5歳児の室内遊び!発達や保育のねらいに合わせた室内遊びやゲームアイデア11選

公開日: 保育 , 保育お役立ち情報

梅雨の時期など外で遊べない日が続くと、活動がマンネリ気味になってしまい困っている保育士の方はいらっしゃるのではないでしょうか。キラライクでは、年齢別に使える室内遊びのアイデアをご紹介しています。

今回は5歳児の室内遊びのアイデアをまとめましたので、担任の保育士さんは是非参考にしてみてくださいね。

5歳児ってどんな時期?

遊びのアイデア紹介の前に、まずは5歳児の発達状況を身体面・精神面からご紹介します。

5歳児の平均身長・平均体重

厚生労働省発表の資料(※1)によると、5歳児の平均身長・平均体重は下記のようになっています。

平均身長

5歳児男子:108.0cm~111.3cm

5歳児女子:107.3m〜110.6cm

平均体重

5歳児男子:17.56kg~18.63kg

5歳児女子:17.32kg~18.27kg

※運動や食事の量、遺伝で個人差は生じるため、目安の一つとして知っておく程度でよいでしょう。

運動能力の発達

年少のお子さんよりも身体のつくりがしっかりしてくる時期です。男女ともに運動能力が高まり、活発に動かす縄跳びや鬼ごっこなど体力が必要となる遊びや運動ができるようになるお子さんが多いようです。

言葉の発達

言語能力が発達し、自分の気持ちを複数の単語で表現できるようになります。言葉選びも年少時期より得意になり、言葉を使った遊びが楽しめるようになるようです。

社会性の発達

言葉が堪能になり、好奇心が旺盛な5歳児はコミュニケーションを通じて生活習慣や社会性を身に付けるようになります。友だちを作って遊ぶことが楽しくなる時期ですが、その過程で周囲の人間と衝突することも増えていきます。周囲との衝突を経て社会性を学んでいくため、トラブルの際は頭ごなしに叱るのではなく、なぜその行動がいけなかったのかなど、理由を冷静に伝えることが大切です。

5歳児の室内遊びで気をつけること

5歳児の室内遊びで気をつけることは、以下の2つです。

安全への配慮

遊びやゲームの内容では体を動かすことがあります。5歳児になると活発に動くようになるため、広いスペースを確保したり怪我につながるようなものを置かないようにしたりと、十分配慮しましょう。

子ども同士の話合いは見守る

5歳児はこれまでよりもコミュニケーション能力や社会性の向上がみられる時期です。友だちとの関わりが増え、自分の意見を文章で伝えることができるようになります。そのため、友だち同士で意見がぶつかって言い合いになることもあるかもしれません。

その際は、保育士さんはすぐに介入せずに見守ってあげることが大事です。ただし、子どもが手を出しそうになったら止めましょう。

5歳児が室内遊びをするときのねらい

5歳児クラスは保育園や幼稚園の中で最年長になります。保育園での過去の活動を通じ、ルールを守って遊べる子どもが増えていくようです。

そのため、5歳児の室内遊びは、以下のようなねらいを意識すると良いでしょう。

ねらい1:友だちと協力して遊ぶ楽しさを知る

5歳児になると、チームに分かれたり友だちと協力したりしながら遊ぶことができるようになります。集団遊びをする中で、友だちと一緒に遊ぶことが楽しいと感じられるような遊びやゲームを積極的に取り入れるのがおすすめです。

ねらい2:友だちと異なる意見をぶつけ合いながら、同じ目的に向かって行動するようになる

5歳児になると自分の意見を言ったり、物事を解決できたりするようになります。保育士さんは子どもが自分たちで考えて答えを出しあえるよう、なるべく見守ってあげるのが良いでしょう。

遊びを進めていく中で、友だちとイメージを共有するようになり、協調性を養うことが理想です。より室内遊びを楽しむことができるよう、保育士がサポートできるといいですね。

5歳児の発達に合わせた室内遊び4選

マット運動マット運動

マット運動を取り入れることで体の柔軟性を高められる効果が期待できます。

遊び方

前転後転でマットの上を転がる、走る、ジャンプするなどさまざまな動きを楽しむ

ポイント

怪我の防止のため、しっかりと準備運動をしてから行うことを推奨します。

雨の日は散歩に行くことができないため、室内でも思い切り体を動かせるマット運動を取り入れていくといいでしょう。

長縄とび

長縄跳び長縄をくぐる、全員で飛ぶなど様々な遊びができます。縄を二本用意し、体が当たらないよう上手くくぐるゲームもおすすめです。

遊び方

保育士さんが縄を持ち、子どもたちが順番にor全員で一斉に縄をくぐります

ポイント

安全に遊ぶために、裾が長い服やスカートなど縄にひっかかりやすい服装ではないか事前にチェックしておきましょう。

言葉遊び

言葉遊びは集団で楽しめるだけでなく、新しい言葉を覚えることができます。道具の準備や広い場所を確保する必要はありません。しりとりや連想ゲームなどさまざまな言葉遊びの種類があります。

遊び方

しりとりなら、前の人の言葉の最後の文字から始まる単語を言っていきます。

連想ゲームなら、お題から連想されるものを答えていくゲームです。

ポイント

子どもの思考力や発想力を育むためにも、一人ひとりゆっくりと考える時間を与えてあげることが大切です。

ハンカチ落とし

ハンカチ落としは体を動かしながら集団で遊ぶ楽しさを感じることができるゲームです。

遊び方

  • みんなで輪になって座り、鬼はハンカチを誰か一人の後ろに落とします。
  • ハンカチを落とされた子はハンカチを持って鬼を追いかけ、鬼がその子の座っていた場所に座れたらハンカチを落とされた子が鬼になります。

ポイント

ルールを守れるよう約束事を決めたり、全員が退屈しないよう鬼をやっていない子を把握して気にかけたりすると良いでしょう。


【参考動画】https://youtu.be/e7Fa4_tJaq4?si=r0Up5moMXT0nkFZD&t=250

5歳児が室内で楽しめるゲーム7個

ここからは、室内で楽しめるゲームを7つご紹介します。

ジェスチャーゲーム

声を出さずに身振り手振りでお題を表現する遊びです。

遊び方

  1. 3〜5人のチームを作り、ジェスチャーする子どもを決めます。他の子供は回答者となります。
  2. 保育士が回答者に見えない位置からジェスチャーする子どもにお題を見せます。
  3. ジェスチャーする子どもは声を出さずに身振り手振りでお題を伝え、回答者が答えられたら次のお題を出します。
  4. 制限時間を設け、時間内に答えられた数が最も多いチームが勝ちです。

ポイント

最初のお題は、分かりやすい動物やスポーツなどがおすすめです。慣れてきたら短文にしてもおもしろいかもしれません。

ピンポン玉運びレース

ピンポン玉を使ったバランス力の必要なゲームです。

遊び方

  1. カラーコーンを使い、折り返しのできるコースを作ります。
  2. おたまにピンポン玉をのせ、保育士の合図でスタートします。カラーコーンを一周し、ピンポン球を落とすことなく戻ってきたらクリアです。

ポイント

アレンジ版として、チーム毎の競走やリレー形式にしても楽しめます。ピンポン玉運びに慣れてきたら、トンネルを潜るなど障害物をコースに取り入れると飽きることなく遊ぶことができるでしょう。

言葉探しゲーム

ひらがなを書いた紙ひらがなを書いた紙を探すゲームです。

 遊び方

  1. あらかじめ保育士はひらがな50音が1つずつ書かれた厚紙を用意します。
  2. 子どもの前にひらがなが書かれた50枚の厚紙をランダムに広げます。
  3. 保育士がお題を出し、子どもたちは厚紙を使ってお題に沿った言葉を作ります。

ポイント

出来るだけ長い言葉を作ることができるか、または誰がより早く言葉を作れるか対決するなどルールを設けても面白いですね。

【参考動画】https://www.youtube.com/watch?v=1Ml2V1P-8PI

ころころドッジボール

ボールをコロコロ転がして相手に当てるゲームです。通常のドッジボールよりも当たった時の痛みが少ないため保育園児に向いています。

遊び方

  1. 2つのチームを作ります。
  2. ドッジボールができるようコートを用意します。
  3. 相手に当たるよう狙ってボールを転がし、当たった子どもはコートの外に出ます。
  4. 最後まで子どもが残っているチームが勝ちです。

ポイント

ボールを投げるのではなく転がす点以外は通常のドッジボールと同じです。遊んでいると夢中になってしまうものなので、ボールが当たった子には声かけをしましょう。慣れてきたらボールを増やしてみるのもおすすめです。

なんでもバスケット

フルーツバスケットのアレンジ版です。

遊び方

  1. 子どもの人数から1つ引いた数の椅子を用意し、輪になるよう並べます。
  2. 鬼になった子どもが真ん中に立ち、お題を出します。
  3. 座っている子どもの中でお題に当てはまる子は立ち上がり、自分が座っていた以外の椅子に座ります。この隙に、鬼になった子どもも空いている席を狙って座ります。
  4. 椅子に座ることが出来なかった子どもが次の鬼です。
  5. ①〜④を繰り返します。「なんでもバスケット」と鬼が言った時は全員が立ち上がって違う椅子に座ります。

ポイント

お題は「髪を結んでいる子」「赤色の服を着ている子」など分かりやすいものがおすすめです。

【参考動画】https://www.youtube.com/watch?v=BIocBcg-6_8

信号ゲーム

信号ゲームは、遊びを通して交通ルールを楽しく覚えることができるゲームです。

遊び方

  • スタートとゴールの位置を決め、子どもたちはスタートラインに並びます
  • 保育士さんが指示を出します。青は「一歩前に進む」、赤は「止まる」、黄は「一歩後ろに下がる」です
  • 指示に合わせてゴールまで到達できたら成功です

ポイント

声で指示を出すだけでなく、青・赤・黄の色付きイラストを使って指示を出すと、色を目視で確認することができます。「青=渡ってよい」というルールが身につきやすいのでおすすめです。

【解説動画】https://youtu.be/ZnxeajufAhI?si=AT_tuKNmHP4VsJhy&t=37

マルバツクイズ

マルバツ形式のクイズで盛り上がれるゲームです。

遊び方

  • 保育士さんがマルバツで答えられる問題を出します
  • 子どもたちは答えを予想して、マルかバツのポーズで答えます
  • 正解を発表し、正解した子のみ残ってクイズを続けます
  • 最後まで残った子が勝ちです

ポイント

最初は誰でもぱっと答えられる問題を出し、徐々に難易度を上げて子どもたちに考えてもらうような問題を出していくのもおすすめです。

まとめ

保育園で使える5歳児向けの室内遊びのアイデアをご紹介しました。5歳児は友達と協力しながら遊ぶ能力が高まっていく時期です。ルールを覚えながら、友達との協調性を学ぶことができる機会になるといいですね。

遊びに対する考え方は、保育園によって様々です。自由な遊びを通じ、のびのびとした保育を行っていきたい方は保育観の合った園選びが大切です。今の保育園の保育観が合わない・・・とお悩みの方は、他の職場を検討することもおすすめです。

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※1 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/73-22-01.pdf

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タグ : 室内遊び
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kiralike編集部

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