一時預かり保育士として働くメリットは？仕事内容、通常保育園との違い

公開日：2021.09.13 更新日：2023.06.30 保育

保育士の勤務先の一つに「一時預かり保育」という施設があります。保育園を利用していない子どもを対象に、1日または時間単位で保育を実施するサービスですが、そこで働く保育士はどのような仕事をしているのでしょうか。今回のコラムは、一時預かり保育について仕事内容やメリットを解説します。

1 一時預かり保育とは
2 一時預かり保育の需要は年々上がっている
3 一時預かり保育と通常保育園の違いは？
4 一時預かり保育での仕事内容
5 一時預かり保育で働くポイント
- 5.1 臨機応変な対応を行う
- 5.2 子どもが安心できる保育を行う
6 一時預かり保育で働くメリット
7 一時預かり保育で働くデメリット
- 7.1 デメリット①：子どもが慣れるまで時間がかかる
- 7.2 デメリット②：子どもの成長を見ることは難しい
8 一時預かり保育に向いているのはどんな人？
9 保育士求人を探すなら「キララサポート」！
10 まとめ

一時預かり保育とは

保育園を利用していない子どもを対象に、保護者の都合に合わせ一時的に子どもを預けることができるサービスです。保護者の冠婚葬祭やパートの時間だけなど、1日または時間単位で利用することが可能です。

一時預かり保育の需要は年々上がっている

預けられる保育園が見つかっていない家庭の方が、様々な理由により家で子どもの世話が難しいとなった場合に利用できるのが一時預かり保育です。近年、共働き世代の増加や核家族化が進んでおり、子どもの預け先に困っている保護者が増えている中で、こういったサービスを提供する施設への需要が高まっているようです。

一時預かり保育と通常保育園の違いは？

一時預かり保育は通常の保育園と何が異なるのでしょうか。

施設の規模

一時預かり保育は駅ビルや商業施設など利便性の良い所で運営することができるため、小規模の施設がほとんどです。

利用対象

通常の保育園はどの子どもでも空きがあれば入園できますが、一時預かり保育は保育園に在籍していない子どもが対象となります。また、保護者の就労状況は問わず、理由も急用・仕事だけでなくリフレッシュ目的でも預けることが可能です。

保育者

一時預かり保育で働く保育者の数は2名以上とされています。対応する子どもの数によって保育者の配置基準はあるものの、その半分は研修を受けた「家庭的保育者」でも可能となっています。家庭的保育者は保育士と同等以上の保育知識とスキルを持った人として子育て支援に携わることが認められています。

一時預かり保育での仕事内容

一時預かり保育で勤務する保育士の主な仕事は子どもの日常生活と遊びのサポートです。子どもを預かってから保護者が迎えに来るまで、一緒に遊ぶ、おやつを提供する、トイレ補助を行うなど、活動内容は通常の保育園と似ています。ただし、通常の保育園で行われるような行事やイベント、保護者への連絡帳、おたより作成などの事務作業はないようです。

一時預かり保育で働くポイント

一時預かり保育で働く際のポイントをご紹介します。

臨機応変な対応を行う

基本的にクラス分けはされていないため、幅広い年代の子どもを対応します。また、預かる子どもは毎日異なり、その日に預かる子の性格や体質の把握が必要となります。それぞれの子に合った柔軟な対応が求められます。

子どもが安心できる保育を行う

一時預かり保育を利用する子どもは普段保育園に通っていないため、保護者と離れることに不安を感じる場合があります。知っている先生や友達がいない環境になるため、安心して楽しめる雰囲気作りが大切です。

一時預かり保育で働くメリット

一時預かり保育で働くメリットをご紹介します。

メリット①：残業や持ち帰りの仕事が少ない

行事の準備や連絡帳、園だよりなどの作成が不要になるため書類作業が通常の園よりも少ない傾向にあります。保護者が迎えに来る時間によっては退勤時間が遅くなる場合もありますが、仕事が終わらず残業や持ち帰りをするといったことはほぼないようです。

メリット②：子どもとじっくり関わることができる

一時預かり保育は小規模運営のため、子ども一人ひとりとしっかり向き合って保育を行うことができます。イベントや行事に追われるのではなく、ゆったりと丁寧な保育をしたい方にはメリットといえます。

メリット③：毎日違う子どもと関わることができる

一時預かり保育を利用する子どもは決まっていないため、日々年齢も性格も様々な子どもと関わることができます。保育の知識や柔軟性、対応力を身に付けることができ、スキルアップに繋がります。

メリット④：保護者の役に立っている実感が持てる

一時預かり保育を利用する保護者は「どうしても今日だけ預かってほしい」という方が多いため、保護者から直接感謝の言葉をもらえることもあります。働く家庭や忙しい保護者の役に立てているという実感がわきやすく、やりがいを感じる保育士の方が多いようです。

一時預かり保育で働くデメリット

一時預かり保育での勤務にはどんなデメリットがあるのでしょうか。

デメリット①：子どもが慣れるまで時間がかかる

保育園に通っていない子どもが利用対象になるため保護者と離れることに慣れていない子もいます。ずっと泣き続ける子や、他の子の輪に入れない子の対応をしなければならない点は予め知っておきたいポイントです。

デメリット②：子どもの成長を見ることは難しい

保護者の緊急時に一時的に子どもを預かるサービスのため、保育園のように子どもの成長を見ることは難しいのが実情です。子どもの成長に携われる点を保育士のやりがいに感じる方にとっては物足りないかもしれません。

一時預かり保育に向いているのはどんな人？

一時預かり保育での勤務がおすすめなのは下記のようなタイプの方です。

一人ひとりの子どもと向き合いたい方

保育士になる方は子どもが好きな方がほとんどですが、中でも一人ひとりにしっかり対応したい方に向いています。

コミュニケーション能力が高い人

一時預かり保育の場合、子どもとの関わりは短期間になります。短い時間で子どもに慣れてもらえるスキルや柔軟性のある方の方が、保護者・子ども両方に安心してもらえるでしょう。保護者も子どもを預けることに不安を抱えている人は多いため、お迎えの際に子どもの様子をポジティブに伝えられるとさらに好印象です。

家庭と両立したい人

一時預かり保育は預かり時間が決まっているため残業も少ない傾向にあります。家庭での時間も確保しつつ保育士として活躍したい方におすすめの職場の一つといえます。

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まとめ

一時預かり保育について、仕事内容やメリットをご紹介しました。一時預かり保育はいろいろな子どもに対応するため、対応力や柔軟性を身に付けることができます。対応力を伸ばしてスキルアップしたい方は選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。

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