0歳児の室内遊び!発達や保育のねらいに合わせた室内遊びアイデア
公開日: 更新日: 保育 , 保育お役立ち情報梅雨の時期や真夏日・雪の日など、外にお散歩に行けない日が続く時期のために、室内遊びのレパートリーを増やしておきたいと考えている保育士の方はいらっしゃいませんか?今回のコラムでは、0歳児クラスの担任の方向けに、0歳児の室内遊びのアイデアをご紹介します。
目次
0歳児ってどんな時期?
0歳児の赤ちゃんは月齢を重ねるごとに成長し、できることが増えていきます。生まれたばかりの子どもは視力がはっきりしていませんが、生後6ヶ月頃から視力が急激に発達し、8ヶ月頃には奥行なども把握できるようになるようです。
人への反応
あやされると笑う、アーアーなどの喃語が現れるなど、人との関わりの中で反応を見せるようになります。はっきりと話すことができず、様々な感情を泣いて表す時期です。0歳児後半になるとハイハイができる子が増えるため、行動範囲は広くなっていきます。
生活習慣
母乳やミルク、排せつ時以外は眠っている時間が多いため、長時間に渡る遊びの時間を設ける必要は無いようです。
0歳児の室内遊びのねらい
0歳児の子どもは毎日新たな成長を見せ、日々できることが増えていきます。大人が話しかける、肌に触るなど刺激を与えることで脳や感情が発達します。0歳児の室内遊びは、下記のようなねらいを持って用意すると良いでしょう。
・愛情深い関わりややり取りを行うことにより、保育士に対する信頼感を持つ
・全身を使い、身体を動かす楽しさを知る
・様々な遊びを通して五感を育む
0歳向けの室内遊び
0歳児の子どもは、日々手足の動きが活発になっていきます。自ら体を動かすことに楽しみを覚えられる遊びを取り入れてみましょう。
マット遊び
ハイハイできる子どもが増えてきたら、おもちゃを少し遠くに置いてマットの上をハイハイで移動し、自分でおもちゃに辿り着けるようにすることをおすすめします。マットの上にフラフープや傾斜など簡単な障害物を置くことで、くぐる・登るなどの反応を見せる子どももいるようです。
マットを使うときの注意点
広い空間で行うこと、床やマットの上に物が落ちてないか確認しておくと安心です。小さなゴミやとげも肌に傷が付いてしまうため、注意しておきたいポイントです。
PEテープを使った遊び
薄いビニールのPEテープは0歳児でも手で裂くことが出来ます。手に届く高さでカーテンを作りくぐれるようにする・ポンポンを作り目の前で揺らして見せるなど少し工夫すると興味を持つ子どもが多いようです。
段ボールを使った遊び
段ボールでトンネルを作り、ハイハイでくぐって楽しめるコースを作ります。装飾でPEテープを使うと見た目でも楽しめるトンネルになります。トンネルの出口で保育士がおもちゃを使って誘導してあげるとより楽しく体を動かすことができます。
マットの上を使う、広い場所を選ぶなど安全への配慮は忘れずにしておきたいですね。
新聞紙遊び
新聞紙は音・感触・見た目といった五感で楽しめる手軽な遊び道具です。破る、丸めるなど様々な楽しみ方があります。
新聞紙びりびりやぶり
子どもに新聞紙を持たせ、自由に破って遊ばせます。破る際の音や、くしゃくしゃの感触を楽しむ子どもが多いようです。
新聞紙プール
破った新聞紙をビニールプールに入れ、その中で子どもを入れます。ふかふかの感触や、動くたびに出る新聞紙の音が良い刺激になります。
新聞紙で遊ぶ際も、誤って子どもが口に入れてしまわないよう見守ってあげてくださいね。また、破って遊べる道具として、フラワーペーパーもおすすめです。新聞紙と違い、手や洋服にインクがつかないため積極的に使用する保育士の方が多いようです。
プチプチ遊び
プチプチという感触が楽しい緩衝材を使った遊びです。床に置いてその上をハイハイすると違った感覚を味わえます。また、子ども達に保育士が気泡を潰すところを数回見せてあげることで、真似して感触を楽しんでくれるでしょう。
小麦粉粘土
小麦粉に水を加えて練ることで、0歳児も楽しめる粘土が出来上がります。粘土の独特のさわり心地を自由に楽しんでみましょう。
※小麦粉にアレルギーのあるお子さんがいるクラスは注意が必要です。保護者の方や勤務先と相談しながら取り入れていくことをおすすめします。
音楽を使った遊び
音楽をかけ、曲に合わせて手や足を動かします。0歳児後半になると自分で手足を活発に動かせるので、振り付けは決めず、自由に動いてOKです。0歳児前半の子どもには、保育士が手や足に触れながらリズムに合わせて動かしてあげましょう。子ども達の好きな歌があれば、積極的にかけてあげるとテンション高く遊ぶことができるでしょう。
まとめ
0歳児向けの室内遊びのアイデアをまとめました。0歳児は音や感触など、五感を刺激する遊びに興味を示す傾向にあります。安全に配慮しつつ、0歳児の感覚を育む遊びをたくさん用意していけると良いですね。
遊びに対する考え方は、保育園によって様々です。自由な遊びを通じ、のびのびとした保育を行っていきたい方は保育観の合った園選びが大切です。今の保育園の保育観が合わない・・・とお悩みの方は、他の職場を検討することもおすすめです。
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