保育士の仕事が辛い、きついと感じたら ~保育士を辞めたいあなたへ
公開日: 更新日: 保育士転職マニュアル
仕事を辞めたいと考えている保育士さんは、職場のどんな点を辛いと感じているのでしょうか。今抱えている大きなストレスはどうすれば解消するのか、まずは自分が「きつい」と思っていることについて整理してみましょう。
目次
保育士がきついと感じることは何か
「保育士の仕事はきつい」と言われていますが、現場の保育士さんの声を聴いてみると、下記のような「きつさ」を実際に感じています。
【保育士のきつさ①】仕事量が多い
マルチタスクが求められる
保育士は「業務の幅」が広く、やるべき仕事がたくさんあります。日常の保育をはじめとして、事務作業、園内の装飾、活動の準備、行事の準備、保護者の対応、清掃まで、膨大な仕事量を毎日スムーズにこなしていくことが求められます。一つの業務をこなす間に別の仕事が発生することも珍しくなく、疲れ果てて帰宅したことのある保育士さんがほとんどではないでしょうか。
また、休憩時間を返上して仕事をすることもあるので、保育士の仕事はきついと感じます。
【保育士のきつさ②】残業が多い
職場にもよりますが、残業が常態化している保育園では、所定の勤務時間以上に働いている保育士がたくさんいます。プライベートの時間が少なくなり、心身共に休養が充分にとれない状況です。残業が減らない限り、保育士の負担はきついままで解消されることはありません。
【保育士のきつさ③】人間関係が難しい
保育園の人間関係は多岐に渡るため、様々な人とうまく付き合えないと大きなストレスになっていきます。
園長と合わない
園長とご自身で、保育観や仕事の進め方に違いがあるとストレスを感じる方が多いようです。仕事としてきっぱり割り切れる人でない限り、自分の考えと違うことを毎日しないといけないことはつらいかもしれません。
同僚保育士と合わない
複数で子どもを見ることが多い保育の仕事は、ペアになる保育士との相性が大切なようです。指導の域を超えてきつくあたってくる先輩や、自分の方が優れていると主張する同僚などがいると仕事がつらくなってしまいます。年度が変わると環境が変わることも多々ありますが、年度初めから人間関係で悩むと「1年耐えられるか・・・」と不安になってしまいますね。
保護者と合わない
近年モンスターペアレンツという言葉も聞こえるようになっており、様々な価値観の保護者との付き合いに悩む保育士さんも多いようです。保護者の方の方が年齢が上であったり、キャリアを積んで働いている方だと厳しい言葉を遠慮なく浴びせられるケースもあるようです。
【保育士のきつさ④】保育観が合わない
就職した園の方針が、自分の保育観に合わないことは保育士にはよくあることです。納得できないまま、園の方針に合わせて働くのはとてもきついですね。また、「保育観」が合わない同僚と共に保育をするのは、精神的に負担になってしまいます。
【保育士のきつさ⑤】行事に追われる
持ち帰り仕事をせざるを得ない職場も
年間を通して行事が多い保育園は、ひとつ終わればまた次の行事と、保育士が休まる暇もありません。特に大きな行事は、準備に多くの時間と労力を費やすので、保育士の疲労もたまり体力的にもきつくなります。子どもと接する時間が取れず、保育士本来の仕事にもっと向き合いたいと考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
【保育士のきつさ⑥】勤務シフトがきつい
保育士の勤務には「早番」や「遅番」があり、月に何度か早朝に出勤したり、夜遅くまで保育をしたりすることがあります。特に女性保育士の場合、家庭を持つようになると、独身の頃の勤務シフトではきつくなり、仕事と子育てとの両立が難しくなってきます。
保育士はどんな時に辛くなる?
「保育士のきつさ」を感じながらも、我慢して仕事を続けている保育士ですが、時にはとても辛いと泣きたくなる瞬間もあります。
【保育士の辛さを感じる時】
- 仕事が終わらず自分だけ残っている時
- 残業で友だちの誘いを断った時
- 上司や先輩保育士に叱られた時
- 園の考え方に腹が立った時
- 行事の準備に嫌気が差した時
- 保護者からクレームがあった時
- 仕事と家庭の両立がうまくできない時
今の状況が辛くて耐えられないと思った時に、保育士は「仕事を辞めたい」と考えます。
保育士の仕事が辛い、きついと感じた時にまずしてみてほしいこと
保育士の仕事が辛い、きついと感じたら、まずは「リラクゼーション」をしてみましょう。
リラクゼーションとは「気晴らし」や「息抜き」のことで、心と身体の緊張を解くという意味があります。疲れやストレスがたまっている状態の自分を、少しだけ楽にしてくれます。
【保育士におすすめのリラクゼーション】
- 自分の好きなことを楽しむ
- お風呂や温泉にゆっくり入る
- エステやマッサージを受ける
- 好きなものを食べる
- 友だちに愚痴を聞いてもらう
リラクゼーションを試しても全く変わらない、または、リラクゼーションを試す気にもならない保育士さんは、心身の状態が限界になっている可能性が高いので要注意です。どうすれば今の辛さから解放されるのか、根本的な問題解決を図ることが必要です。
職場を離れることも対処法のひとつ
一時的な息抜きや気晴らしでは解消されない「辛さ」に苦しんでいる保育士さんには、今の職場を辞めることが一番の解決策になります。大事なポイントは「退職してどんな職場に転職するか」ということ。自分の「辛さ」を解消できる対処法を選択しましょう。
【対処法①】職場を変える
「職場を変える」という対処法は、保育士を続けたいと考えている方に向いています。今の職場に不満がある場合、他の保育園に転職して職場を変えることで、自分の条件に合った場所で働くことが実現しますよ。
【対処法②】働き方を変える
仕事と家庭との両立に悩む保育士さんには、「働き方=勤務形態を変える」という対処法がマッチします。自分のライフスタイルに合わせて「働き方」を選んでいけば、ワークライフバランスに悩むこともなくなります。フルタイムだけでなく、パートや派遣などさまざまな働き方があることを知りましょう。
【対処法③】職業を変える
「保育士そのものが嫌になった」「違う仕事をしたい」と考えている保育士さんには、「職業を変える」という対処法が合っているかもしれません。
保育園で働く保育士以外にも、保育の知識や経験を活かせる仕事はたくさんあります。どんな仕事をしてみたいのか、どんな仕事ならできそうか、自分で調べてみたり周りの人に相談してみたりすることをおすすめします。
以下の記事では、保育士におすすめの保育園以外の転職先を12個ご紹介しています。保育園以外の職場で働くことを検討している方は、ぜひチェックしてみてください。
保育士の仕事が辛い、きついと感じた時のまとめ
今回は保育士の仕事が辛い、きついと感じてしまう理由や対処法をご紹介しました。
ずっと仕事の「辛さ」や「きつさ」と闘ってきた保育士さんは、その苦しみからそろそろ解放されても良いのではないでしょうか。転職することや仕事を辞めることは決してマイナスではなく、自分がのびのびと元気に働くための「対処法」なのです。今まで充分にがんばり続けてきたので、もう新たな方向へと歩き出しましょう。
保育士が転職をする際は、一般的な転職サイトなどではなく保育士専門の転職サービスを利用すると、豊富な求人情報の中からより自分に合った園を選ぶことができます。保育士として働きながらの転職活動も可能ですので、仕事が辛い、きついと感じている保育士の方はぜひお気軽に登録・ご相談してくださいね。
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保育士の仕事に関するよくある質問
Q. 保育士の仕事がきついです。解決策はありますか?
辛いと感じる理由次第ですが、職場を変えることで解決できる場合があります。認可保育園、小規模保育園などの施設形態にもよりますので比較してみてくださいね。
Q. 家庭と両立しながら保育士を続けることは難しいのでしょうか?
フルタイム、時短勤務、派遣勤務等様々な働き方の選択肢があります。ご自身の状況に合わせた働き方ができるかどうか、また収入がどうなるか気軽に知りたい方はキララサポートにご相談ください。
Q. 残業が多く体力的につらく感じます。残業のない職場はありますか?
残業ゼロ、残業少なめの保育園は多くございます。デジタル化で効率を図る園や、行事の負担を減らして努力される施設を職場を探してみることをおすすめします。
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