保育園の誕生日会♪準備が簡単で園児に喜ばれる出し物7つ
公開日: 更新日: 保育の仕事
保育園の誕生日会が行われる日は子どもにとって特別な日。保育園のみんなが自分に注目し、インタビューを受けたり、友だちや先生からメッセージをもらったり、晴れがましい気分で1日を過ごします。
誕生日会では、プログラムのひとつに「先生の出し物」がある保育園も多いのではないでしょうか。子どもたちが楽しみにしているので、その期待に応えるため担当の保育士は知恵を絞ります。
そこで今回は保育園の誕生日会におすすめな、準備が簡単で楽しい出し物をご紹介します。誕生日会で行う出し物を何にしようかお悩みの保育士さんは、ぜひ参考にしてください。
目次
誕生日会の保育士の出し物は「簡単」なほうがいい
お誕生日会の所要時間は約30~40分ほどです。乳幼児クラスも参加するので園児みんなが飽きないよう、保育士の出し物も長くなりすぎず簡単で分かりやすい内容が向いています。
また、誕生日会は基本的には毎月行う行事です。年に一度の運動会やお遊戯会と違って、誕生日会の出し物に時間や手間をかける余裕はなかなかありません。出し物の製作物、練習、打ち合わせが最小限の回数で済むように計画することが、担当者に求められます。
簡単で楽しい「誕生日会の出し物」を7つご紹介
誕生日会におすすめの出し物のうち、簡単にできるものを厳選してご紹介します。出し物のテーマを選ぶ時のポイントや、楽しくするためのアレンジや演出についてもお伝えしますね。
【おすすめの出し物①】劇
子どもたちは「先生たちの劇」が大好きです。先生が扮装して劇の役を演じている姿に興奮し、ワクワクしながら劇を見ています。
劇選びのポイントは、「場面が変わらないもの」「くりかえしのストーリーがあるもの」の2つです。最後まで同じ場面でできるお話を選べば「最小限の小道具」で済みます。くりかえしのストーリーは決まり文句や掛け声などを園児も一緒に言うよう呼びかけると、退屈することなく場が盛り上がります。
下記の4つは特におすすめしたい名作ですね。
- 大きなかぶ
- てぶくろ
- 三匹のやぎのがらがらどん
- どうぞのいす
上記のようなお話なら保育士たちにもなじみがあるので、練習や打ち合わせも1~2回で済むことでしょう。
【おすすめの出し物②】クイズ大会
先生がクイズを出題し、園児に答えてもらうクイズ大会も定番の出し物ですね。
クイズ大会で一番大事なのは「演出」です。保育士がお面、帽子、サングラス、マントなどを身につけて「謎のクイズ王」になりきるなどの扮装をすると、出題前から子どもたちのテンションが上がるので、進行しやすくなりますよ。
出題内容を「誕生児に関連するクイズ」にすると、誕生日会ならではのスペシャル感が出てきます。「○○くんが大好きなおやつは?」「○○ちゃんの家のネコの名前は?」など、みんなで考えるようにしましょう。
【おすすめの出し物③】パペットショー
赤ちゃんから年長さんまで、幅広い年齢の子どもが大好きなパペット(指人形)。そんなパペットと司会者の楽しいやりとりを出し物にしてみましょう。
ステージに台を置き、保育士が隠れてパペットを操ります。司会者役の保育士がステージ衣装を着ると、さらにショーアップしますよ。
パペットが誕生日のお祝いをしにやってきたという設定にして、お誕生児と握手をしたり、プレゼントを渡したりという演出を入れることで、お誕生日会の出し物らしくなりますよ。
【おすすめの出し物④】手遊び拡大版
だれでも知っている手遊びをベースにして、おもしろい演出を入れることで「先生たちの出し物」になります。手遊び「とんとんとんとんひげじいさん」を例に紹介しますね。
まず、ステージの幕は閉めておくようにして、いつもよりスローテンポで歌い始めます。歌詞の「ひげじいさん♪」のところで、幕の間からひげをはやした保育士が顔を出します。ひげじいさんはすぐに引っ込み、今度は「こぶじいさん♪」のところで、ほっぺにこぶを付けた保育士が顔を出します。
その後も同じように「てんぐさん」「めがねさん」と続き、最後は全員が幕の前に出て一緒に手遊びをします。
2回目は歌のテンポを速くしてみましょう。ドタバタ感が出てきておもしろくなりますよ。
【おすすめの出し物⑤】マジック(手品)
マジック(手品)も子どもが喜ぶ出し物のひとつ。ここでは、準備が簡単なマジックをひとつ紹介しましょう。
水が入った500mlのペットボトルを準備します。最初は透明だったのに、保育士が魔法の呪文を言いながらペットボトルを振ると、いつの間にか色水に変わってしまいます。
このマジックのタネは、キャップの内側に絵の具を塗っておくこと。子どもたちは色が変わることにびっくりしますよ。
お誕生日会は全園児が参加するので、見た目にもわかりやすいマジックが向いています。凝ったものに挑戦すると緊張するので、失敗が少ないマジックを選ぶようにしましょう。
【おすすめの出し物⑥】メロディベル(ハンドベル)
メロディベル(ハンドベル)の美しい音色は、子どもの心を惹きつけますね。「きらきら星」や「かえるのうた」など簡単な曲を選ぶようにすれば、保育士の負担も軽くなります。
また、メロディーすべてを演奏するのではなく一部分だけでもOKです。「ドレミの歌」を例にすると、「ドーはドーナツのドー♪」では最初の「ドー」だけメロディベルを鳴らします。ピアノと合わせると簡単な合奏になりますね。
【おすすめの出し物⑦】絵かきうた
ホワイトボードを利用して、絵かきうたをしましょう。保育士は「絵かきうたマン」に変身して、定番の絵かきうたを子どもと一緒に歌いながら描いていきます。
絵かきうたマンが「今日はお誕生日会だから、特別な絵かきうたを教えてあげましょう」と言って、子どもたちが知らない絵かきうたを歌い出します。わざともったいぶった演出でひとつずつパーツを描くようにすると、みんなワクワクしますよ。
事前準備なしでできるネタ
上記では準備が必要なものをご紹介しましたが、道具なしでできる催しもあります。メインの出し物の加えてもう一つ何かしたい時に活用してみてくださいね。
インタビュー
誕生日を迎えたお子さんにインタビューをしてみましょう。手をマイクに見立てて保育士の口元にあて、お子さんに質問をします。
質問例:
・お名前は?
・何歳になりましたか?
・お誕生日はいつでしたか?
・すきな食べ物はなんですか?
・何をしているときがたのしいですか?
他のお子さんの前でインタビューをされることで、主役の気分を味わえますし、自信に繋がります。
誕生日会の出し物を簡単で楽しくするために
準備を簡単にしつつ、子どもに喜んでもらう出し物にするためには、固定観念にとらわれないことが大切です。「劇はこうするべき」「これは出し物とはいえない」など、自分の価値観にこだわってしまうと出し物はどんどん難しくなっていきます。
保育士同士のコミュニケーションも大事
簡単な出し物を盛り上げるには、保育士同士の協力は不可欠です。お互いに信頼感があると、楽しいアドリブも飛び出し、出し物に臨場感が出てきます。保育士同士の人間関係がうまくいっている保育園は、きっと「先生の出し物」も楽しいでしょうね。
まとめ
保育園の誕生日会で園児が喜ぶ出し物7つと共に、手間や時間をかけないためのポイントをお伝えしました。
お誕生日会の出し物を簡単にするといっても、どうすればいいのか悩む保育士さんも多いかもしれません。少しずつ演出やアレンジに慣れていけば、出し物の計画も柔軟にできるようになりますよ。
今回ご紹介した内容を参考に、最低限の準備でも誕生日会がわあっと盛り上がるような出し物を考えてみてくださいね。
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