うつ病でも転職活動はできる?保育士が休職・転職前に確認すべきポイント

公開日: 更新日: 保育 , 保育士の働き方・環境

うつ病の転職活動保育士は、子どもを保育する以外にも雑多な業務が多く、気持ちに余裕がなくなってしまう方も多いでしょう。また、女性が多い職場環境のため、人間関係で悩みを抱えている方もいるかもしれません。こうした疲れやストレスからうつ病になる方もいらっしゃいます。

もし、うつ病と診断された場合、転職をしても良いのでしょうか。そこで今回は、うつ病でも転職活動できるのか、保育士が休職・転職前に確認しておきたいことを解説します。

保育士はうつ病になりやすい?

うつ病とは

悩んでいる保育士うつ病とは、気分や感情をうまく調節できなくなる気分障がいの1つです。気分が落ち込み何も楽しめなくなるといった精神症状、眠れない・食欲があまりないといった身体症状が現れ、日常生活に影響するケースもあります。

また、うつ状態だと物事の捉え方が否定的になり、自分を責めてしまうことも。普段なら乗り越えられることも、いつも以上につらく感じやすくなります。イライラや焦る気持ちはもちろん、うつ病が重症化すると、この世から消えてしまいという考えに固執してしまうことがあります。

うつ病について詳細は厚生労働省公式サイトをご覧ください。

周囲にもわかるうつ病サイン

うつ病は、自分の中で感じられる変化だけではありません。周りから見てわかる変化もあります。

  • 表情が暗い
  • 自分を責めてばかりいる
  • 涙もろい
  • 反応が遅い
  • 落ち着かない
  • 飲酒量の変化

など

周りから見て、上記のような変化を感じられるなら、それはうつ病のサインかもしれません。

身体に現れるうつ病サイン

うつ病は、気持ちの面だけではなく、身体に現れるサインもあります。身体に現れるサインは下記の通りです。

  • 食欲不振、過食
  • 性欲がない
  • 不眠、寝すぎてしまう
  • めまい
  • 腹痛、胃の不快感、下痢・便秘
  • 頭痛、肩こり
  • 疲れやすい
  • 動悸

など

これらの症状が2週間以上続く場合は、うつ病の可能性もあります。

保育士は命を預かる仕事

保育士がうつ病になることもあります。その要因の1つとして、責任の重さが挙げられます。

保育士は、「子どもの命を預かる」仕事です。その責任を重く感じてしまい、ストレスになってしまうことも。また、女性が多い職場であるため、人間関係に悩んでいる方も多いです。

保育士に限らず、日本では100人に約6人が、生涯のうちにうつ病を経験しているという調査結果があります。男性よりも女性のほうが、1.6倍くらい多いといわれているため、保育士がうつ病を発症するのも珍しくないことです。

うつ病になってしまったら、まずは休養しよう

しっかりと休養をとるうつ病になってしまったら、転職すべきなのか?などいろいろ考えてしまうかもしれません。うつ病と診断された場合は、心身の療養を行い、英気を養うことが最優先です。

焦って転職活動をしてしまうと、余計に自分を苦しめる原因になることもあります。そのため、しっかり心身の療養を行いましょう。

療養期間を設ける

ストレスがたまっているかもと感じたら、一定期間の有給休暇を取得して療養期間を設けると良いでしょう。

場合によっては長期の休職を検討

本格的にうつ病を療養したい場合や、職場が前項の休暇を認めない場合は、主治医から診断書をもらい休職を選択すると良いでしょう。

休職のメリット

休職は有給休暇とは別です。そのため、有給休暇の残数を気にせずに療養に専念できます。他にも、会社と距離を置いて進退について冷静に考えられたり、一度落ち着いて気持ちをリセットできたりする利点があります。

休職の注意点

休職中の給与の支払いは保障されていないことがほとんどです。いずれも企業・団体によって扱いが異なります。特に休職時の給与の扱いは就業規則に定められていることが多く、一定期間であれば給与を保障しているケースもあります。就業規則を事前に確認し、給与に関することを確認しておきましょう。

なお、健康保険に加入している場合は傷病手当をもらうことが可能です。

うつ病になってしまったら、確認しておきたい転職事情

転職活動中の女性うつ病で休職中であっても、転職活動を行うことは問題ありません。ここでは、転職する前に確認しておきたいことをご紹介します。

転職以外の選択肢

労働環境や人間関係がうつ病の要因になっているかもしれません。そのため、その要因を取り除く選択肢を選ぶのも良いでしょう。例えば、部署異動や業務の変更などといった手段もあります。環境を変えることも検討しましょう。

うつ病は転職で必ずしも不利にはならない

転職の際、うつ病であることが不利になるのでは?と不安に思うのではないでしょうか。

転職活動をする際、自らうつ病であることを公表して応募する必要はありません。また、うつ病を公表して応募する場合でも、採用担当者が気にするのは職場に定着できるかどうかであるため、前向きな姿勢をアピールすることが大切です。

うつ病を再発させないための転職先の選び方

うつ病を再発させない転職をしても、うつが再発してしまえば意味がありません。ここでは、うつ病を再発させない転職先の選び方をご紹介します。

病気の人をサポートする福利厚生・雇用条件は揃っているか

まず、転職先に病気の人をサポートする福利厚生や雇用条件が揃っているか確認しましょう。

中でも確認しておきたいのが「休職制度」です。長期間休暇が取れる制度があれば、万が一再発しても長期休暇を利用してしっかりと療養することができます。

休みを取りやすいか

休職届休職や有給休暇を利用する場合、休みが取りやすい環境かどうかもチェックしておきましょう。

施設によっては、休みが取りにくい雰囲気や休みがほしいといいにくい雰囲気があるかもしれません。休みたいのに休めない環境は、うつ病の再発につながる可能性があります。制度だけではなく、実際に休みが取りやすいかどうか確認しましょう。

転職先を選ぶ際は、比較的職員が自由に休みを取れているかどうか確認することをおすすめします。

勤務時間を柔軟に調整することができるか

勤務時間は柔軟に調整できると、ご自身の体調に合わせて働くことが可能です。うつ病には、調子の波があるため、時間が調整できると安心です。

保育士は正社員だけではなく、派遣で働くという選択肢もあります。派遣の場合は、早番・中番・遅番とシフトを選べるケースも多いです。また、働いていて何かトラブルが合った際は、派遣元のスタッフが間に入ってくれるメリットもあります。

パート・アルバイトと比べて派遣は時給も高く設定されていることが多いのも良い点です。

職場選びは転職エージェントを活用

医師と相談し、仕事ができる状態になってきたら復職・転職を改めて検討しましょう。転職に不安がある場合は、転職エージェントの利用がおすすめ。エージェントは、施設のさまざまな情報を知っていることが多く、職場の雰囲気についても把握していることが多いです。そのため、職場の雰囲気など重視して保育施設を探すことができます。

キララサポートは、保育専門の転職支援サービスです。企業自体で保育園も経営しているため、系列園の求人などもあり、保育士の求人を豊富に取り扱っています。正社員雇用はもちろん、派遣やパートの求人もご用意。ご自身に合った施設探しをサポートします。

医師の許可があり、復職・転職を考えるようになってきたら、ぜひご相談ください。

まとめ

今回は、うつ病でも転職できるのか、保育士が休職・転職前に確認すべきポイントをご紹介しました。うつ病と診断された場合は、まずは心身の療養に専念してください。仕事については、異動や業務変更、転職を検討しましょう。

転職活動は、うつ病であっても医師からの許可があれば問題ありません。転職を検討しているなら、自分にあった施設を紹介してくれる転職エージェントの利用がおすすめです。

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kiralike編集部

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保育士・看護師専門の転職支援サービス「キララサポート」と全国に70か所以上の「雲母保育園」を展開する株式会社モード・プランニング・ジャパンが運営するメディアサイトです。医療と保育現場、そして転職活動のプロフェッショナルとしてお役立ち情報を提供します。