保育士に人気の転職先・企業内保育所とは?企業内保育のメリット

公開日: 更新日: 保育の基礎知識

保育士に人気の転職先・企業内保育所保育士の転職先として人気の高い、企業内保育所。「働きやすそう」「新設園が増えているらしい」などのイメージを持っていても、詳しいことはあまりよく分からないという方も多いのではないでしょうか。

今回は、企業内保育の現状と、そこで働く保育士にとってのメリット・デメリットを紹介します。転職先として企業内保育所が気になっている保育士の方は必見です!

企業内保育とは

企業内保育とは企業内保育とは、子育て中の従業員に利用してもらうために企業が設置した保育所のことです。従業員の産休・育休からの復職を支援することができ、企業のイメージアップにもつながるとして、設置する企業が近年増加しています。

事業所内保育と企業主導型保育がある

2015年にスタートした「子ども・子育て支援制度」によって、企業内保育の世界に大きな変化が起こりました。
「事業所型保育」は、新制度においては「地域型保育事業」のひとつとされています。つまり、小規模保育や家庭的保育(保育ママ)と同じ位置づけとなり、認可保育園となります。
企業で働く従業員の子どものほか、地域の子どもも園児として受け入れています。

「企業主導型保育」は認可外保育園ですが、基準を満たすことで認可保育園と同等の助成金を受け取り、運営されている企業内保育所です。
従業員の子どものみの受け入れとしたり、運営時間を自由に設定したりすることができるなど、事業所内保育と比べて自由度が高いという特徴があります。

企業内保育所はどんな場所にあるか

「子ども・子育て支援制度」のスタート以前は、保育所の設置場所は会社の敷地内や隣接地がほとんどでした。今では、近隣住民が利用しやすい住宅地や駅に近い場所に設置されることも増えてきています。

企業内保育所で働く保育士のお給料は高い?

企業内保育所の給与額は、施設を運営する企業の規模や経営状態などによって大きく異なります。
大企業で働く従業員の方々と同じくらいの給与が支給される保育園もあれば、企業内保育所が予想外の定員割れをしている、企業の経営状態が悪化しているなどの理由で一般的な保育園よりも低い給与設定になっている保育園もあります。必ずしも「企業内保育所=お給料が高い」というわけではないので、求人票を見る際はしっかりとチェックしましょう。

保育の転職支援サービス「キララサポート」が実際に扱っている求人から、企業内保育所の給与例をご紹介します。
東京都千代田区 保育士正社員
月給:233,220円~245,000円

神奈川県川崎市 保育士正社員
月給230,000円~

大阪府大阪市 保育士正社員
190,000円~300,000円

北海道旭川市 保育士正社員
162,000円~

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保育士が企業内保育で働くメリットは?

保育士が企業内保育で働くメリット働く保育士にとっての、企業内保育所のメリットとはどのようなことなのでしょうか?

人間関係のストレスが少ない

企業内保育所は子どもの人数が少ないので、保育士はタイムスケジュールに追われることなく仕事ができます。そうなると、気持ちにもゆとりができて、同僚にイライラすることも減ってきますね。職員の中にトラブルメーカーがいない限り、企業内保育所はアットホームで働きやすい職場だといえるでしょう。

イベントが少ない

一般の認可保育園に比べると、企業内保育所は運動会やおゆうぎ会などの行事を行わない場合や規模が小さい傾向があります。全体的に事務作業などの仕事の量は少なめなので、持ち帰り残業がほとんどないのは大きなメリットですね。

体力に自信がなくても働ける

企業内保育所を利用する子どもは0~2歳児が多いので、40代以上の保育士やブランクのある潜在保育士でも問題なく働くことができます。散歩や外遊びもしますが、未満児は活動の範囲が狭いので、体力に自信がない保育士も仕事を続けられます。

土日休みの職場が多い

基本的に企業の営業日に沿って運営されるため、土日祝休みの企業であれば保育園も土日休みである場合が多いです。また、企業の就業時間に合わせて開所しているため、仕事終わりの時間も安定している傾向にあります。

企業内保育で働く際に注意したい点もある

企業内保育のデメリット法改正によって急激に増えている企業内保育。それだけに、保育士にとってはデメリットもありますね。

地方には企業内保育所が少ない

企業内保育所を設置するのは大手企業が圧倒的に多く、しかも大都市に集中しているので、地方の保育士にとっては働くチャンスが少ないというデメリットがあります。企業主導型保育事業によって中小企業の参入も増えていますが、まだまだ求人は少ないのが現状です。

経営が不安定な保育所もある

企業内保育を始めてみたものの、企業自体の経営が悪化したり、企業内保育所に入園する子どもが少ない状態が続いたりといった事情により、閉園に追い込まれる企業もあります。

せっかく念願の企業内保育所に就職したのに、長く続かずクローズしてしまうのはとても残念です。働く保育士にとっては雇用不安がある点はデメリットになりますね。

保育の質が問われる

企業主導型保育事業によって、企業内保育所の配置基準が「職員の50%以上が保育士」と緩和されました。資格のない人でも働くチャンスがある反面、現場の保育士にとっては専門性が高くない職員が増えることで、保育の質が下がるのではないかと懸念が生まれることはデメリットになりえます。

まとめ

企業内保育所は今後も増えていくことが予想されます。保育士にとって、転職のチャンスが広がるのはとてもうれしいことですね。

ただし、企業内保育所はプレスリリースのタイミングなど企業側の事情により、採用情報の公開が遅くなり求人の募集期間が短く設定されることもあります。好待遇の企業内保育所の求人情報を見逃さないためには、保育士専門の人材紹介サービスに登録しておくことをおすすめしますよ。

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kiralike編集部

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