保護者対応に疲れたら?保育士として出来ること

公開日: 更新日: 保育 , 保育の仕事

保育士の業務で必要不可欠なのが「保護者対応」です。気を遣うことが多く、保護者対応に疲れたと感じてしまっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。本コラムでは保護者対応で発生しがちなお悩みを踏まえ、どのように対応するとトラブルを少なくできるか、コツをご紹介しています。
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保護者対応にストレスを感じている保育士は多い

給与・待遇や同僚との関係以外にも、保護者対応に悩みを持っている保育士の方は多くいらっしゃいます。

どうして保護者対応の悩みは発生しやすい?

保護者対応が保育士の悩みに繋がりやすい理由をご紹介します。

保護者との関わりは避けて通れないため

子どもを預かる「保育」という現場において、保護者との接触は必要不可欠です。苦手だからといって保護者対応を業務から外すわけにはいかないため、悩む方が多いようです。

保護者それぞれに合わせた対応が必要

色々なタイプの保護者がいるため、それぞれに合った対応を考えなければなりません。価値観や考え方の違う保護者に合わせた対応に苦労する方が多くいらっしゃいます。

保護者との距離感がつかみにくい

特に経験の浅い保育士の方に該当しますが、保護者とどれくらいの距離感で接することがいいか分からず、保護者対応を苦手に感じてしまうようです。

同じ園の保育士で対応が違う

「A先生はこう対応してくれたのにB先生は違った」といった、保育士による差が保護者のクレームに繋がる例もあります。保護者による保育士の比較はよくあるようで、保育士の悩みに繋がっています。

保護者対応に多いトラブル

保護者対応でよくあるトラブルをご紹介します。

子ども同士のケンカについて

保育園での子ども同士のケンカはよくあることですが、ケガに繋がるような大きなトラブルの場合は保護者からのクレームになってしまいます。ケガをした子どもの保護者とケガをさせた側両方のケアが必要になるため、担任の保育士一人で対応するのは難しい場合もあります。

保育士の対応について

保育士の対応が不満足であった際、保護者からクレームが来ることも少なくありません。本コラム内で紹介したように、保育士による対応の違いでも保護者が不満に感じるケースのほか、保育観の違いからクレームに発展する場合もあります。

園の設備について

例えば雨の日に濡れた玄関ですべって転んだ際、滑りやすい靴だったからと許して頂ける保護者もいれば保育園のせいだと苦情を申し出る方もいます。園の設備は保育士が改善できない部分が大きいですが、クレームになった際は真摯な対応が求められます。

保護者がルールを守らないケースも

保育園側で指定した期限を守らない、ルールに沿った行動をしてもらえないなど、保護者の協力が得られないことによるトラブルもあります。何度伝えても改善してもらえない場合や、ルール違反により他の保護者からクレームが来るといった問題が発生します。

保育士のプライベートについて

お休みの日に保護者と遭遇した翌日、保育園側にその保育士の服装や一緒にいた人に関するクレームが入ることもしばしばあります。職場と自宅が近い保育士の方によくあるトラブルですが、休みの日も気が抜けないと悩んでしまう方が多いようです。また、保育士のSNSのアカウントを特定する保護者もいるようです。

どうしたらいい?保護者対応で気をつけること

より良い関係作りのために、保護者対応で気を付けたいことをご紹介します。

まずは保護者の話をしっかり聞き、真摯に対応する

保護者からのクレームが発生した際は、まずは話を最後までしっかり聞くことが大切です。話に耳を傾け、謝罪した上で、「何がいけなかったのか・困っているのか」「どうしてほしいのか」「出来ることはないか」を考え、対処しましょう。理不尽な言いがかりや、謝ったことをきっかけに状況が悪化してしまった場合は一人で対処せずに先輩や園長と相談した方がよいかもしれません。

保護者とコミュニケーションをとる

送迎の時間に短時間でもいいので積極的にコミュニケーションを取るようにしましょう。その日子どもができたことやどんなことを楽しんでいたかなど、園での様子をしっかり伝えることで、きちんと見てくれているという安心感を持ってもらえます。また、トラブルやケガをした際は、当日の謝罪はもちろん翌日登園時の声かけも実施すると良いでしょう。常に気にかけていることが伝わるだけでも、信頼アップに繋がります。

言葉遣いや態度に問題がないか見直す

言葉のすれ違いで苦情に発展してしまった際は、伝え方に問題がなかったかを振り返ってみましょう。言葉遣いについても、気にされる方は多いため、保護者と距離を縮める手段であっても軽い話し方は避けましょう。常に礼儀正しい言葉遣いを心掛けることで、プロの保育士という印象を持ってもらえます。

他の子と比べる発言をしない

「みんなできているので、〇〇ちゃんもできるといいですね」といった、子どもの成長を他の子と比べる発言は悪意がなくとも控えた方が無難です。他にも、つい保育士目線でアドバイスしたくなることもあるかもしれませんが子育てについて悩んでいる保護者も多いため、その場の雰囲気や相手に合わせて言葉を選ぶことをおすすめします。

保護者の気持ちに寄り添うことが大切

保育士としては何気なく言った言葉でも、保護者によっては悪く捉えられてしまうこともあります。子育てが初めての親御さんも多く、どうすべきか分からない中で行動されている場合があります。常に保護者の立場に立って話すことが大切です。コミュニケーションを重ねるうちに、それぞれの保護者の価値観や特性も掴めるようになってきます。保護者の事を知り、相手に合わせて行動する対応力を身に付けられるとトラブルも少なくなるかもしれません。

プライベートでの保護者対応はどうする?

業務外の保護者との関わりに悩む方もいるのではないでしょうか。程よい距離感を保つためのコツをご紹介します。

生活圏と勤務地を分ける

通勤のしやすさから、自宅から近い園で働きたいと考える方は多いのではないでしょうか。自宅と勤務地が近いとメリットもありますが、同じ地域に住む園児と保護者に合う可能性が高くなります。保護者に見られていると思うと休日にのびのびと過ごせないケースも出てくるため、手間ではありますが勤務地から距離のあるところに住むことも検討しましょう。

LINEなどの個人的な連絡先交換を避ける

保護者からLINEやメールアドレスなど、プライベートの連絡先を教えてほしいと言われる場合もあります。園で禁止されている場合はきちんと理由を伝えて連絡先交換はしないようにしましょう。特別扱いだと捉えられるとトラブルの原因になるため、園が禁止している・していないに関わらず断る方が無難です。ランチなど個人的なお付き合いも極力しないことをおすすめします。

SNSへの投稿に気をつける

自分の子どもの担任がどんな先生か、SNSで検索する方は以外と多いようです。Facebookなどの実名で利用するSNSは特に投稿内容や公開範囲に気を配った方が安心です。また、twitterやInstagramといった実名でないアカウントでも投稿内容から特定されることもあるため特定の人しか見られないようにするか仕事関連の投稿はしないといった対処が必要です。

保護者対応に疲れたら?

腕組みして悩む女性こちらが改善に努めても状況が変わらない、対処しきれない場合はどうすべきなのでしょうか。

先輩や園長に相談する

一人で対応しても解決しない場合は、先輩や園長に相談することが大切です。今起きている問題や自分の対応の説明をした上でどうすべきか悩んでいることを伝え、一緒に解決策を考えてもらうと良いでしょう。

精神的に辛い時は思い切って休む

ストレスでうつ状態になっている場合は思い切って仕事を休むことも検討しましょう。体調を崩して保育士を続けられなくなる前に、一度現場から離れることも必要です。

職場を変える

保護者との関係が悪化し、これ以上仕事を続けられないと感じた際は転職するのも一つの手段です。環境が変わることで、落ち着いて保育士を続けられる場合もあります。また、保護者からのクレームが園の方針や設備といった、勤務先に由来するものが多い場合は職場を変えることで解決できるかもしれません。

保護者対応が理由で転職するときの注意

保育士と保護者の関係している保育園に応募する場合、面接時に保護者対応に関する質問をされることもあります。現在の園で保護者対応に問題を抱えている・苦手であるなどは、履歴書や面接時での伝え方に注意が必要です。

キララサポートなら面接時の伝え方もしっかりアドバイス

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まとめ

保護者対応についてよくある悩みや対応に疲れた場合の対策についてご説明しました。もしもトラブルが起きてしまった場合は、真摯な謝罪と対応が重要です。自分で解決することが難しい場合は、先延ばしにせずすぐに園長に相談しましょう。クレーム対応に誠実に対応することで、むしろ保護者との信頼関係が強くなる場合も沢山あります。信頼を取り戻せるよう、誠実に対応することをおすすめします。また、多少の失敗や誤解があっても大きなトラブルに繋がらないよう、日ごろから保護者と密なコミュニケーションを取ることも大切です。まずは子どもの園での様子をお迎えの際に伝えることから始めてみてはいかがでしょうか。

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キララサポート編集部

キララサポート編集部

保育士・看護師専門の転職支援サービス「キララサポート」がお役立ち情報を発信中!運営会社である株式会社モード・プランニング・ジャパンは全国で保育施設「雲母保育園」を展開しており、医療と保育現場、そして転職活動のプロフェッショナルとして情報を提供しています。