保育士は何歳まで働ける?定年は何歳?長く働くコツもご紹介
公開日: 更新日: 保育士の働き方・環境気に入った保育園でできるだけ長く働き続けることは、保育士の理想です。仕事を愛し、保育士をずっと続けたいと思う方なら、自分は何歳まで働けるのか気になるものですよね。
今回は「保育士が何歳まで働けるか」について考えてみました。保育士の定年は何歳なのか、長く働くコツはあるのかなどが気になる保育士さんは、ぜひチェックしてください。
保育士は何歳まで働ける?
多くの職業と同様に、保育士にも「定年」があります。何歳まで働けるかは園によって異なります。
特に、公立保育園と私立保育園では、定年までの「保育士のキャリア」に大きな違いがあります。
「公立保育園」の保育士の定年
一般に「公務員保育士」と呼ばれているのは、公立保育園の保育士(正職員)です。市区町村の職員と同じ地方公務員なので、定年は「60歳」と定められています。ただし本人が「再雇用」を希望すれば、引き続き65歳まで働き続けることが可能です。
公務員保育士には異動や昇進があるので、継続して同じ保育園に勤務するケースは少ないです。年齢が高くなれば「事務職・管理職」にシフトして、市区町村の職員として定年まで働きます。
「私立保育園」の保育士の定年
私立保育園では、経営者(雇用主)が保育士の定年を決めます。多くの園で定年は「60歳」と定められていますが、公立保育園と同様の再雇用制度を設けている園も多いですし、65歳まで定年を引き上げる保育園も近年では増えています。
私立保育園の場合、多くの保育士は結婚や出産などで一旦退職し、子育てが落ちついてから復帰する人が多いですね。公立の保育士は「新卒から定年まで」継続して働くことができますが、私立保育園は育休を取りづらい場合もあることから、新しい職場に移って「再就職から定年まで」働くパターンが多いのが実情です。
保育士の転職は何歳まで可能?
保育士の定年は、基本的には60歳ということが分かりましたが、「60歳まで今の保育園で働き続けられるかどうか不安…」という方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。勤務先を変えたい場合は転職活動をすることになりますが、保育士が転職できるのは何歳くらいまでなのでしょうか。
40代以上の保育士でも転職はできる
「若いうちでないと転職はできないのでは…?」と考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、保育士に関してはそのようなことはありません。今は全国的に保育士が不足していることから、40代はもちろん50代や60代の保育士にも転職のチャンスがある時代です。どのような年代の保育士でも転職・就職ができ、定年まで働き続けることが可能になっています。
ベテラン保育士のニーズはますます増えている
待機児童対策で保育園の数は増えたものの保育士の数は増加には至っておらず、さらに20代の若い保育士の離職率が高いため、慢性的に保育士が足りないという園は少なくありません。そのマンパワー不足を補うのが40代以上のベテラン保育士です。
厚生労働省では「保育士の確保」と「高年齢者の雇用促進」に力を入れているので、40代以上の保育士を採用する保育園は年々増加しています。中には、一般企業を定年退職した後に保育士資格を取得し、保育園で週数回の勤務をしている方もいます。
また、ブランクがある保育士を対象とした「再就職支援」が各都道府県で実施されているので、一度保育士の職を離れた40~60代の保育士も現場に戻りやすくなっています。
転職サービスには「ブランクOK」の求人がたくさんある
保育士専門の転職サービスには「ブランクOK」の求人が数多くあるので、年齢を気にすることなく安心して応募することができます。「豊富な経験をぜひ生かしてください!」などの一文があれば、なお安心ですね。
転職サービスを利用すれば、働き方・職場の雰囲気・定年など職場復帰にあたって気になることをコンサルタントに相談できるので、自分に合った職場を探すことができます。
転職のタイミングは早いに越したことはない
ここまで「保育士は40代以上でも転職可能」だとお伝えしてきましたが、転職のタイミングは早いに越したことはありません。50代で転職するよりも30代で転職したほうが、主任や園長へのキャリアアップへの道は見えやすいといえます。もし今あなたが20代や30代で「将来的には他の保育園に移りたい」と考えているのなら、できるだけ早く転職活動を始めることをおすすめします。
保育士が何歳になっても働き続けるコツ
定年が65歳まで引き上げられ、40代以上でも転職が可能だとしても、体調を崩してしまったり仕事を続けるモチベーションがなくなったりしてしまっては、保育士として長く働き続けることはできません。ここでは、保育士が定年まで長く働くために、心掛けておきたいことをご紹介しますね。
長く働くコツ①「体調管理は最重要」
保育士の体調管理で重要なことを6つ挙げてみました。
- 生活リズムを整える
- 早めに薬を飲んで風邪対策を心掛ける
- 腰痛のメンテナンスは定期的に行う
- 睡眠不足にならないようにする
- 気になったらすぐに病院で診てもらう
- 身体を冷やさない
特に、40代以上になると体調を崩しやすくなり、すぐに治らないことも多くなるので、若い頃以上にメンテナンスや病気の対策が必要になります。
長く働くコツ②「働きやすい職場を選ぶ」
長く、楽しく働き続けるためには、職場選びもとても重要なことです。保育士にとって「働きやすい園」とは何か、職場を選ぶポイントを挙げてみました。
【保育士の働きやすさとは】
- 職場の雰囲気が良い
- 休みが取りやすい
- 時間通りに帰ることができる
- 持ち帰り仕事がない
- 自分と同世代の保育士がいる
- 保育士の希望を聞いてもらえる
転職する際に「保育士が働きやすい園」かどうかをしっかり見極めるためには、保育士専門の転職サービスを利用することがおすすめです。非公開情報なども教えてもらえるので、再就職の失敗を防ぐことができますね。
長く働くコツ③「自分にベストな働き方を選ぶ」
転職や再就職をする時は、家族・ライフスタイル・体力など、自分の事情を最優先にして働き方を決めるようにしましょう。フルタイム(正職員)にこだわらず、あえてパートや派遣というスタイルで働く保育士さんはたくさんいます。仕事を長く続けるコツは、自分にとって無理のない働き方を選ぶことです。
長く働くコツ④「人間関係のストレスをためないようにする」
人間関係を理由に退職・転職する保育士は多いとされています。園長や主任、同僚の中に問題のある人物がいる場合は、以下のようにしてうまく付き合うことがストレスをためないコツです。
【問題のある上司や同僚との付き合い方】
- 当たり障りのない対応をする
- 相手の言うことを受け流す
- 相手に期待しない
- コミュニケーションも仕事のうちと割り切る
- あえて発言を控える
保育士の定年についてのまとめ
保育士の定年は60歳としている保育園が多いものの、再雇用制度を利用するなどして65歳まで働き続けることができる保育園も増えています。体調管理をしっかりと行い、自分にとって働きやすい職場や働き方を選ぶことで、50代・60代になっても元気に楽しく働き続けることができます。
もし「今の勤務先で定年まで働くのは難しい気がする」と少しでも感じるのであれば、転職を検討するのも一案です。転職の際は、転職サービスを利用するなどしてしっかり情報収集をして「定年までここで働きたい!」と思えるような職場を見つけてくださいね。
保育士の転職に関するよくある質問
Q. 現在潜在保育士ですが、定年以下であれば復帰できますか?
年齢制限は特にありませんが、年齢があがるにつれて体力は落ちていく傾向にあり、求人も少なくなっていきます。復職の際は求人情報をよく確認しましょう。
Q. 現役保育士でも、40代・50代で保育士への転職は難しいでしょうか?
キララサポートでは、これまで40代・50代の現役保育士さんの転職活動もサポートしてきた確かな実績があります!
保育士が不足しているため働ける保育士のニーズは高く、年代に関係なく定年までであれば働き続けることができる時代です。
これまで長く働かれてきた方であれば、主任などのリーダーポジションでの募集もありますよ。
まずはどのような働き方をしたいのかなどお気軽にご相談ください。
Q. ベテラン保育士が転職する際の強みは何でしょうか?
長年のキャリアやスキル、子育て経験等がPRできます。保護者の立場にも立てる方が多く、若手保育士にない武器と言えます。具体的な経験に基づく自己PRの作成等は、プロの転職エージェントに相談してみても良いでしょう。
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