステムの導入が進む背景
保育園でICTシステムの導入が進む背景には、次のような要因があります。
保護者の働く時間が長い
近年、両親が共働きである家庭が増加しています。そうした保護者は忙しい日々を過ごす中で保育士と直接話す機会も少なくなりました。そのため保育園からの情報や連絡をオンラインでやり取りを希望する保護者も増えています。
デジタルネイティブ世代の増加
現代の子供たちはデジタルテクノロジーに囲まれて育ち、スマートフォンやタブレットなどのデバイスを日常的に使用することに慣れています。ICTシステムを活用した学習やコミュニケーションは、彼らの学びや成長に適した方法となっています。
新型コロナウイルスの影響
新型コロナウイルスのパンデミックにより、対面でのコミュニケーションが制限される状況が生じました。このような状況下では、オンラインプラットフォームやリモート学習ツールの活用がますます重要となり、国や地方自治体も補助金などの導入支援を行ったこともあり、保育園でもICTシステムの導入をより加速しました。
保育園でICTシステムを活用するメリット
保育園でのICTシステムの活用には、以下のようなメリットがあります。
子供たちの学習意欲の向上
ゲーム形式やキャラクターを用いた魅力的な教育用アプリやソフトウェアを通じて、子供たちの興味を引きつけ、モチベーションを上げながら学習に取り組みやすくなります。
保護者との円滑なコミュニケーション
オンラインプラットフォームを利用することで、保護者と保育園の間での情報共有が円滑になります。保護者は欠席や遅刻の連絡、延長保育の依頼など連絡しやすく、保育士も電話対応をせずすむため、朝夕のお送り迎えの時間帯は特に業務負担軽減につながります。また園だよりやお知らせなども紙で作成せず、データを保護者に一斉送信することも可能です。
業務効率の向上
データ管理システムの導入により、延長保育料金の計算や管理、保育士のシフト管理、保育園の監査書類の準備など、保育士の事務作業などの作業時間が短縮します。保育士が人手不足な保育園も多く、少しでも保育業務に専念できるようになります。
保育園でICTシステムを活用するデメリット
ICTシステムの活用には、以下のようなデメリットも考えられます。
システムに慣れるまで時間がかかる
子供たちも保育士共にシステムに慣れるまで時間がかかる場合があります。特にパソコンが苦手な保育士さんにとっては、研修や勉強会などを実施し、慣れていく必要があります。
プライバシーの懸念
保護者や子供たちの個人情報がインターネット上で漏洩するリスクがあります。保護者も抵抗を感じ、理解を得るのに時間がかかる可能性もあります。
技術トラブル
保育園内でのネット環境が安定しないことや、システムの不具合やハッキングなどの技術的な問題が発生する可能性があります。そうした場合、保育園でこうした問題に対応できる人が限られることが多いです。しかし、システム業者もサポートしてくれることが多いので、電話などで依頼するなど時間がかからず対応できることもあります。
保育園でICTシステムの導入の流れ
保育園でのICTシステムの導入は、以下のような流れで行われることが多いです。
予算の確保
契約プランの内容や契約期間によりますが、月額5,000円~1万円で導入可能なICTシステムが多いようです。国や地方自治体からの補助金もあるので事前に調べておきましょう。
ニーズの分析とシステム選定
自身の保育園の課題やニーズを把握し、最適なICTシステムを選定する必要があります。連絡帳機能やシフト管理など様々な種類のICTシステムがあるので、保育園内の業務フローを整理することや、保育士さん同士での話し合い、保護者へのヒアリングなど事前に課題を整理して置きましょう。その課題をもとにシステム業者を選定するようにしましょう。
導入計画の策定
導入時期や予算、保育士や子供たちへのトレーニング計画などを含む導入計画を策定します。システム業者さんでの導入サポートや勉強会を実施してくれる企業も増えていますので、ぜひ相談してみましょう。
実際のシステム導入と運用
ICTシステムの導入作業を行い、運用を開始します。同時に、保育士へのトレーニングや利用者への情報提供も行います。
ICTシステムの評価と改善
ICTシステムの導入後、システムの効果や利用状況を保育園内でも適切に評価し、必要に応じて改善を行います。何か困ったことがあればシステム業者にも相談してみましょう。
ICTシステムを導入している保育園は保育士の転職にはおすすめの職場です。
ICTシステムが導入されている保育園では人手不足も少なく、業務負担も少ないので働きやすく、保育士の転職にはおすすめです。
株式会社などの企業が運営している保育園では、業務効率を推奨しICTシステムを導入していることが多く、保育士の業務が効率化され、働きやすい環境が整備されることがあります。このため、保育士の転職を考える方にとって、ICTシステムを活用した保育園は魅力的な職場が多いです。以下では、ICTシステムが導入されている保育園での働きやすさや魅力について詳しく説明します。
業務効率化による負担軽減
ICTシステムの導入により、保育園内の業務がデジタル化し効率化されています。これにより、保育士はより多くの時間を子供たちとの関わりや教育に費やすことができ、また残業や持ち帰り残業も少ないので、ストレスや業務負担が軽減されます。
デジタル技術を活用した新たな保育手法の導入
ICTシステムが導入された保育園では、技術を活用した新たな保育手法やプログラムが導入されることがあります。例えば、教育用アプリや学習ソフトウェアを活用した個別学習プログラムや、デジタルツールを使った創造的な活動などが行われます。保育士はこうした新たな取り組みを通じて、自身のスキルや知識を向上させる機会を得ることもできます。
ワークライフバランスの向上
ICTシステムが導入された保育園では、シフト管理業務の効率化や保護者とのコミュニケーションの改善により、保育士のワークライフバランスも向上します。保育士は業務にかかる時間や労力が削減されるため、家庭やプライベートな時間を充実させることができます。これにより、保育士は仕事とプライベートの両方を大切にしながら、充実した生活を送ることができます。
まとめ
ICTシステムが導入された保育園での働きやすさは、保育士の職場選びにおいて重要な要素の一つとなります。保育士の方々は、ICTを活用した保育園での働き方や魅力を理解し、自身のキャリアやライフスタイルに合った職場を選択することが大切です。キララサポートでは、専門のコンサルタントが保育園のICTシステムの導入や残業の多さなどお伝えすることも可能です。ぜひお気軽にご相談してください!
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