どんな保育士になりたい?転職の面接で定番の質問と回答例
公開日: 更新日: 保育士転職マニュアル転職先の面接に向けて自己分析をする中で、自分の強みや弱み、どんな保育士になりたいかを改めて考えることが多くなりますよね。面接ではさまざまな質問をされますが、採用担当者がどこをチェックしているのか、どのような意図で質問しているのかを理解しておくことが大事です。
今回は、保育士の面接で定番の質問と回答例についてご紹介します。転職活動をしている方や、これから転職しようと考えている方はぜひ参考にしてください。
保育士の面接で採用担当者が見ている箇所
面接は、採用担当者が応募者と対面する最初の機会となります。採用担当者が見ている箇所を把握できれば、良い印象を残すためのポイントや注意点が分かります。雇用形態にかかわらず、保育士の面接で見られている箇所は共通しているので、以下の点を意識しましょう。
応募者の人柄
保育士の面接で採用担当者は、応募者の人柄をチェックしています。子どもや保護者、職場の同僚など多くの人と接する時間が多い保育士は、性格やコミュニケーション力を重要視されるためです。採用担当者は、会話の中で応募者の受け答え方や話す内容から応募者がどのような人柄かを知り、園の雰囲気に合うか、必要としている人材であるかどうかを見極めます。
そのほか、身だしなみや服装、表情、声のトーン、アイコンタクトなどにも人柄は出ます。面接において第一印象は非常に重要となるので、好印象を与えられるよう意識しましょう。
経験やスキル
採用担当者は、「この園で働きたいという気持ちが強い」かつ「採用後に活躍を期待できる」人材を採用したいと考えています。そのため、応募者がこれまでどのような経験を積んで、どんなスキルを持っているのかをチェックすることで採用後の働き方をイメージしやすくなるのです。「こういう経験をした」「このようなスキルを持っている」という事実のみではなく、そこからどのような価値観を得たのか、どう活かしていきたいのか、を具体的に伝えられると良いでしょう。
仕事への熱意・志望度
応募者の仕事への熱意や応募先への志望度なども、採用担当者が見ているポイントです。保育士の仕事に対する熱意を伝えることは、就職意欲の高さをアピールすることにつながります。また、採用担当者側は、応募者がしっかりと仕事に取り組んでくれそうか、長く働き続けてくれそうかという点も重要視しているため、採用後に活躍しているイメージを持ってもらえるように仕事への熱意・志望度を伝えましょう。
保育士の面接で定番の質問は?
保育士の面接ではよく聞かれる定番の質問があります。面接の際に焦らずスムーズに受け答えできるように、前もって質問内容を把握しておくことが大切です。
ここからは、保育士の面接で聞かれる定番の質問をご紹介します。
自己紹介してください
最初に、応募者の基本情報や人物像を知るために自己紹介を求められます。また、ここでは応募者の緊張をほぐすためにコミュニケーションをとろうという意図も含まれています。自分の強みやスキルを押し出すのではなく、基本的な情報を伝えましょう。
どうしてこの園を選んだのか
面接では、応募先を選んだ志望動機を必ず聞かれます。採用担当者は、数多くある保育の職場の中から、なぜうちの園を選んだのかを知りたいと思っています。園のことをどのくらい理解しているか、興味を持っているかも見られるため、園についてしっかり調べ、比較検討したうえで応募先に決めた理由を伝えましょう。
なぜ保育士として働くことを選んだのか
保育士を目指す理由について聞くことで、採用担当者は応募者の人となりや保育の仕事に対する熱意を見ています。特に転職における面接の場合は、「保育士の仕事についてどのように考えているか?」「すぐに辞めてしまわないか?」などをチェックしています。
そのため、保育士を目指したきっかけと理由を伝えて、保育士として働きたいという意欲や熱意をアピールしましょう。
長所や短所を教えてください
採用担当者は、長所・短所を聞くことで応募者の人柄を見たり、園の雰囲気に合っているかを検討したりします。仕事で活かせる長所であれば、採用後の活躍をイメージしやすく、能力を最大限活かせる業務を任せてもらえるでしょう。しっかりと自己分析し、自身の長所・短所を理解していることも大切です。
どんな保育士になりたいか
新卒採用で定番の質問ですが、転職の面接でも聞かれることが多い質問です。応募者の「保育士としての価値観や考え方」を聞くことで、園が持つ特色や保育方針に合っているかどうかを見ています。入職後のミスマッチを防ぐためにも重視されている質問となります。園の特色や保育方針を理解したうえで、自分が思い描く保育士の理想像を伝えることが非常に大切です。
どんな保育士になりたいか?に対する答え方
ここでは、上記でご紹介した「どんな保育士になりたいか?」の質問に対して、どのような答え方が適切かを回答例とあわせてご紹介します。
必ずといっていいほど、保育士の面接では聞かれる質問です。ぜひ面接前に参考にしてみてください。
理想の保育士像を自分の言葉で表現する
保育士の理想像は、これまでの経験などで「こういう保育士になりたい」という思いが生まれてくるものです。
「子どもとしっかり遊んであげたい」「子どもの思いを大切にしたい」とどんな保育士になりたいかぼんやりと思っている方も多いのではないしょうか。漠然と考えている理想像を自分なりの言葉で表現していくことが必要です。
たとえば、前職で子どもの小さな不安に寄り添えていなかったといった課題があった場合、これまでの経験で得たことを具体的なエピソードを用いて紹介し、応募先でどう活かしたいかを伝えましょう。
ポイントとして、この質問に明確な正解はありません。応募者が今後どうなりたいか、応募者の保育士としての理想像を聞くための質問であることを理解して、自分なりの考えを伝えましょう。
ただし、こだわりが強すぎる保育士像であると「ほかの保育士とトラブルをおこさないか」「子育てについて保護者にきつく指導しないか」など不安を与えてしまうことも。謙虚な姿勢と優しい思いを言葉にできると良いでしょう。
以下では、例文を含めて紹介していきます。
子どもに寄り添える保育士と答える場合
子どもの気持ちに寄り添える保育士を理想としている場合、保育士として子どもたちとどのように向き合いたいか、関わりたいかを伝えましょう。
<例>
私は子どもに寄り添える保育士になりたいです。 前職では、自分の気持ちをうまく伝えることができず、一人で泣いてしまう子がいました。すぐに子どものそばに行き、気持ちに気付いて寄り添ってあげられたらと反省し、それからは一人ひとりの表情をしっかり見て、子どもが話しやすいように耳を傾けてあげることを意識するようになりました。 家庭と同じように保育園でも子どもたちが安心して過ごせるよう、子どもの変化にいち早く気付ける保育士になりたいと思っています。 |
保護者に寄り添える保育士と答える場合
保護者の方との関わり方で意識していることを踏まえて、保育士としてどのような存在になりたいかを伝えましょう。この時、保護者に寄り添える保育士になりたいと思ったきっかけ、具体的なエピソードも伝えられると説得力が増します。
<例>
保護者の方との関係性を構築していくことも、保育士として重要な仕事の一つです。そのため、日頃から積極的に保護者の方とのコミュニケーションをとり、園でのお子さんの様子をしっかりと伝えることが大事だと感じています。 前職の園で、仕事が忙しく保護者とのやりとりで「下のクラスの児童に優しく折り紙を教えてあげていた」「登園してきた子がクラスに入ると大きな声で気持ち良い挨拶をしてくれる」と普段の様子をお伝えしていた時にとても感謝されたことがあります。その後は些細なことでも少しずつ相談してくれるようになりました。保育士として信頼されたとき、とてもうれしかったのを覚えています。 大切なお子さんを安心して預けられると思ってもらえるような、信頼される保育士になりたいです。 |
園の為に貢献できることを伝える
園の理念や保育方針を理解したうえで、これまでの経験やスキルをどう活かせるかをアピールしましょう。自分がなりたい理想像と、その園だからこそ貢献できることを伝えることがポイントです。
<例>
前職は小規模保育園で働いていました。 子ども全員としっかり向き合うことができる小規模ならではの働き方を経験し、子どもの個性を大切にすることを学びました。保育士として子どもの成長や個性に合わせて、接し方も変えていく対応力が必要と感じています。 前職で、さまざまな個性ある子どもと関わってきた経験は、貴園の目指す「一人ひとりに合わせた保育」に貢献できると同時に、自身が目指す子どもの個性を大切にする保育につながると考えています。 |
実習経験も含めて伝える
新卒保育士の場合は、まだ実際の現場での経験値がないため、保育実習や園見学などの中でどのような保育士になりたいと感じたかを伝えると良いでしょう。実際に実習中に会った保育士の中で「素敵」「憧れる」と感じた方を保育士像にして魅力を感じたポイントをまとめるのもおすすめです。
<例>
貴園での実習に参加させていただいた際、子どもたちと一緒にアイデアを出し合いながら遊びを発展させていく姿に驚きました。 私自身も保育士として働く際、子どもの意見を尊重し、子どもの発想を大切にできる保育士を目指したいと思います。 |
保育士の面接対策は転職エージェントを活用しよう
面接は、採用担当者が応募者を採用するかどうするかを見極めるための重要なステップです。そのため、採用担当者の意図と相違ない回答をすることが重要なポイントとなります。万全な準備を整えておくことが転職を成功に導くことになるでしょう。
履歴書の作成や面接対策など、転職について分からないことや不安なことがある場合はプロに相談するのがおすすめです。
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まとめ
採用担当者は面接での質問を通して応募者についての理解を深め、園が求める人材かどうかをチェックしています。採用担当者の質問の意図や回答のポイントを押さえておけば、効率的に面接の練習ができ、準備が整った状態で本番に挑むことができます。今回ご紹介した、保育士の面接で定番の質問と回答例を参考に、転職活動を成功させましょう。
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