七草粥の由来って?春の七草の種類とレシピもご紹介!
公開日: 更新日: 保育お役立ち情報日本には昔から、1月7日の朝に「七草がゆ」を食べる風習があります。でも、なぜ七草がゆを食べるのか、七草がゆはどのようにして作るのか知っていますか?七草がゆの由来や作りかた、七草それぞれの名前や特徴を探っていきましょう。
目次
子どもたちに伝えたい、七草がゆの由来
七草がゆと言えば、「お正月の豪華な食事で疲れた胃をいたわるために食べるもの」というイメージが強いのではないでしょうか。たしかにそれも正解ですが、もともとの由来は、中国から伝わった人日(じんじつ)の節句(1月7日)の行事です。七草がゆを食べて邪気を払い、無病息災を祈るという風習で、「七草の節句」「七草の祝い」などと呼ばれることもあります。
他にも、収穫できる野菜が少ない冬に、七草がゆでたくさんの栄養を摂る目的もあったようです。
七草がゆの作り方
七草がゆの作り方 はとてもシンプルなので、保育園・幼稚園の給食や介護施設の食事やイベント食としてもおすすめです。ここでは基本となるレシピをご紹介しますが、よりやわらかく炊きたいときには水分量を加減するなどで調整してくださいね。
<材料(4人分)>
米・・・1合 水・・・900ml 七草・・・適量 塩・・・少々
<作り方>
① 研いだ米と水を土鍋に入れ、火にかける。沸騰したら弱火にして30~40分ほどかけてじっくり炊く。このとき、必ずふたをずらして吹きこぼれに注意すること。
② 七草を刻み、あく抜きのために下茹でしておく。
③ おかゆが炊けたら塩を加え、七草を入れて全体を軽く混ぜる。
子どもが喜ぶ!七草がゆアレンジ7種
やさしい味わいの七草がゆは、子どもにとっては味気ないと感じられることも。そんなときには、こんなアレンジを加えてみてはいかがでしょう。
- かつおだしや鶏がらスープで炊く
- コンソメスープで炊いたり、トマト缶を加えたりして洋風にする
- 仕上げに醤油やみそで香りづけをする
- 溶き卵を入れる
- 溶けるチーズやベーコンをトッピングに加える
- かまぼこや鶏肉、ツナなどを入れる
- あんかけにしてボリューム感をアップする
七草の種類は、「五・七・五・七・七」のリズムで唱えながら覚えよう
七草がゆに使われる春の七草とは、芹(せり)・薺(なずな)・御形(ごぎょう)・繁縷(はこべら)・仏の座(ほとけのざ)・菘/鈴菜(すずな)・蘿蔔(すずしろ)です。
この順番で五・七・五・七・七(短歌形式)のリズムに乗せ「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ、これぞななくさ」と唱えると覚えやすいですよ。
七草それぞれの特徴や栄養素もチェック!
春の七草には、ふだん聞き慣れない名前も登場しますが、実はペンペン草などの身近な草や、蕪や大根といったおなじみの野菜も含まれています。それぞれの特徴や栄養について説明します。
芹(せり)
●特徴
沢や河川のそばなど、日本全国に自生している多年草です。一見すると三つ葉に似ていますが、セリは葉っぱが5枚です。古くは古事記や万葉集にも登場し、奈良時代にはすでに食用とされていた記録が残っています。
●栄養
カルシウムやビタミンBが豊富で、整腸作用や食欲促進の効果があります。
薺(なずな)
●特徴
別名ぺんぺん草とも呼ばれる、アブラナ科の草の一種です。子ども時代に、ぺんぺん草をくるくると回して音遊びに興じた方も多いのではないでしょうか。昔は、冬の貴重な野菜として食べられていました。
●栄養
解毒・利尿作用があり、むくみの緩和にも効果があります。
御形(ごぎょう)
●特徴
キク科の母子草(ははこぐさ)のことで、4~6月に茎の先端にたくさんの黄色の花をつけます。
●栄養
かつては、草餅の材料に用いたり、咳止め効果があるとしてお茶にしたりしていました。
繁縷(はこべら)
●特徴
日当たりのよい野原などに自生するナデシコ科の草で、別名ハコベと呼ばれます。うさぎや小鳥の餌に使われることも多く、全草を天日干ししたものは、繁縷(はんろう)という生薬になります。
●栄養
ビタミンBやCを含み、血行不良の改善や腹痛などによいとされています。
仏の座(ほとけのざ)
●特徴
別名コオニタビラコ(小鬼田平子)と呼ばれるキク科の草で、黄色い花を咲かせます。同じ「ほとけのざ」という名前の植物に、階層状のギザギザした葉と紫の花を持つシソ科のものがありますが、これは食用ではありません。
●栄養
食物繊維が豊富で、食欲を増進させる効果があります。
菘/鈴菜(すずな)
●特徴
すずなとは蕪(かぶ)のことです。
●栄養
ビタミンCや食物繊維、でんぷんの消化を助けるジアスターゼなどが豊富で、便秘解消に効果があります。
蘿蔔(すずしろ)
●特徴
すずしろとは大根のことです。
●栄養
大根の葉はビタミンA・ビタミンC・ビタミンK・葉酸・カルシウム・食物繊維などの栄養素を含み、特にカルシウムの含有量は野菜の中でも群を抜いています。
知っていると自慢できるかも?!七草トリビア
食育のイベントやレクリエーションで話題に困ったとき、思い出していただきたいトリビアも併せてご紹介します。
その1:七草がゆを食べる習慣のない地域もある!
近頃は「春の七草セット」が全国のスーパーに並ぶようになりましたが、かつては冬の野原で七草を摘んで準備をしていました。北海道や東北のように、七草を揃えることがむずかしい雪深い地域には、七草がゆの習慣がないところもあります。山形県の一部では、七草がゆではなく、きのこ汁や納豆汁を食べるのだそうです。
その2:秋の七草もある!
若草のパワーを頂く春とは違い、あくまで観賞用として花の美しさを楽しむ「秋の七草」。萩(はぎ)、尾花(おばな)、葛(くず)、撫子(なでしこ)、女郎花(おみなえし)、藤袴(ふじばかま)、桔梗(ききょう)となります。
まとめ
春の七草の名前をスラスラ言えるだけでも、周りを「おっ」と驚かせられるかもしれません。若草のパワーをいただき、無病息災を願う行事として、七草がゆの伝統を大切に守っていきたいものですね。
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