保育士の資格なしでもできる「保育補助」とは?仕事内容や求人について

2020.01.08保育士の働き方・環境
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保育補助とは保育園で保護者から子どもをお預かりしてお世話をする保育士の仕事。子どもの頃に憧れていたという方も多いのではないでしょうか。

保育士として働くためには保育士の資格が必要ですが、実は、保育士資格を持っていなくても保育園で働くことができるのです。

今回は、保育士の資格をまだ取っていない方や、事情があって資格を取るのが難しい方に、ぜひ読んでいただきたい「保育補助」に関する情報をお届けします。自分の可能性が広がり、保育の仕事への関心がさらに高まりますよ。

保育補助とは?

保育補助とは「保育補助員」のことです。保育施設において、主に保育士のアシストをするのが保育補助という仕事です。

資格のない保育職が「保育補助」

保育園では、保育士以外の保育スタッフは「保育補助」と呼ばれています。保育士資格を持っていないことが、保育補助の大きな特徴です。保育士の配置基準を満たしている保育園でも、人手が足りない時のマンパワーとして保育補助を雇用します。

保育士資格のない人が活躍している職場

保育業界では、保育士資格がない人にもたくさんのニーズがあります。保育補助が働く施設や会社は年々増えています。

【資格がない人の就職先】

  • 認可保育園
  • 認可外保育園
  • 認証保育園
  • 託児施設
  • 学童保育
  • 保育サービス会社
  • ベビーシッター

現場では主に保育士の補助として仕事をしますが、職場によっては自分がメインとなって保育をすることもあります。

保育補助と保育士はどう違うのか

保育士と保育補助との違いは「資格を持っているかどうか」ということです。保育士は、養成校または保育士試験を経て、保育の仕事に必要な知識と技術を修得していると国に認められた人が持っている資格です。どんなに保育経験が豊富な保育補助でも、「保育士」を名乗ることはできません。

保育士と保育補助のもう1つの違いは「雇用形態」です。正社員として雇用されるのは主に保育士で、保育補助の場合は、雇用期間に定めのある契約社員やアルバイト・パートとして採用されます。契約社員は、フルタイムかパートタイムの両方あり、園によって働き方が異なります。

保育補助の役割はとても重要

子どもと遊ぶ保育スタッフ園は保育補助を雇用することで、2つの役割を期待しています。現場の保育士にとって、保育補助の存在があるからこそ、安心して保育ができるようになります。

【保育補助の役割①】足りない労働力を補う

保育士が足りない、または仕事量が多すぎるため、日常の業務を保育士だけでこなすのが難しい園では、保育補助を雇用することで労働力の不足分を補うことができます。これにより保育士の残業時間の低減や、休暇の取りやすい職場づくりが実現できます。

【保育補助の役割②】子どもたちの安全を守る

保育士の数に余裕がない園では、子どもたち全員に目が届かなくなり、安全を守ることが困難になってきます。保育補助がいると、子どもひとりひとりに配慮することができます。子どもも安心して伸び伸び活動できるようになります。

保育補助はどんな仕事を担当しているか

保育補助の担当する仕事は、園の方針によって内容が大きく異なります。保育士とほぼ同じ仕事を任せられる園もあれば、仕事を区別して保育士とのボーダーラインを明確にしている園もあります。

【保育補助の主な仕事内容】

  • 子どもの遊びを見守る、共に遊ぶ
  • 活動の補助をする
  • 食事の準備、介助、片づけ
  • おむつ替え、排泄の介助
  • お昼寝の準備、寝かしつけ
  • お散歩に同行する
  • 保育室の片づけ、掃除
  • おもちゃ等の消毒
  • 壁面装飾、行事の準備など

保育補助は「クラス担任」を持たないので、保育計画や書類作成など事務作業はしない園が多いですね。

保育補助の給料はどれくらい?

保育補助の給料保育補助は「非正規雇用」が多いので、給料の相場は保育士よりも少なめに設定されています。

地域や園によって大きく異なりますが、保育補助の求人が多い東京都での給料相場は以下の通りです。

【保育補助の給料の相場(東京都)】

  • フルタイムの場合:月給18~20万円
  • パートタイムの場合:時給1,000~1,500円
    • 保育補助でも給料以外の「手当」はもらえる?

      保育補助がもらえる可能性の高い手当は、通勤手当です。通勤手当はほとんどの園で支給されています。

      残業手当については、月給制の保育補助には支給されますが、時給制では勤務した時間の分が給料として支給されるため、手当という形での支給はない場合がほとんどです。

      どんな人が保育補助に向いている?

      保育補助に向いている人保育補助の仕事に向いているのは、次のような人です。

      • 保育士を目指している人
      • 保育現場で働いてみたい人
      • 子育て中の人
      • 子育てを卒業した人
      • 短時間だけ働きたい人
      • 人のサポートをする仕事が好きな人
      • 残業や持ち帰り仕事をしたくない人
      • 保育や幼児教育を学んでいる学生

      保育補助は、「保育士を目指している人」と「自分の好きなスタイルで働きたい人」には特に向いています。

      保育補助の求人は多い?おすすめの探し方は?

      就職活動をする女性業界では保育園のリニューアルや新規オープンが急増しているため、保育士と同様に「保育補助」の求人も増えています。非正規雇用の募集が圧倒的に多いですが、中には「保育補助を正社員として採用する保育園」もあるので期待できます。

      保育補助の求人の特徴は、「保育士資格取得支援」をしている園が多いことです。資格を取るための学費の補助があったり、資格取得後には正社員へとステップアップできたりする園もあります。

      保育補助の求人を探すなら保育士専門の転職サービスがおすすめ

      専門のコンサルタントの支援が受けられる保育士専門の転職サービスには、好条件の求人情報が数多くあります。中には、ハローワークや求人サイトでは見られない「非公開求人」の情報もあります。

      保育補助は、園によって「仕事内容・仕事量」に違いがあるので、コンサルタントから詳しい事情を聞いて、自分の希望に合った求人を見つけましょう。

      保育補助として働く際の注意点とは?

      和やかな保育現場保育補助の心構えとはどんなことでしょうか。無事良い求人が見つかって勤務を開始することになった際に意識しておきたい注意点を3つご紹介します。

      1.仕事の「ボーダーライン」を意識する

      保育補助が仕事を覚える時は、「自分が担当すること」と「保育士が担当すること」の境界線(ボーダーライン)を意識するようにしましょう。自分がやっても良い仕事かどうかを確認することは、保育補助という立場ではとても大事です。ボーダーラインが曖昧な時は、保育士に質問するように心掛けるとトラブルを防げます。

      2.保育士のやり方に合わせる

      子育て経験のある方の場合は特に、保育補助の仕事中に食事の介助やトイレトレーニングなど、自分が子育てなどで経験したことをつい話したくなるかもしれません。ただ、アドバイスとして保育士に伝えてしまうと「でしゃばりな人」だと思われ、敬遠されてしまうこともあります。

      保育士は学校での勉強や受験勉強を通して、確かな保育知識を身に着けてきたプロです。また、園にはそれぞれの方針や考え方があるので、たとえ自分のやり方とは違っていても、保育士のやり方に合わせて仕事をするようにしましょう。

      3.自分だけで判断しない

      保育補助の仕事全般にいえることですが、保育士に指示されていないことをする時は必ず確認をするように心掛けましょう。よほどの緊急時でない限り、自分の経験や価値観だけで判断するのは控えた方が良いですね。

      保育補助は基本的には保育士のサポートをする立場であり、クラスの担任ではないので、小さなことでも保育士に報告し、相談する姿勢を忘れないようにしましょう。

      保育補助がキャリアアップするなら

      保育士のサポートをする役割の保育補助ですが、実はキャリアアップのチャンスもあります。それは、「子育て支援員」または「保育士」を目指すことです。

      1.「子育て支援員」とは?認定を受けるメリットはある?

      2015年に「子ども・子育て支援法」が制定され、子育て支援員の認定制度ができました。子育て支援員研修は「基本研修」と「専門研修」があり、両方を修了すると子育て支援員に認定されます。専門コースによって、下記のような就職先で保育補助の仕事ができるようになります。

      【子育て支援員が働ける職場】

      • 小規模保育
      • 家庭的保育
      • 事業所内保育
      • 放課後児童クラブ
      • ファミリーサポートセンター
      • 児童養護施設、乳児院

      子育て支援員の認定がなくても上記の職場で働くことは可能ですが、無資格の場合と比べると採用時に有利になる可能性は大きいといえます。また、研修によって体系的な知識を得られるため、自信を持って保育にあたることができるでしょう。

      2.やっぱり「保育士」になりたい!資格取得を支援する制度とは?

      保育補助の仕事を続けていると、「担任を持ってみたい」「自分の思うように保育したい」など、保育者としての欲が出てきます。また、保育補助という立場は悔しい思いをすることもあります。自分はやっぱり「保育士」として仕事がしたい、そんな思いが強くなると資格取得を本気で目指すことを考えるようになることでしょう。

      勇気を出して保育士試験に挑戦する方に「保育士試験による資格取得支援制度」の利用をおすすめします。厚生労働省の旗振りのもと各地方自治体では、保育士試験を受ける人に対してテキストの購入費用や通信講座などの受講費の半分を補助する取り組みを実施しています。保育士試験に合格し、保育施設への就職が決まった方が対象です。

      保育士試験を受験して資格取得を目指したいとお考えの方は、お住まいの自治体のホームページなどで詳細を調べてみてくださいね。

      保育補助の仕事や求人についてのまとめ

      今回は、保育補助の仕事に興味をお持ちの方に向けて、仕事の内容や給料相場、求人の探し方などの情報をご紹介しました。

      保育補助は「保育士資格がなくてもできる仕事」です。保育の仕事をしてみたいと思っている方にとっては、絶好のチャンスでもあります。ぜひ一度、保育現場で働いてみることをおすすめします。

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      タグ : 保育の資格
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      kiralike編集部

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