夜間保育士として働くメリットは?仕事内容や求人探しのポイント
公開日: 更新日: 保育 , 保育士の働き方・環境共働きの世帯が増えている昨今、18時以降も子どもを預かる「夜間保育」への需要が高まっています。仕事が終わる時間が遅い家庭や、夜勤シフトで働いている方の強い味方となる夜間保育ですが、そこで活躍する保育士はどのようなメリットがあるのでしょうか。仕事内容や求人の探し方を見ていきましょう。
目次
夜間保育とは
厚生労働省では、18時以降に保育サービスを提供することを「夜間保育」と定義づけています。夜間保育というと夜遅い時間帯のみを想像しがちですが、19時までの延長保育も「夜間保育」の一部となります。仕事や家庭事情により、夜間・深夜に子どもを預けなければならない方が利用する施設で、そこで働く保育士のことを「夜間保育士」といいます。
夜間保育士の仕事内容
日中の保育業務とは異なり、食事・入浴・睡眠などがメインとなります。遊びや活動も少なく、遊ぶ場合も子どもが興奮して寝付けないことがないよう、夜間保育は絵本など静かな活動が中心です。
・通常の保育士業務(行事準備、連絡帳記入などの事務作業)
・食事対応
・オムツ交換、トイレ補助
・入浴
・寝かしつけ、就寝時の見回り
・お迎え対応
子どもが興奮して寝付けないことがないよう、夜間保育は絵本など静かな遊びが中心です。
夜間保育士の1日のスケジュール
夜間保育士の勤務スケジュール例をご紹介します。
18:00 夜間保育開始
日中から子どもを預かっている施設では延長保育となります。ご飯やお風呂を済ませ、子どもの寝る準備を進めます。
20:00 就寝
20時~21時に寝かしつけるのが一般的なようです。
21:00以降 お迎え
施設や各個人の預かり時間に合わせ、21時〜朝まではお迎えの対応となります。この時間に交代で保育士が仮眠を取る場合もあります。
夜間保育所の特徴や規定
夜間保育所は2020年度時点で全国に76箇所設置されています。夜間保育所はどの施設も無条件で行える訳ではなく、一定の基準を満たしている必要があります。
施設形態
基本的には夜間保育ができるのは夜間保育専門の施設であるとされています。ただし、定員の範囲内であれば、通常の保育と夜間保育の両方を行っても問題はないようです。
定員
夜間保育の定員は20人以下と定められています。小規模施設で運営していることが条件となるようです。
保育時間
夜間保育を行う施設の開所時間は原則11時間と定められています。しかし、24時間の保育サービスを行っている認可外の保育所などでは11時間以上の開所も行っています。
夜間保育の需要が高まっている背景
女性の社会進出や共働き世帯の増加により、夜間も子どもを預かってもらえるサービスへの需要が高くなっています。また、核家族化により、近くに子どもの面倒をみてもらえる祖父母がいないことも要因の一つとなっています。医療や介護業界といった夜勤シフトのある職業の方の中には、夜勤の日の子どもの預け先がなくキャリアを諦める方も多く、夜間保育に注目が集まっています。
夜間保育士の給料事情
日勤・夜間に関わらず、保育士全体の平均給与は25万円ほどです(※2)。夜間保育士は手当や夜間の割増賃金があるため、日勤のみの保育士よりも収入が高くなる傾向にあります。保育士として高収入を目指す方にとって、夜間保育士として勤務することも給与アップの一つの方法といえます。
夜間保育士として働くメリット・デメリット
夜間保育士のメリット、デメリットをご紹介します。
メリット①:働くママに貢献できる
キャリアを諦めずに子育てができるため、夜遅くまで働く保護者や、夜勤で働く方にとって夜間保育は強い味方です。働く保護者の悩み解決に繋がる仕事であることから、やりがいを感じている方が多いようです。
メリット②:自身のスキルアップになる
子どもを預かる時間帯が夕方〜深夜になることから、通常の保育業務とは仕事内容が大きく異なります。子どもの生活リズムや気持ちの安定を保つために、できるだけ一般家庭と同じような生活を提供することが夜間保育の役割となります。特殊な条件の中で個々の子どもに考慮し保育を行うため、専門性を身に付けることができます。
メリット③:給料が上がる
夜間保育で働く保育士は基本的に勤務時間が深夜帯となるため、深夜割増賃金で勤務することができます。割増賃金の対象時間は22時〜翌朝5時までで、基本時給に対して25%の賃金上乗せとなります。また、園によっては夜勤手当を手厚く支給している場合もあり、日勤の保育士よりも高収入で働くことができる傾向にあります。
メリット④:日中の時間を有効活用できる
夜間保育は夕方からの勤務となるため、日中の時間を自由に過ごすことができます。日中の時間を家事や育児に充てる方や、別の仕事をしてWワークする方が多いようです。
デメリット①:生活が不規則になりやすい
夜間保育士は夕方から深夜のシフト勤務となるため、慣れるまでは体調管理に苦労する方が多くいらっしゃいます。夜型の不規則な生活でも働き続けられるか、しっかり検討した上で夜間保育士に応募することをおすすめします。
夜間保育士に求められるスキルは?
夜間保育士になる上で、保育士資格以外に特別必要となる資格はありません。保育士資格があれば誰でも挑戦できますが、より活躍出来るために下記のスキルは持っておきたいですね。
・保護者が迎えに来ないことで不安を抱える子や寝付けない子どもも多いので、深夜帯でもしっかり子どもを保育できる体力
・一人一人の子どもに合った対応ができる柔軟性
・保護者が信頼して子どもを預けられる安心感
夜間保育園を利用する子どもは、外が暗い時間に保護者と離れお迎えを待っています。にぎやかに遊ぶことができる日中の保育よりも心細い気持ちになりやすいため、寂しさを感じた子どもに対してしっかりと寄り添ってあげられる方の方が保護者・子どもともに安心できるようです。
夜間保育へ転職をする際のポイント
夜間保育士の求人に応募する際に意識したいポイントをご紹介します。
情報をリサーチする
夜間保育を行っている施設の中には「夜間のみ保育を行っている施設」と「夜間・日中ともに保育を行っている施設」の2パターンがあります。夜間・日中ともに保育を行う施設では日勤と夜勤の両方に入るケースがあり、シフトの組み方や勤務時間を事前に調べておくことをおすすめします。また、保育士の人数は子どもの数に対して適切かどうかも働き方に影響するためチェックしておきたいポイントです。
体調管理に気を付ける
施設によっては日勤と夜勤を交互に行うなど、夜間保育士になると不規則な生活になる方もいらっしゃいます。生活リズムが乱れると疲れやすくなるため、勤務する際は注意しておきましょう。
転職エージェントを利用する
夜間保育士の求人は一般的な保育士求人よりも少なく、人員に不足がなければ見つけるのが難しいのが現状です。求人が出たタイミングでしっかり情報をキャッチし、素早く動けるかどうかが転職の鍵となります。転職エージェントに予め登録しておくことで、求人が出た際にすぐに案内してもらうことができる上、非公開のレア求人の情報も入手することができます。好条件な夜間保育士求人をお探しの方は、転職のプロに相談しておくのが有効です。
まとめ
夜間保育で働く保育士について、仕事内容や求人の探し方をご紹介しました。女性の社会進出や共働き世帯の増加とともに、夜間保育の需要は高まっており、夜間保育士は今注目されている仕事といえます。夜勤のある仕事は大変なイメージもありますが、夜勤手当による給与アップやスキルアップに繋がります。気になった際はまずは求人内容を見てみることから始めてみてはいかがでしょうか。
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参考(キララサポート以外のサイトへ移動します):
※1 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/R2gaiyo.pdf
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