保育士向いてないかも…向いてないと言われた…保育士辞めたいと悩むあなたへ
公開日: 更新日: 保育士転職マニュアル
自分は保育士に向いてないのかも…。そう感じた時、保育士の気持ちに迷いが生まれ、悩みながら仕事をする日々が始まります。先輩保育士から「保育士に向いてない」と言われてしまい、傷ついている方もいるかもしれません。
そんな苦しみから逃れたくて、保育士を辞めてしまう人もいますね。
今回は、「保育士に向いてないのでは」「向いてないと言われた」という悩みを、どのように整理していけば良いのか、前に進むためのヒントをお届けします。
目次
保育士が「向いてない」と感じる理由
保育士自身が「自分は保育士に向いてない」と感じる理由はどんなことでしょうか。よくある保育士の気持ちを挙げてみました。
先輩のようにうまく仕事ができない
子どもや保護者との接し方や、業務遂行能力など、先輩たちが苦もなくこなせている仕事が自分にはうまくできないと悩んでしまうのは、新人の保育士に多いですね。念願の保育士になれたものの、実際に現場で働いてみると自分の無能さを思い知らされて、自分にはできないと辞めたくなります。
保育士に必要な能力がない
自分の中に「良い保育士像」のイメージがあって、「○○ができる」「○○が得意」など技能という観点で保育士の適性を考えると、得意なことが何もない自分は保育士に向いていないと感じてしまいます。
いつも失敗ばかりしている
自分で気づいてすぐにカバーできるミスならいいけれど、下記のようにだれかに迷惑をかけてしまった時は、自己嫌悪でしばらく落ちこんでしまいますね。何度か失敗が続いてしまうと、保育士に向いてないからではないかと考えてしまいます。
【よくある保育士の失敗例】
- 子どもにケガをさせてしまった
- 大事な連絡を忘れて保護者に迷惑をかけた
- 自分の対応のせいで保護者から苦情があった
- 行事の司会で言葉につまってしまった
- 懇談会でうまく進行できなかった
とにかく保育士はもう無理
なぜ保育士に向いていないと思うのか、特にこれといった理由はないけれど、総体的に見て「このまま保育士を続けるのは無理」だと感じている人もいます。仕事が楽しいと思えないのは、保育士に向いてないからだと考えます。
保育士に向いている人、向いてない人
保育士になくてはならないもの、それは「あたたかい心」です。心に冷たさがある人は、子どもにも保護者にも真心で寄り添うことができません。保育士は人間相手の仕事です。相手の気持ちを考えることができるか、ここが「向いている」「向いてない」のボーダーラインです。
どんな人が保育士に向いているのか
保育士という職業で重要なのは「人間性」です。若くても、ベテランでも、人間性が最も大切なのです。保育士の場合は、下記のような人間性を持った人が「向いている」といえます。
【保育士に向いているタイプ例】
- 子どもを大切にして愛情をたっぷりそそぐ人
- 子どもにも保護者にも誠実な人
- 子どもを喜ばせたいと考える人
- 子どもとのスキンシップが大好きな人
- サービス精神がある人
- 自分の失敗を謝ることができる人
保育士には向いてないタイプもいる
保育士に向いている人がいれば、向いていない人もいます。以下に該当する人は保育士にはあまり向いていないかもしれません。
【保育士に向いてないタイプ例】
- 自分の感情を優先させる人
- 保育を面倒だと感じる人
- 相手の気持ちを考えない人
- 謙虚さのない人
- 反省をしない人
- 子どもたちの安全を守れない人
「保育士に向いてない」と言われたら
だれかに「保育士に向いてないのでは」と言われ、仕事を辞めようと考える人がいます。特に経験の少ない保育士さんは、相手の言ったことを真に受けて真剣に悩んでしまうのではないでしょうか。
だれがいつ「向いてない」と言ったのか
保育士に対して「向いてないのでは」と言う人は、上司や先輩保育士が多いですが、保護者の方から言われてしまうケースもあります。向いてないという言葉が出るのは、仕事が遅かったり、気が利かなかったり、コミュニケーションがうまくいかなかった時です。
「向いてない」という言葉の背景は
たとえ保育士に落ち度があったとしても、「向いてない」などと簡単に言えるものではありません。相手が投げつけた厳しい言葉の裏に、自分本位な感情が隠れていることもあります。人間性に問題がある人が言った言葉なら、全部を真に受ける必要はありません。
【言葉の背景にはどんな感情があるか】
- 自分に手間をかけさせたことに腹が立つ
- 自分の仕事ができなくなるのが嫌
- 自分のイライラをぶつけたい
- 実はうらやましい
- 他の子どもばかりかわいがっている(保護者)
だれかに相談すると気持ちが楽になる
「向いてない」と言われ、保育士を辞めた方がいいのか悩んでいる時は、信頼できる上司や同僚に話を聞いてもらいましょう。職場の人に言いづらかったら、家族や友人でもかまいません。彼らは、本当に向いていないのか客観的な意見を話してくれるだけでなく、きっと優しく励ましてくれますよ。
本当に保育士が向いてないのか
「自分は保育士にミスマッチだからこのまま続けられない」などと、特に経験の少ない人は保育士そのものを辞める方向へと考えを進めてしまいます。退職を決断する前に、自分の状況や気持ちを整理してみましょう。そうすると問題の本質が見えてきますよ。
問題は自分ではなく職場にある
辞めたくなるのは、保育士に向いてないからではなく、実は「職場が合わない」というケースも多いですね。園の方針や人間関係に違和感があることが本当の原因なのに、楽しく仕事ができないのは自分が保育士に向いてないからだと誤解していることもあるのです。
職場が合わないケースでは、保育士そのものを辞めるのではなく、他の職場に転職することで問題が解決します。自分に合った園に転職したところ、保育士に向いてないのではという悩みも解消し、仕事の楽しさを感じるようになった保育士はたくさんいます。
なぜ保育士に向いてないと感じてしまうのか
保育士に向いてないと感じるのは、仕事そのものが理由ではないケースもあります。給料が割に合わないと感じている人や、残業や仕事量にうんざりしている人は、「保育士に向いてない」と表現することがよくあります。
前記の「とにかく保育士は無理」に該当する人も、労働条件への不満がベースになっていることがありますね。保育士そのものを辞めるのではなく、自分の条件に合った職場に転職することで、不満やストレスが解消します。
保育士辞めたいと悩んだときにするべきこと
まずは自分が保育士に向いてないと思う理由を、すべて書き出してみましょう。そして「経験を重ねることでできるようになること」と「経験を重ねてもできないこと」に分けてみます。すると、自分ができないと思っているものには「時間」が必要なことに気づきます。
向いてないと思うことの中には、経験が少ないからできないことも多いです。自分の可能性を見極めるにはまだ早いので、自分自身の保育士としての「のびしろ」を信じることも大切です。
保育士は、子ども・保護者・上司・同僚に助けられながら成長していく職業です。新人でも、ベテランでも同じ、保育士を続けていく限り「修業中」なのです。保育士は、悩んで&反省してのくりかえし。だからこそ、自信のない子どもや保護者にも寄り添うことができるのです。
まとめ
「保育士に向いてないから仕事を辞めたい」という気持ちがめばえた時は、まず落ちついて自分の状況を整理してみることが大事です。安易に「向いてない」と思いこみ、他の職業に転職してから後悔することは避けたいですね。
自己分析に自信がない保育士は、保育士専門の人材紹介会社に登録し、キャリア相談をしてみることがおすすめです。現在の状況をコンサルタントと一緒に客観的に整理することで、自分の方向性が見えてきますよ。
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