保育士が紹介予定派遣で働くメリットと注意点
公開日: 更新日: 保育士の働き方・環境保育士は、正社員だけではなく、派遣社員として働く手段もあります。その派遣の1つに「紹介予定派遣」というものがあります。この紹介予定派遣とはどのような仕組みの派遣なのでしょうか。
今回は、紹介予定派遣の仕組みや、保育士が紹介予定派遣で働くメリットと注意点をご紹介します。
目次
紹介予定派遣の仕組み
派遣と聞くと、派遣元から派遣された保育施設で働き、契約が満了したら新たな保育施設を紹介してもらって働くというイメージがあるかもしれません。
紹介予定派遣の場合は上記とは少し違い、「直接雇用」を前提として働きます。派遣保育士として一定期間(最長6か月)就労したら、派遣先で正社員・契約社員といった直接雇用へと雇用形態が変わる仕組みになっています。
人材派遣については下記の記事でも詳しくご紹介しています。
保育士の人材派遣とは?派遣の仕組みをタイプ別に紹介
派遣と紹介予定派遣の違い
紹介予定派遣と一般的な派遣は、さまざまな違いがあります。ここでは、その違いについて解説します。
直接雇用が前提
一般的な派遣の場合、契約期間が終わった時点で、別の派遣先を紹介してもらいまた別の場所で働くことになります。
紹介予定派遣は、直接雇用を前提として派遣されます。契約期間終了後は、同意の下で直接雇用へと変わります。ここは、一般的な派遣と大きく異なる点です。
就業前の書類選考や面接が認められている
一般的な派遣は、基本的に書類選考や面接は認められていないため、行われることがありません。
しかし、紹介予定派遣は、最終的に直接雇用での採用となることから、就業前の書類選考や面接の実施が認められています。そのため、保育施設によっては、書類選考や面接が行われることがあります。
派遣期間
派遣期間も一般的な派遣と異なります。通常の派遣の場合、最長で3年間働くことができます。紹介予定派遣の場合は、最長でも6カ月まで、その後は直接雇用についての話し合いが行われます。
派遣期間中の直接雇用の可否
一般的な派遣の場合は、派遣期間中の直接雇用は契約違反となります。しかし、紹介予定派遣の場合、派遣期間中でも双方が合意すれば直接雇用への採用に切り替えることができます。
保育士が紹介予定派遣で働くメリット
保育士が紹介予定派遣として働くことは、多くのメリットがあります。
職場の雰囲気を体感できる
求人サイトに施設の雰囲気が掲載されていることが多いですが、職場の雰囲気は実際に働いてみないとわかりません。紹介予定派遣の場合、派遣雇用期間中は試用期間として働くことができます。直接雇用の前に職場の雰囲気を確認することができるのは、紹介予定派遣のメリットです。
入社後のミスマッチが少ない
すぐに直接雇用で働いた場合、自分に合わないと感じてもすぐに辞めることは難しいでしょう。派遣社員として働いているときに、現場の状況を見て自分に合っているかどうかを判断することができます。そのため、直接雇用後でも自分の希望と保育園が求めるものとのミスマッチが起こりづらいでしょう。
実際に保育の現場を体験できることから、初めて保育士として働く方もおすすめです。
自分のスキルに見合った給与交渉が可能
直接雇用にあたり給与面や雇用条件などで交渉したいことが出てくるかもしれません。
しかし、個人で交渉するのはなかなか難しいでしょう。紹介予定派遣を利用すれば、派遣会社が交渉を行ってくれます。自分のスキルに見合った給与や雇用条件の交渉が可能です。
直接雇用につながらなくても次の職場がみつかりやすい
個人で就職活動をしている場合、雇用につながらなければ、また1から就職活動をしなければなりません。
しかし紹介予定派遣の場合、直接雇用につながらなくても、派遣会社が次の派遣先を紹介してくれます。そのため、1からまた仕事を探す必要がありません。
保育士が紹介予定派遣で働く際の注意点
紹介予定派遣として保育士が働く場合、いくつか気をつけたいことがあります。
正社員登用ではない可能性もある
紹介予定派遣は直接雇用が条件です。ただし、雇用形態の決まりは特になく、必ずしも正社員登用であるとは限りません。正社員として働きたいと考えている場合は、働く前に直接雇用後の雇用形態を確認しておきましょう。
直接雇用は保育園側の合意も必要
直接雇用は、労働者と保育園側の合意が必要です。そのため、保育園側から合意が得られなければ直接雇用で働くことができません。
直接雇用時に契約条件が変わる場合もある
紹介予定派遣は、派遣雇用中は派遣会社との雇用契約に基づいて労働時間や賃金といった条件が決められます。しかし、直接雇用になる場合、雇用主が保育園側に変わるため雇用条件も変更になる場合があります。
紹介予定派遣はこんな保育士におすすめ!
紹介予定派遣は、現在派遣で働いている方や正社員を目指している方、ある程度職場の雰囲気を掴んでから直接雇用で働きたいという方におすすめです。
さらに、転職のキッカケが下記にあてはまる方も、紹介予定派遣が合っているかも知れません。
職場の人間関係に悩んでいた方
職場の方と合わずに悩み転職を検討しているという方も多いのではないでしょうか。とはいえ、転職先でも人間関係に悩むことになってしまったら……と不安な思いもあるかと思います。
そんなとき紹介予定派遣であれば、実際の職場の雰囲気や人間関係を直接確認することが可能です。派遣期間後は直接雇用を結ばない選択もできるので、人間関係に不安がある方は紹介予定派遣の利用が良いでしょう。
保育士未経験(資格あり)やブランクありの方
資格は持っているものの保育士として働いたことがないという方は、経験者優遇などの直接雇用の保育士求人に応募しにくいこともあるでしょう。
紹介予定派遣は、未経験の方でも派遣会社のサポートがあるため、応募しやすいのがメリットです。また、派遣として働いている期間中に仕事を取り組む姿勢を保育園(雇用主)側に見せることもできます。ブランクがあり、いきなり正社員はハードルが高いという方にも試用期間として働くことができる紹介予定派遣はおすすめです。
前職が求人内容と実際の仕事内容が異なっていた方
直接雇用の場合、求人内容と実施の仕事内容が違っていても言い出しくいのではないでしょうか。
紹介予定派遣の場合、事前に試用期間として働くことができるため、ミスマッチが防げます。もし、聞いていた仕事内容と実際の仕事内容が異なる場合は派遣会社に相談すると、派遣先の変更など調整をしてくれます。
将来のキャリアプランに沿って働き方を選択しよう
保育士として将来のキャリアプランをお持ちの方も多いはずです。保育士は正社員だけではなく、契約社員やパート、今回ご紹介した紹介予定派遣などさまざまな働き方があります。どのような働き方をしたいか、それに沿った働き方を選択していくと良いでしょう。
キララサポートは、保育士専門の転職支援サービスです。未経験の方はもちろん、ブランクがある方でも転職をサポート。正社員雇用だけではなく、派遣やパートといった求人も多数ご用意しています。
保育士は国家資格であり、場所問わず就職先がある職業です。今の保育園の価値観が合わない、家族のライフスタイルに合わせて働きたい、など希望やキャリアプランに合わせた就職先を探すお手伝いはキララサポートにお任せください。
まとめ
今回は、保育士の紹介予定派遣についてご紹介しました。
紹介予定派遣は、最終的に直接雇用を結ぶ派遣雇用のことです。派遣期間は6カ月で、派遣雇用が終わったら直接雇用へと移ります。直接雇用を結ぶ際は労働者と保育施設側の同意が必要になります。万が一、直接雇用は難しいかもと感じたら、断ることも可能です。
また、直接雇用とならなくても、派遣会社からまた施設を紹介してもらえるので、就職活動もスムーズに行えるのがメリットです。
保育士として働きたいけど不安があるという方は、紹介予定派遣の利用を考えてみてはいかがでしょうか。
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