保育士の転職先、保育園以外の仕事はどんなものがある?
公開日: 更新日: 保育士転職マニュアル転職を希望する保育士の中には、保育園以外の職場で働いてみたいと考えている方もいることでしょう。世の中には、さまざまな場所で活躍する保育士がたくさんいます。保育園以外にはどんな転職先があるのか覚えておくと、後できっと役に立ちますよ。
そこで今回は、保育士の転職先候補になりうる、保育園以外の仕事をご紹介します。保育士のスキルを活かして、新天地で働きたいとお考えの方はぜひチェックしてください。
目次
保育園以外で働きたいと思う理由って?
保育園以外の職場に転職したいと考える保育士には、どのような事情があるのでしょうか。特に多い転職理由を3つお伝えします。
保育園の仕事がきつい
保育園の仕事をきついと感じる人は、下記のような「職場への不満」をもっていることが多く、もっと楽にゆとりをもって保育したいと考える保育士が「保育園以外の職場」に転職を希望します。
【保育園勤務できついと思うこと】
- 業務が多すぎる
- 残業が常態化している
- 持ち帰り仕事が多い
- 行事の準備がきつい
- 時間に余裕がない
働き方を変えたい
保育士は女性が圧倒的に多い職業です。ライフステージの変化によって、勤務時間や休日など働き方を変える人も少なくありません。
保育園では「自分のライフスタイルに合った働き方」はできないと判断し、他の転職先を模索する保育士はたくさんいます。
キャリアアップをしたい
保育園以外の職場でそれまで培った知識や経験が評価され、新しい職場でリーダーや指導者的立場に抜擢されて仕事をする人もいます。保育園以外の職場への転職を、キャリアアップの機会と考えている人も多いのです。
保育士におすすめの保育園以外の転職先12選
ここでは保育士の資格や経験を活かすことができる転職先を、施設の特徴や仕事内容もふまえてご紹介しますね。
児童養護施設
児童養護施設に入所しているのは、保護者がいない、または保護者に問題があって養育できない事情がある「1歳から18歳未満の子ども」です。児童養護施設の保育士は24時間体制で、子どもの生活支援や精神的なサポートが主な仕事です。
乳児院
乳児院も児童養護施設と同じく「保護者が養育できない事情」をかかえた子どもが入所します。対象年齢は「1歳未満の子ども」で、保育士や看護師など法で定められたスタッフが養育にあたります。乳児院も24時間体制なので、勤務する保育士には夜勤があり勤務時間も不規則です。
障害児入所施設
障害種別に分けられていた障害児の施設は、2012年に法が一部改正されたことにより「障害児入所施設」に一元化されました。施設は医療型と福祉型の2つのタイプがあり、保育士が担当するのは主に生活支援ですが、医療型は「介護」、福祉型は「日常生活の介助や指導」が中心になります。
児童発達支援センター
児童発達支援センターとは、専門的な療育を必要とする就学前の障害児が通所する施設です。子どもが単独で通園するグループと、親子で通園をするグループに分かれて活動を行います。児童発達支援センターでは「放課後等デイサービス」を併設している施設も多く、保育士は小学生の個別支援も行います。
児童自立支援施設
児童自立支援施設に入所しているのは中学生が多く、犯罪につながる行動をする子どもや、家庭に問題がある子どもが対象となっています。施設では、保育士の資格をもつ「児童生活支援員」というスタッフがいて、子どもたちの生活をサポートしています。児童生活支援員は都道府県の職員なので、転職をするには公務員試験に合格することが要件となります。
学童保育
学童保育は、厚生労働省による「放課後児童健全育成事業」で、共働き家庭の小学生が放課後を過ごすための場所を提供し、主に遊びを通してさまざまな支援を行います。スタッフは「放課後児童支援員」と呼ばれ、保育士資格がある人を優先的に採用する学童保育も多いので、転職希望者に人気があります。
ベビーシッター
ベビーシッターの大きな特徴は「個別保育」です。個々のニーズに合わせた対応ができるので、1対1の保育を望む保護者が多く利用しています。2015年より国の認可事業として「居宅訪問型保育事業」がスタートし、有資格者のベビーシッターが設置されるようになったので、保育士が転職しやすくなりました。
幼児教室
幼児教室には、早期教育、音楽、英語、絵画、体育などがあります。保育士は講師のサポートが主な仕事ですが、補助職から始めて経験を重ね、講師にキャリアアップして独立する保育士もたくさんいます。
プリスクール
プリスクールは英語で保育を行う幼児施設のことで、スタッフの多くは外国人です。プリスクールで働く保育士は、外国人スタッフの補助的な役割を担い、必要に応じて専門的な立場からの助言を行ったり、保護者との連絡調整や育児相談に応じたりすることもあります。
一時保育施設
近年、集客やイメージアップを目的として「一時保育サービス」を備える施設や店舗が増えてきました。一時保育施設に転職する保育士も増えており、雇用のスタイルも運営者によって異なります。
【一時保育サービスのある施設例】
- ショッピングセンター、デパート
- ホテル
- 映画館、劇場など
- レジャー施設
- 美容院
- スポーツジム
- 自動車教習所
子育てひろば
子育てひろばとは、乳幼児期の親子の交流を主な目的として、子どもを遊ばせながら情報交換ができる場所を提供しています。子育てひろばは、運営する法人や設置する自治体によって呼び方(名称)が異なることもありますが、経験豊かな保育士が「親子の支援」や「育児相談」を行っています。
保育士の転職のポイントは幅広く転職情報を集めること
保育士はポテンシャルが高い職業です。さまざまな転職先があることを知っておくと、自分にはどんな職場がマッチするのか判断しやすくなります。
まずは、保育園以外にどんな転職先があるのかリサーチすることから始めましょう。特定の仕事にこだわらず、幅広い視点で情報を集めることが大事なポイントです。
まとめ
今回は、保育士の転職先として、保育園以外の仕事をご紹介しました。
保育士の経験やスキルを活かせる仕事は、児童養護施設や障害児入所施設などの福祉色の強い職場から、幼児教室の講師サポートや美容院やジム併設の一時保育施設まで、さまざまなものがあります。
保育園以外の求人が本当にあるのか不安な時は、保育分野に強い人材紹介会社のコンサルタントに相談することをおすすめします。保育園以外の仕事だけでなく、働きやすい保育園の情報などを含めた地域の転職情報を詳しく教えてくれるので、とても頼りになりますよ。
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