保育士がうつ病・適応障害になったら ~休職したいあなたに伝えたいこと

2019.09.25保育士の働き方・環境

保育士がうつ病・適応障害になったら保育士は業務多忙で気持ちに余裕がなく、ストレスを抱えていてもそのままにしてしまい、心身の限界がきて初めて「心の不調」に気づかされることが多いですね。
今回は、心の病の中でも特にかかる方が多い「うつ病」と「適応障害」の特徴についてご紹介し、病気かな?と思った時にどうすれば良いのかをお伝えします。

うつ病と適応障害の違いを知ろう

うつ病と適応障害の違い
まず、うつ病と適応障害の「症状」「診断基準」について説明します。それぞれの特徴をふまえながら、相違点もあわせて覚えておきましょう。

うつ病の特徴

うつ病は「気分障害」のひとつで、一般的にも広く知られている代表的な心の病です。厚生労働省の調査では、うつ病で受診する人の数は年々増加傾向であることが分かっています。
気分が落ち込んだうつ状態になることは、特に病気ではない人でも経験があるものですが、これらの症状が一時的ではなく長く続くことがうつ病の特徴です。ただし、症状の現れ方や程度には個人差があります。
【うつ病の主な症状】

  • 何でも悲観的に考えてしまい、思いこみが強くなる
  • 自分を責めてばかりいる
  • わけもなくイライラが強くなる
  • 不安感が非常に強い
  • 気分がいつも落ち込んでいる
  • 今まで楽しかったことが楽しめなくなる
  • 何をするにも億劫になり、反応や動作が鈍くなる
  • 食欲がなくなる
  • 眠れない
  • 死にたいという気持ちが強くなる

診断の基準は、①これらの症状が2週間以上続いていること、②これらの症状によって仕事や生活に支障があることです。

適応障害の特徴

「適応障害」という言葉は耳にしたことがあるけれど、具体的にどんなものなのかよく分からないという方も多いのではないでしょうか。適応障害はストレスの多い職業の人がかかるリスクが高く、保育士も例外ではありません。

適応障害は、ある原因(ストレス)によって、感情や行動に次のような症状が現れます。原因がはっきりしているので、ストレスを取り除くことで症状がなくなっていきます。ただ、ストレスの除去が難しい場合は、症状が重くなり「うつ病」へと進行することもあります。
【適応障害の主な症状】

  • 憂うつになる
  • 怒りが強くなる
  • 不安感が非常に強い
  • イライラや緊張が強い
  • 仕事を休む
  • 暴飲暴食
  • 攻撃的になる

適応障害の症状は、うつ病の症状と非常によく似ていますが、うつ病と異なる点もいくつかあります。うつ病と適応障害の相違点については、次でお伝えしますね。

うつ病と適応障害の違い

うつ病と適応障害は「うつ状態になっている」という結論は同じですが、そこへ至るまでの過程が異なる点が、一番の違いです。
うつ病になる人の多くは、脳の機能の問題が原因となってうつ状態になります。具体的なきっかけがある場合もありますが、きっかけなく発症することもあります。

一方の適応障害は、明確なストレス源があり、それをきっかけとしてうつ状態になります。ストレスの元へ対する反応として、適応障害を発症するわけです。

そのためうつ病の治療は、十分な休養を取ることと共に、脳の機能を正常に整える薬物療法を中心に行われます。

適応障害の治療にあたっては、まずストレスの原因になっているものを取り除くことが重要視されます。除去できない場合は、カウンセリングによって「問題に対する本人の適応力」を高めていきます。症状の程度によっては薬物療法を用いることもあります。
※こちらでご紹介している内容は、あくまでも一般的な知識を元にしたものです。診断や治療の内容は、一人ひとりの症状や経過などによって異なります。詳しく知りたい方は、ぜひ専門医を受診の上ご相談されてみてください。

保育士はうつ病になりやすいか

保育士はうつ病になりやすい
退職した保育士の中には、うつ状態になって療養を余儀なくされた人もいます。特に、若い保育士の場合は「仕事のプレッシャー」や「理想とのギャップ」を感じやすく、そんな自分はダメな保育士だと思いこんで落ち込みや不安が強くなってしまうのです。

対人関係のストレスが多く、日々業務に追われる忙しい保育士は、うつ病や適応障害になりやすいといえるでしょう。

保育士がこんな状態になったら要注意!

うつ病のサイン
うつ病や適応障害の症状は本人が気づきにくいものですが、周囲の人に指摘されて自分の異変が分かることもあります。下記のような「自分の変化」を誰かに言われた時は、すでに発症している可能性があるので要注意です。
【うつ病や適応障害の可能性がある保育士の変化】

  • 仕事のミスが多くなった
  • ぼんやりしている
  • 積極的に子どもとかかわらない
  • イライラしている
  • 笑顔が少なくなった
  • 怒りっぽくなった

うつ病・適応障害かも?そんな時はどうするか

うつ病・適応障害かもと思ったとき
自分の異変に気づいたり、誰かに指摘されたりした時は、ショックを受けて落ち込んでしまいます。そんな時、少しでも落ちついて行動できるよう、どのように動けばいいのか覚えておくと役に立ちますよ。

メンタルチェックをしてみる

今は、ネットでも気軽にメンタルチェックができる時代です。厚生労働省やメンタルクリニックのホームページなどにセルフチェックや相談窓口がありますので、一度のぞいてみることをおすすめします。

信頼できる人に相談する

信頼できる家族や友人に、今の自分の状態を話してみましょう。誰にも話さずに1人で悩んでいても、ますます苦しくなってしまいます。親身になって話を聞いてもらうだけでも、気持ちが随分楽になることもあります。

専門医の診察を受けてみる

もしかしたら病気かも?と思ったら、心療内科・精神科・メンタルクリニックで早めに受診することをおすすめします。

多くの病院では予約制で診察を行っています。受診にあたって心配なことがあれば、予約を取る際に確認してみましょう。

休職するべき?うつ病・適応障害だと診断されたら

休職するべきかどうか
医師から「うつ病」または「適応障害」と診断され仕事を休むことをすすめられたら、多忙な保育士は抵抗を感じるのではないでしょうか。ですが、心身を元の状態に戻すには「休養期間」が不可欠だという意味でもあり、保育士は「病気を治すことが最優先」であると意識することが大切です。

職場に休職の相談をする

医師から休職をすすめられ、自分自身でも休職を決意したら、休職をするための診断書を医師に作成してもらい職場に報告します。ここで気になるのが、職場には「休職についての規定」があるかどうかということです。労働基準法では「3年以上休職が続いた場合のみ一方的な解雇が可能」と定められていますが、職場で独自の規定を定めていることもあるため事前に確認しておくと良いでしょう。

退職するという選択肢もあるけれど…

職場の方針や人間関係にストレスの原因があるケースでは、退職して別の職場に移ることも選択肢のひとつになります。ただし、心身共にさまざまな症状が出ている段階では、前向きに冷静な判断をすることは難しいので、大事な決断を急がないようにしたいですね。

退職のベストなタイミングは人によって違うので、主治医に相談しながら本人の負担にならないようにすることが最も大切です。

転職活動は主治医に相談してから始める

休職中の人も、退職した人も、転職活動を始める時は必ず主治医に相談しましょう。まだ回復していない状態で仕事を探すのは、精神的にもプレッシャーになります。たとえ採用されても新しい仕事が負担になり、病気が悪化または再発する可能性が高くなります。

今後の働き方を考える

主治医の許可をもらって転職活動を始める時は、求職条件を整理しましょう。大切なのは給料が高いということではなく、無理なく働くことができるかということです。
【求人探しのポイント】

  • フルタイムで大丈夫か
  • 自分にできそうな仕事内容か
  • 残業はないか
  • 職場の雰囲気はどうか

新しい職場を探す時は、人材紹介会社の転職コンサルタントに相談するのもおすすめです。自分の事情を話しやすいので、ニーズに合った転職先を紹介してくれますよ。

まとめ

今回は、保育士とうつ病・適応障害などの心の病についてご紹介しました。

うつ病や適応障害になった保育士は、決してダメな保育士ではありません。これまで大きなストレスに耐えてきたことは、いつか必ず報われます。ゆっくり、じっくりと、休養に専念し、まずは自分をいたわりましょう。そうすれば、きっと快方に向かっていきますよ。

うつ病や適応障害は、誰でもかかる可能性がある病気です。忙しい保育士の方も、時には自分のメンタル面に関心をもって、ストレスチェックをしてみましょう。

キララサポート
キララサポートで見つかる職場
今すぐ医療・福祉の求人をさがす♪
コンサルタントに無料で転職相談♪
The following two tabs change content below.

著者名が入ります

プロフィール情報が入ります。プロフィール情報が入ります。プロフィール情報が入ります。プロフィール情報が入ります。プロフィール情報が入ります。プロフィール情報が入ります。テキストの強調リンク