保育士のスキルアップに役立つ14の資格と取得方法について

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【保育士向け】スキルアップのための14の資格 取得方法も解説

保育士として働く中で、スキルアップは保育の質を高めると同時に、保育士としてのキャリアの幅を広げる重要な要素です。保育業務を行う中で、子どもたちの発達や教育に関する深い知識を持つことは、子どもたちに質の高いケアと指導を提供するために欠かせません。また、保護者との信頼関係の構築にもつながり、保育現場での存在感を高めることができます。ここでは、保育士が取得すると保育の現場で役立つ14の資格について、その概要、活用方法、取得方法を詳しく解説します。さらに、各資格の主催社名とURLも記載しているので、詳細情報を確認し、資格取得を目指す際の参考にしてください。

幼稚園教諭

資格の概要
幼稚園教諭は、3歳から小学校入学前の子どもたちを対象に教育を行うための国家資格です。保育士と異なり、幼稚園教諭は主に教育的な役割を担い、子どもの社会性や知的発達を促すためのカリキュラムを実施します。保育士資格を持つ人が幼稚園教諭免許を取得することで、認定こども園などでも教育活動に携わることが可能になります。

活用例
幼稚園や認定こども園での教育活動に従事できます。特に子どもの学びの面を重視したカリキュラム作成や、集団行動を通じた社会性の育成に役立ちます。保育士資格と幼稚園教諭免許を併せ持つことで、幅広い教育現場で活躍できます。

取得方法
幼稚園教諭の資格は、大学、短期大学、専門学校で所定の単位を取得し、卒業と同時に幼稚園教諭免許状を取得するのが一般的です。また、保育士資格を持っている場合は、特定の単位を追加取得することで、免許状を取得することが可能です。

主催社名とURL
文部科学省 https://www.mext.go.jp/

児童指導員

資格の概要
児童指導員は、児童福祉施設や放課後等デイサービスで働き、子どもたちの生活指導や学習支援を行うための資格です。特に、発達障害や学習支援を必要とする子どもに対して、日常生活のサポートと教育的な支援を行います。保育士とは異なり、福祉的な視点で子どもの成長を支える役割を果たします。

活用例
児童養護施設や障害児施設、放課後等デイサービスなどでの勤務に役立ちます。特に発達支援や生活支援が必要な子どもたちへの対応に優れたスキルを発揮でき、保育士と連携しながら、福祉の観点から子どもの成長をサポートします。

取得方法
児童指導員の資格は、大学や短大で社会福祉、心理学、教育学、社会学などの指定科目を履修することで取得可能です。また、保育士資格や教員免許を持っている場合は、自動的に児童指導員としての資格を満たしているため、追加の学習は必要ありません。

主催社名とURL
厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/index.html

幼児教育アドバイザー

保育士ガッツポーズ

資格の概要
幼児教育アドバイザーは、幼児期の発達や心理学に基づいた専門知識を持ち、子どもたちに適切な教育やサポートを提供するための資格です。この資格を持つことで、子どもたちの発達段階に合わせた保育・教育プログラムを作成し、実践するスキルを身につけることができます。

活用例
保育園や幼稚園でのカリキュラム作成や、保護者からの育児相談に対応する際に活かすことができます。また、子どもたちの発達に応じた適切な教育プランを提案し、学びや遊びを通じて子どもの成長を促進することが可能です。保育士としての業務に加えて、教育相談員としても活躍できる資格です。

取得方法
幼児教育アドバイザーの資格は、通信講座や専門講座で取得可能です。発達心理学、教育理論、遊びを取り入れた指導方法などを学ぶカリキュラムが用意されており、数ヶ月から半年程度で取得可能です。

主催社名とURL
日本能力開発推進協会(JADP) https://www.jadp-society.or.jp/

ベビーシッター資格

資格の概要
ベビーシッター資格は、家庭や小規模保育施設などで子どもたちに対して個別に保育を提供するための資格です。保育士資格とは異なり、家庭環境に応じた柔軟な保育スキルが求められます。特に、1対1の個別保育が多いベビーシッター業務では、家庭ごとのニーズに対応したケアが重要です。

活用例
この資格を持つことで、ベビーシッターとして個人家庭での保育サービスを提供できます。また、保育園や幼稚園の補助的な役割として、短時間の保育サービスを行うことも可能です。ベビーシッターの副業や独立を考えている人にとって、この資格は信頼性を高めるツールとなります。

取得方法
ベビーシッター資格は、主に通信教育や講座を通じて取得可能です。安全管理、年齢に応じたケア方法、応急処置、保護者とのコミュニケーション方法などを学びます。実技試験が含まれる場合もあります。

主催社名とURL
全国保育サービス協会(ACSA) https://www.acsa.jp/

絵本専門士

資格の概要
絵本専門士は、絵本を通じて子どもたちの感性や想像力を育むための資格です。絵本の選び方や読み聞かせの技術、さらに絵本を教育的に活用する方法を学びます。特に、子どもたちの発達段階に応じた絵本の効果的な使い方や、読み聞かせの技術を深めることができます。

活用例
保育士として、日々の保育活動で絵本を効果的に取り入れ、子どもたちの感性や創造力を育む活動に活用できます。また、保護者向けに絵本の選び方や読み聞かせのアドバイスを提供することで、家庭でも同様の教育効果を促進できます。絵本の読み聞かせイベントや、地域の子どもたち向けの活動にも役立ちます。

取得方法
絵本専門士の資格は、指定の講習や試験を通じて取得可能です。講習では、絵本の文化的背景や教育的効果、子どもの年齢に応じた絵本の選び方や、読み聞かせの技術を学びます。

主催社名とURL
日本子ども学会 https://kodomogakkai.jp/

運動保育士

資格の概要
運動保育士は、子どもたちの運動能力や体力を向上させるために、運動を取り入れた保育活動を行うための資格です。特に、子どもたちの発達段階に応じた運動プログラムを提供し、協調性や身体的発達を促すことができます。現代社会では運動不足が懸念されており、運動保育士のスキルは重要視されています。

活用例
保育園や幼稚園での運動プログラムの企画・実施に役立ちます。また、運動会や体育イベントの運営に携わることもでき、子どもたちが楽しく体を動かす環境を提供するためのサポートができます。さらに、特別な運動指導を必要とする子どもたちにも対応できるスキルを身につけることができます。

取得方法
運動保育士資格は、専門の講座や研修を受けて取得可能です。講座では、運動発達理論や運動指導の方法、安全管理、年齢ごとに適した運動プログラムの作成方法などを学びます。

主催社名とURL
特定非営利活動法人 運動保育士会 https://npo-hoiku.com/

リトミック指導者資格

保育士_資格取得

資格の概要
リトミック指導者資格は、音楽やリズムを活用して、子どもたちの身体的・感覚的な発達を促進するための資格です。リトミックは、音楽と身体の動きを結びつける教育手法であり、協調性や表現力、集中力を養うことを目的としています。音楽活動を通じて子どもたちの発達をサポートするためのスキルを習得します。

活用例
リトミック指導者資格を持つことで、保育園や幼稚園で音楽を使った教育プログラムを提供することができます。また、リトミック教室を開くことで、地域の子どもたちや保護者に音楽教育を広めることも可能です。音楽イベントや発表会の企画にも役立ちます。

取得方法
リトミック指導者資格は、専門の講座や研修を受けて取得できます。音楽教育の理論やリズム感の育成、身体表現を取り入れた教育手法を学び、実践的な指導スキルを身につけます。

主催社名とURL
特定非営利活動法人 リトミック研究センター https://www.eurhythmics.or.jp//

食育インストラクター

資格の概要
食育インストラクターは、子どもたちに健康的な食生活の大切さを教え、栄養バランスの取れた食事を通じて健全な成長をサポートするための資格です。特に、食育を通じて子どもたちが食に関心を持ち、食事を通じて健康的な習慣を身につけることができるよう支援します。

活用例
保育園や幼稚園での給食指導や、食育イベントの企画・運営に役立ちます。また、保護者向けに栄養バランスのアドバイスを提供したり、食育ワークショップを開催することで、地域全体に食育の重要性を広めることが可能です。

取得方法
食育インストラクター資格は、通信講座やスクールで取得可能です。栄養学の基礎知識、子どもの発達段階に応じた食事管理、食育プログラムの企画・運営方法を学び、資格を取得することができます。

主催社名とURL
特定非営利活動法人 NPO 日本食育インストラクター協会 https://www.npo-shokuiku.com/

保育心理士

資格の概要
保育心理士は、保育の現場で子どもたちの心理的な成長をサポートするための資格です。子どもたちが抱えるストレスや不安に対処し、安心できる環境で成長できるよう心理的なケアを行います。また、発達障害や問題行動に対応するためのスキルも身につけます。

活用例
保育心理士の資格を持つことで、保育園や幼稚園での心理的ケアに特化した保育が可能になります。保護者からの相談にも対応でき、心理学の知識を活かしたアドバイスを提供することで、保護者との信頼関係が強化されます。また、特別なサポートを必要とする子どもたちへの個別対応も可能です。。

取得方法
保育心理士の資格は、通信講座や専門講座を受講して取得可能です。講座内容には、発達心理学、問題行動への対応、保護者とのコミュニケーション方法などが含まれます。

主催社名とURL
一般財団法人 日本能力開発推進協会(JADP) https://www.jadp-society.or.jp/

発達障害コミュニケーション指導者

資格の概要
発達障害コミュニケーション指導者は、発達障害を持つ子どもたちに対して適切な支援とコミュニケーションを提供するための専門資格です。この資格を持つことで、発達障害に対する理解を深め、子どもたちが安心して成長できる環境を整えることができます。

活用例
この資格を活かして、保育園や幼稚園で発達障害を持つ子どもへの個別対応が求められる場面で活躍できます。発達障害児に特化した支援を提供するため、特別支援教育の現場や放課後等デイサービスでも重要な役割を担います。また、保護者とのコミュニケーションを通じて、家庭での支援方法や教育の工夫についてもアドバイスできるため、子どもの成長に大きく貢献します。

取得方法
発達障害コミュニケーション指導者資格は、主に通信講座や対面講座を通じて取得可能です。学ぶ内容には、発達障害の基礎知識、子どもとの適切なコミュニケーション方法、支援プランの作成などが含まれます。資格取得後は、実践的な場面で即活用できるスキルを習得しているため、すぐに現場で活躍できます。

主催社名とURL
一般財団法人 日本医療福祉教育コミュニケーション協会 https://amwec.or.jp/

幼児教育・保育英語検定

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資格の概要
幼児教育・保育英語検定は、保育現場で英語を使った保育を行うための資格です。グローバル化が進む中で、英語教育の必要性が高まっており、保育士として英語を活用した教育を提供できるスキルが求められています。この資格は、保育士が英語でのコミュニケーション能力を高め、英語を使った保育活動を展開できるようにするものです。

活用例
英語を使った保育プログラムを提供できることで、インターナショナル保育園や英語教育を重視する保育施設での活躍の場が広がります。英語でのコミュニケーションスキルを高めることで、外国人保護者との対応もスムーズに行えるようになります。また、将来的には海外の保育施設で働くことを視野に入れている人にも有利です。

取得方法
幼児教育・保育英語検定は、検定試験形式で行われます。受験者は、英語での保育指導に必要なコミュニケーション能力や、保育に関連する英語の専門用語を学びます。レベルに応じた複数の級があり、保育現場での実践に即した内容を学ぶことができます。

主催社名とURL
一般社団法人幼児教育・保育英語検定協会 https://www.youhoeigo.com/

チャイルドカウンセラー

資格の概要
チャイルドカウンセラーは、子どもたちの心理的な問題や行動上の悩みに対処するためのカウンセリングスキルを習得する資格です。子どもの心の健康をサポートし、ストレスや不安を抱える子どもに対して心理的なケアを行うことが求められます。また、保護者からの相談に対しても、適切なアドバイスを提供する役割も担います。

活用例
チャイルドカウンセラーの資格を活かして、保育園や幼稚園での子どもの問題行動や心理的なサポートを行えます。特に、家庭環境や対人関係で悩んでいる子どもに対して、適切な対応を行い、子どもが安心して過ごせる環境を整えることができます。また、保護者からの相談を受け、育児に関する不安や悩みに対してカウンセリングを行うことで、家庭との連携を強化することが可能です。

取得方法
チャイルドカウンセラー資格は、通信講座や専門のカウンセリング講座を受講することで取得できます。講座では、子どもの発達心理学、問題行動の理解と対応方法、カウンセリング技術などを学びます。資格取得後は、保育現場での心理的な支援が可能になります。

主催社名とURL
日本能力開発推進協会(JADP) https://www.jadp-society.or.jp/

医療保育専門士

資格の概要
医療保育専門士は、病気や障害を持つ子どもたちをケアするために、医療現場で働く保育士向けの資格です。病院や医療施設で入院中の子どもたちに対して、遊びを通じた心理的サポートや、日常生活の援助を行います。医療的な知識を持ちながら、保育士としての役割を果たすために必要な専門的スキルを習得します。

活用例
病院や医療施設での入院中の子どもたちのサポートに従事します。医療保育専門士として、子どもの不安を和らげたり、治療に対するストレスを軽減する活動を行います。また、保護者へのケアやサポートも行い、家庭に戻った後の生活支援を行うことができます。

取得方法
医療保育専門士の資格は、医療保育に関する専門的な研修や講座を受けて取得可能です。医療知識や心理的サポート方法、病気や障害を持つ子どものケアについて学びます。資格取得後は、医療現場での保育士としての専門的な役割を果たすことが可能です。

主催社名とURL
一般社団法人 日本医療保育学会 https://iryouhoiku.jp/

社会福祉士

保育士_資格取得してスキルアップ

資格の概要
社会福祉士は、幅広い福祉の分野で福祉サービスを提供するための国家資格です。保育士がこの資格を持つことで、保育現場における福祉的な視点を強化し、子どもたちだけでなく、その家庭や地域全体を支援することができます。特に、子どもや家庭が抱える生活課題に対して、総合的なサポートが可能です。

活用例
保育士としての業務に加えて、子どもの家庭環境や生活環境をサポートする役割を果たします。地域の福祉施設や児童相談所で働く場合にも、社会福祉士の資格が活かされます。また、子どもたちの貧困や虐待問題に対しても、社会福祉士として包括的なサポートが提供できるため、地域全体の福祉向上に寄与することができます。

取得方法
社会福祉士の資格は、大学や専門学校で社会福祉に関する指定科目を履修し、国家試験に合格することで取得可能です。保育士資格を持つ人は、追加で福祉に関する専門知識を学ぶことで、より広範なサポートができるようになります。

主催社名とURL
公益財団法人 社会福祉振興・試験センター https://www.sssc.or.jp/

まとめ

保育士がスキルアップを目指す際に取得できる資格は多岐にわたります。それぞれの資格を取得することで、保育士としての専門性を高め、より質の高い保育を提供することが可能になります。また、資格を通じて得た知識やスキルは、子どもたちの健全な成長を支え、保護者との信頼関係を深めるための大きな力となります。もちろんこうした資格は、転職活動でも役立ちます。資格取得に向けて、ぜひ自分に合った資格を検討してみてください。

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kiralike編集部

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保育士・看護師専門の転職支援サービス「キララサポート」と全国に70か所以上の「雲母保育園」を展開する株式会社モード・プランニング・ジャパンが運営するメディアサイトです。医療と保育現場、そして転職活動のプロフェッショナルとしてお役立ち情報を提供します。