保育士の履歴書「自己PR」の書き方のポイントは?自己PR別の例文もあわせてご紹介

公開日: 更新日: 保育 , 保育士転職マニュアル

保育士の自己PR書き方保育士として転職する際、履歴書にある「自己PR」をどのように書けば良いのか悩むかもしれません。自分の強みを志望先にアピールする部分となるため、簡潔に相手に伝わるようにしなければなりません。

そこでこの記事では、保育士の履歴書「自己PR」の書き方のポイントや、例文をご紹介します。
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保育士の自己PRを作成するときのポイント

保育士自己PRには、書き方のポイントがあります。

3段構成で作成する

自己PRは、分かりやすく相手に伝えるために、結論・エピソード・志望先への意欲の3段階で作成しましょう。

1.自分のアピールポイントを最初に書く

まずは、アピールポイントを決めます。例えば、「自分の長所」「強み」「保育観」といったことが挙げられます。保育観については志望先と合致している場合、アピールポイントとなります。自分のアピールポイントを決めたら、これまで経験した保育や業務経歴を一度振り返り、なぜ自分の強みとなったのか、なぜこの保育観を大切にしているのかをまとめると書きやすいでしょう。

強み協調性、責任感、コミュニケーション能力、向上心、体力など
長所明るい性格、ピアノが得意など
保育観子どもが主体で考えて行動する、対話を大切にするなど

アピールポイントはただ自分の良いところをアピールするだけではなく、どう志望先の仕事に活かせるか、志望先とマッチしているかをアピールしましょう。

2.簡潔にエピソードを盛り込む

アピールポイントが決まったら、アピールポイントに関する具体的なエピソードを自己PRに盛り込んでいきます。保育経験を軸にエピソードを選定すると良いでしょう。実績や成功体験がない場合は、前職や学生時代の経験を振り返り、失敗から学んだこと、失敗を活かして成長につながったエピソードを盛り込むことをおすすめします。

ただし、アピールしたいことが長くなってしまわないように気をつけ、できるだけ簡潔にまとめましょう。

3.志望先の保育園への意欲を伝える

最後に自身のアピールポイント・強みが志望先の仕事にどう活かせるのかを書きます。志望先の保育園への意欲を伝えるためには、志望先の園について知る、保育理念や保育内容への理解を深めることが大切です。

ただし、応募する保育園の保育観とあまりにもかけ離れていると、採用後すぐに離職してしまうと判断され、採用につながらないことも考えられます。

例えば、園児数やクラス数の多い保育園を志望する場合、自分の経験から子どもたちのペースに合わせて1人ひとりにじっくり関わっていきたいという意欲は、保育園の保育観と離れていると思われる可能性があります。

自己PR欄については8割埋める

履歴書の書き方履歴書や職務経歴書の自己PR欄については最低でも8割埋めるのが好ましいとされています。自己PR欄の大きさは履歴書によって異なるため、自身に合わせて選ぶと良いでしょう。

また、自己PRを手書きするときは文字の大きさも気をつけましょう。採用担当者がスムーズに読める大きさの文字で書くことが大切です。アピールポイントを多く書くために、小さすぎる文字を欄いっぱいに書いてしまうと、読みづらくなってしまいます。一方で文字が大きすぎても隙間を埋めるために文字を大きく書いたと思われることもあるので注意しましょう。

保育士の履歴書は手書きでもパソコンで作成してもOKとなっています。パソコンの扱いに抵抗がない方や連絡帳や書類作業をPCやスマホで行っている保育園を志望する方はパソコンで履歴書作成をしても良いでしょう。

自己PRを書く際の注意点

自己PRの注意点自己PRを書く際は、下記の3点に注意しながら書くようにしてください。

志望動機とは内容が異なることを理解する

自己PRは、志望動機の内容は異なります。志望動機は自分がなぜその職場で働きたいと思っているかを書くものです。一方で、自己PRは自分がその職場でどのように貢献できるかをアピールする内容となります。

経歴や長所を誇張しない

自己PRを誇張しても履歴書の内容や面接での受け答えと矛盾が生じることがあります。面接のやり取りで、辻褄が合わなかったり、誇張していることがバレてしまったりすると採用に悪影響を及ぼします。ネットに載っている例文をそのまま書くことはもちろん、ありふれた文章も避けるようにしましょう。

アピールポイントは1つに絞る

いくつもアピールポイントを書くのではなく、1つに絞ります。

1つに絞ることで、採用担当者に強い印象を与えることができます。自分の最もアピールしたいものを1つ絞り、要点を記載しアピールしましょう。

保育士のアピールポイント別!自己PR例文7選

例文ここでは、保育士のアピールポイント別に、自己PRの例文をご紹介します。

保育士の自己PR例文1「責任感がある」をアピールする場合

<例>

私の長所は、責任感のあるところです。以前、務めていた園では、子どもたちの行動から目を離さないよう注意したことで、年間を通して自クラスでは不注意でケガする子どもがいませんでした。保育士は、子どもの命を預かる仕事でもあるので、常に責任を持って、小さな変化も見逃さないよう目を配り、子どもたちと関わっています。

貴園でも、責任を持って子どもたちを大切に、寄り添いたいと思っています。

保育士の自己PR例文2「協調性がある」をアピールする場合

<例>

私は常に協調性を大切にし、周りの人々と関わることができます。

学生時代、テニスサークルに所属し、チームのリーダーを務めていました。サークルでは、大会への出場を目指して練習していましたが、メンバーとの間にモチベーションの差があることと課題としていました。

リーダーとして問題解決をしたいと考えましたが、仕切ることでメンバーとの間二距離ができてしまうことも懸念しました。そこで私は、メンバー1人ひとりと向き合いコミュニケーションを取り、誰でも意見がしやすい雰囲気づくりを心がけました。

誰でも意見がしやすい雰囲気を作ったことで、徐々にメンバーが打ち解けだし、課題解決へとつながりました。

保育士としてもこの経験を活かし、子どもたちや先輩・同僚とコミュニケーションを取り、今後も協調性を意識して働きたいと思っています。

保育士の自己PR例文3「コミュニケーション能力が高い」をアピールする場合

<例>

私は、人と話を聞くことが好きで、コミュニケーション能力に自信があります。学生時代は、アパレルの販売員としてアルバイトをしていました。さまざまな年代の方が来店されるため、お客様1人ひとりにあった接客を心がけていました。

接客の際は、ただ商品を紹介するだけではなく、お客様の気持ちや要望などお話を聞き、商品の購入有無にかかわらず、気持ち良くお帰りいただく接客を心がけていました。

保育士になってからも、子どもの意見に耳を傾け、子どもたちが自分の気持ちを表現するサポートができればと考えています。同時に自分のコミュニケーション能力を活かして、子どもだけでなく保護者や職員との関係を築き上げていきたいと思っています。

保育士の自己PR例文4「体力がある」をアピールする場合

<例>

私は学生時代に陸上競技を行っていたため、体を動かすことが好きで、体力に自信があります。前職の保育園でも、持ち前の体力を生かして、子どもたちと全力で鬼ごっこしたり、鉄棒の指導をしたり、公園でさまざまな遊びを提案していました。そのため、貴園でも積極的に子どもの体づくりのサポートとなる運動遊びを率先して取り組んでいきたいと考えています。

保育士の自己PR例文5「向上心の高さ」をアピールする場合

<例>

私の強みは、常に目標を掲げ、目標達成を目指す向上心の高さです。学生時代、吹奏楽部でフルートを担当していました。毎年コンクールに参加していたため、「1年生から選抜メンバーになる」と決めて、朝は朝練の前から、夜は自宅に帰ってからも練習を続けました。

フルートは人数が多く選抜メンバーは狭き門でしたが、努力が実り1年生のときから選抜メンバーに入ることができました。保育の仕事でも、高い目標を持ち、目標を達成するために尽くしたいと思っております。

保育士の自己PR例文6「ピアノが得意」をアピールする場合

<例>

私は、ピアノで人を楽しませることが得意です。小学校1年生から中学校3年生まで9年間習っており、今でも趣味で休日はピアノを弾いています。クラシックや童謡などさまざまな曲を弾くことができ、大学時代も授業や実習でピアノを弾きながら自分も歌い、周囲を楽しませてきました。貴園でも、このピアノのスキルを活かして、子どもたちと一緒に楽しみたいと思います。

保育士の自己PR例文7「明るい性格」をアピールする場合

<例>

私は、小さな頃から明るい性格が取り柄でさまざまな年代の方と楽しくコミュニケーションを取ることができます。

学生時代は介護のボランティアを通してポジティブな考え方を学びました。ボランティアでは、高齢者の方や介護士の方に怒られてしまうこともありましたが、怒られた内容を振り返り、自分に足りなかったところを改善するために貴重な経験であると捉えて、次に活かすことができました。保育士として貴園で働く際も、持ち前の明るさとポジティブさを活かしてどんなことにも明るくチャレンジしていきたいと考えています。

経験別の保育士自己PRポイント

ここからは経験別の自己PRポイントについてご紹介します。

未経験者の場合

新卒や未経験の場合はスキルや経歴よりも正確や積極性が評価ポイントとなります。

特技や強み、学生時代の経験などを踏まえた上で、どのような保育士を目指したいかアピールしましょう。

・未経験者の場合の自己PR例文

大学で保育を選考していましたが、近場に保育所がなく、一度飲食店に入社しました。

お店に来る家族連れの子どもと接しているうちに、再び子どもと関わる仕事がしたいと思い、保育士として働くことを決めました。

飲食店では、お客様が気持ち良いと感じる接客はもちろんのこと、混雑時のお客様へのちょっとした気遣いや忙しい時間帯の従業員同士の円滑なコミュニケーションを意識していました。この飲食店で培ったコミュニケーション能力で、子どもや他の職員、保護者の方から信頼される保育士になりたいと考えています。

ブランクから再就職する場合

結婚や出産などで一度現場を離れたブランクを持つ方の再就職の場合、自身の保育経験や子ども育てる中での学びをPRに盛り込みましょう。

・ブランクから再就職する場合の自己PR例文

私は以前、新卒で保育園に入職し、保育士として5年間勤務していましたが、妊娠・出産を機に現場を離れました。実際に育児を経験していく中で、保護者としての立場も理解できるようになり、再び保育士として働くことを決めました。

自分自身の育児経験から学んだことを活かして、子どもに寄り添いながら保育をするのはもちろん、子どもを持つ親として保護者の方にも寄り添って働きたいと思っています。

保育士転職の履歴書作成は転職エージェントがサポート

エージェント履歴書の自己PRは、面接時の質問に使用されるなど、転職活動を行う上で重要な部分です。ただし、現職を続けながら転職を考えている忙しい保育士には、作成の時間をとることがなかなか難しいものです。そんな時におすすめなのが、転職エージェントの活用。

転職エージェントは、転職先を紹介してくれるだけではなく、履歴書の作成から添削、面接のサポートも行っています。

キララサポートでは、保育士の人材紹介や派遣を行っていて、保育士の転職をサポートしています。履歴書の添削や作成のアドバイスなどに力をいれており、丁寧に専任のコンサルタントが転職まで導いてくれます。転職のために履歴書を作成しているけど不安な方や、転職先がなかなか見つからないという方はぜひキララサポートにご相談ください。

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まとめ

今回は、保育士の履歴書「自己PR」の書き方のポイントや、例文をご紹介しました。

自己PRは、自分の良さや魅力を仕事でどのように活かすことができるのかを書くのがポイントです。責任感が強いことや、ピアノのスキルがあること、体力があるなどアピールできるポイントはたくさんあるはずです。一度、自分のアピールポイントを書き出してから自己PRの文章を考えてみてください。
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kiralike編集部

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