保育園のプール遊びで楽しめるゲーム12選!
公開日: 更新日: 保育の仕事
夏に向けて気温がどんどん上がってくると、保育園では「水遊び」や「プール遊び」が保育のメインになります。ほとんどの子どもは水遊びやプールが大好きですが、中には尻込みしてしまう子どももいますね。
水遊びが大好きな子はもちろん、水が苦手な子にもプール遊びを楽しんでもらいたいもの。そこで今回は、保育園のプールでの水遊びにおすすめの楽しいゲームを紹介します。
プール遊びのねらい
保育活動の1つとして遊びを取り入れるだけでなく、成長に合わせたねらいを意識するといいですね。
乳児クラス
・水に慣れ、楽しみながら過ごす
・水の冷たさや感触を楽しむ
・いろいろな水遊びを楽しむ
幼児クラス
・水の楽しさを感じつつ水遊びのルールや危険も学ぶ
・保育士やお友だちとの遊びを楽しむ
プールに入らずにできる水遊びゲーム6選
水遊びやプールは苦手でも、おもしろそうなゲームには参加したい。そんな子どものために水が顔にかからずに遊べる、プールの外で水遊びが楽しめるゲームを厳選してお伝えします。
魚すくいレース
水遊び用の魚のおもちゃを、ビニールプールにたくさん浮かべます。
子どもはプールの外から「手おけ」で魚をすくい、そのまま大きなバケツまで運びます。リレー形式にすると楽しいゲームになります。
浮かべるのは魚に限らず、小さなアヒルを浮かべてもおもしろいですよ。
水鉄砲でおばけ退治
おばけの絵を描いた紙を園庭につるすと「水鉄砲の的」になります。トイレットペーパーや半紙など「ぬれると破れやすい紙」を使うのがポイントです。
スタートの号令で、おばけに水鉄砲で攻撃を開始!紙が破けて下に落ちればゲームセットです。
なかなか落ちないおばけがいたら、みんなで手伝いましょう。
ゆらゆら輪投げ
ビート板の上に輪投げのポールを固定して、ビニールプールに浮かべます。
子どもはビニールプールから少し離れた位置から、輪投げの輪を投げるようにします。ポールが水に浮かんでゆらゆらしているので、投げるときは狙いが定まりづらくゲーム性が高く、おもしろいゲームです。
コップにスーパーボールをドボン!
コップに半分程度の水を入れ、みんなで順番にスーパーボールを入れていきます。自分がスーパーボールを入れたときに水がいっぱいになってこぼれたら負けです。スリルがあってハラハラするので、見た目よりも楽しいゲームです。
スーパーボールの大きさや形にバリエーションをつけると、勝負がよりおもしろくなります。
ポリ袋でお風呂を作ろう
5~6人のチームを作り、プールから水をくんで大きなポリ袋の中に入れていきます。早く水がたまるよう、袋を持って押さえる人と水を運ぶ人が協力し合うのが、勝つためのポイントです。
終わったら、1人ずつ「ポリ袋の露天風呂」に入ってみるのも楽しいですね。
スポンジで水を運ぼう
まず、スタート地点にバケツを置き、中にたっぷりと水を入れます。子どもはスポンジを1つずつ手に持ってスタート。
バケツの中の水にスポンジをひたして水を含ませたら、そのスポンジを持ったまま早歩きしてゴールへ。ゴール地点に設置した透明のペットボトルやビンの口の上でスポンジをぎゅっと絞って、水をためていきます。
一番早く水がたまったチームが勝ち!バケツの中の水を色水にすると、勝負の行方が分かりやすく、より盛り上がります。
プールに親しむ簡単ゲーム6選
子どもが水に慣れてきたら、水位が低いプールに誘ってみましょう。プールの中を歩き回り、座って水に浸かるだけでも、水が苦手な子どもにとっては大きな達成感になります。
ここでは、顔に水がかからずゆったり遊べるゲームや、水が苦手なことを忘れて思わず夢中になるような盛り上がるゲームを6つご紹介します。
トンネルくぐり
保育士が立って足を開きトンネルを作ります。子どもたちはプールで四つんばいになり、保育士のトンネルをくぐっていきます。0歳児などの乳児クラスでも楽しめるゲームです。
身長によってトンネルの大きさが変わるので、保育士は複数いたほうが楽しめます。最初は水の量を少なくして、プールが苦手な子どもに配慮しましょう。
なかよし浮き輪
浮き輪を使った「二人三脚」です。浮き輪を横につなげて2人1組でプールを1周します。
プールが苦手な子は好きな友だちと組んで、2人で移動することを楽しめるようにすると良いでしょう。
ビート板ゲーム
こちらは、「イス取りゲーム」のビート板バージョンです。
まずは、プールの中央にビート板をいくつも浮かべます。音楽に合わせてビート板の周囲をまわり、音楽がストップしたら近くにあるビート板をとります。
とれなかった人はその場から抜けて、最後までビート板をとれた人の勝ちです。
水上かるた
食品トレイに動物や生き物などの絵を描いて、プールにたくさん浮かべます。たとえば、保育士が「ねこ」と言ったら、子どもたちはねこの絵が描かれた食品トレイを探します。
薄くて軽い食品トレイは水流にあおられて激しく動くので、探しづらいのがゲームのおもしろさです。
プールでじゃんけん
子どもは2チームになり、プールの右側と左側に分かれて並びます。保育士の合図で全員がどんどん前に進み、向かい合った相手とじゃんけんをします。
じゃんけんに勝った人は、負けた人を自分の陣地に連れ帰ります。人数が多くなったチームが勝ちですが、さらに勝負をくりかえして、どちらかのチームに人がいなくなるまで続けてもOKです。
バタ足ボールゲーム
2チームがプールの右側と左側に分かれ、中央にビーチボールを1つ浮かべます。スタートの合図で、子どもはプールの端につかまってバタ足をします。
バタ足の勢いでビーチボールは行ったり来たり。相手のほうにボールを追いこんだチームが勝ちです。
楽しみながら泳ぎの練習にもなるので、小学校入学を控える年長さんに特におすすめのゲームです。
保育園でプール遊びをする際の注意点
子どもたちと安全に関する約束をする
大きなプールで遊ぶことが楽しいあまり、危険な行動を取ってしまうお子さんもいます。友だちを押さない・ひっぱらないことや、プールの周りを走らないなど、安全にプール遊びを楽しむための約束を作っておくと良いでしょう。
休憩を入れながら遊ぶ
屋外でプール遊びをする保育園が多く、プールに入っている間も知らない間に汗をかきます。脱水症状や熱中症にならないよう、適宜休憩時間を設けて水分補給ができるよう気をつけましょう。お子さん一人ひとりの様子に気を配り、体調がすぐれない子は無理せず休むよう徹底すると良いでしょう。
子どもそれぞれに合った水遊びをしよう
水遊びを思いきり楽しんでいる子どもたちに気をとられていると、水が苦手な子どもへの配慮を忘れがちになりますね。「水遊びが苦手=問題児」ではないので、保育士がしっかり受けとめていることを本人に伝えて安心させましょう。
子どもの気持ちをくみとること
子どもが水遊びを嫌がる背景には、それぞれの事情があります。水で遊んだ経験が少ない子どもや、水しぶきが顔にかかった経験がトラウマになっていることもあります。
「子どもは水遊びが好きなはずなのに」という思いにとらわれると、子どもの気持ちに寄り添うことが難しくなります。
自分のペースで水を好きになっていくのを見守る
水遊びやプールが苦手な子どもは、ゆっくり時間をかけて自分の中の「抵抗感」を解消していきます。いつのまにか苦手な気持ちがなくなったというケースはとても多いのです。
保育士は、子どもの負担にならないような遊びを工夫することと、静かに見守っていく姿勢が大切ですね。
まとめ
今回は、水遊びやプールが好きになれるようなゲームを紹介しました。
水が苦手な子どもでも、それぞれのペースで水に慣れていくものです。まずは、手と足だけ水にふれるようなゲームを、友だちと一緒にのんびり楽しむことから始めましょう。
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