1歳児保育で大切なこととは?1歳児保育でのポイントとねらい
公開日: 保育お役立ち情報
1歳児は、著しく成長していく時期です。保育園では、初めての集団生活となるため、慣れない点が見られることもあるでしょう。1歳児クラスを担当することになった保育士さんは、改めてどのように接したら良いのか、悩むかもしれません。
そこで今回は、保育士さん向けに1歳児保育で大切なことやポイント、ねらいについておさらいできるよう解説します。
目次
1歳児の発達の特徴
まずは、1歳児の発達の特徴から見ていきましょう。
- 歩行が安定し始め、行動範囲が広がる
- 言葉が理解できるようになる
- 指差しや身振りといった非言語的なコミュニケーションが増える
- 自我の芽生えが見られる一方で、気持ちをうまく言葉にできず、怒ったり泣いたりすることがある
1歳児は、心身ともに大きく成長する時期です。しかし、発達の特徴には個人差があり、同じ年齢でも成長のスピードはさまざまです。一人ひとりの姿を丁寧に捉えることが、1歳児保育の土台として大切になります。
1歳児の保育で大切なこと
著しく成長していく1歳児の保育では、いくつか大切にしたいことがあります。
1歳児の発達特徴を理解して援助を調整する
1歳児は、同じ月齢でも発達の進み方には、個人差があります。そのため、「できる・できない」で判断するのではなく、一人ひとりの姿を丁寧に見守り、発達段階に応じた援助を行うことが大切です。少し先の姿を見据えながら、無理なく段階的に関われるよう意識しましょう。
安全面の配慮を行う
歩行が安定し行動範囲が広がる1歳児は、好奇心のままに動く一方で、危険を予測する力は未発達です。そのため、保育士が先回りして「環境予測」を行うことが重要です。転倒や誤飲を未然に防ぐための環境設定を徹底し、子どもたちがのびのびと過ごせるよう安全面の配慮を行いましょう。
生活リズムを整える
睡眠・食事・排泄といった基本的生活習慣は、心身の安定につながります。園内で安心して過ごせる環境を整え、無理のない生活リズムを身につけられるよう援助が必要です。
保護者とは連絡帳などで食事や睡眠の様子をこまめに共有し、もし不規則な生活が続いているなど気になることがあれば、園内で対応を話し合ったり保護者に寄り添ったアドバイスをしたりすることも検討しましょう。
子どもの主体性を育てる関わり
自我が芽生え始める1歳児にとって、「自分でやってみたい」という意欲は成長の証です。しかし、まだうまくできないことも多いため、自分でやりたいという気持ちに寄り添い、必要に応じて援助することが大切です。時間に余裕を持ち、できた過程を認める関わりを大切にすることで、主体性が少しずつ育まれていきます。
1歳児保育のねらい
1歳児保育のねらいは、子どもの発達の特徴や日々の活動内容、そして保育士の関わりを踏まえて設定することが大切です。1歳児の発達には大きな個人差があることから、ねらいは「できる・できない」で判断するのではなく、子ども一人ひとりの姿や気持ちに寄り添った内容にすることが求められます。
養護の視点:安心して過ごせる環境の中で生活リズムを整え、心の安定を図る
教育の視点:探索活動や遊びを通して主体性を育て、言葉や人との関わりの芽生えを支える
こうした視点をもとに指導計画を立てることで、月案・週案の内容にも一貫性が生まれ、日々の保育に活かしやすくなります。
1歳児の月案・週案コラムは、こちらからご確認ください。
1歳児の生活場面で意識したいポイント
次に、1歳児の生活場面で意識したいポイントについて解説します。
食事の援助
1歳児は、スプーンやフォークが使えるようになり、食べられるものも少しずつ増えていきます。とはいえ、まだ上手に食べられるわけではありません。そのため、自ら進んで食べようとする気持ちを大切にしながら、こぼしても温かく見守る姿勢が求められます。
援助の際は、保育者が手を添えて一緒にすくったり、一口で食べやすい量をスプーンに乗せておいたりと、子どもが「自分でできた!」と実感できる工夫をしてみましょう。食材の形状や量を個々の発達に合わせて調整し、「食べることが楽しい」と感じられる環境を整えていきます。
排泄の援助
1歳児の排泄はまだオムツが中心ですが、トイレや排泄行為に興味を持ち始める子も増えてきます。無理に誘うのではなく、子どもの興味に合わせておまるや便器に座ってみることから始め、トイレでの排泄を少しずつ経験していきます。 オムツ替えの際も「きれいになってよかったね」などと丁寧に声をかけ、清潔になる心地よさを共有しましょう。保育者との温かいやり取りの中で、排泄への前向きな気持ちを育むことが大切です。
睡眠の援助
活動量が増える1歳児にとって、心身を休める十分な睡眠は欠かせません。安心して入眠できるよう、室内の明るさや音、温度などの環境を整えるとともに、一人ひとりに合った入眠方法(背中をさする、トントンするなど)を把握しておきましょう。毎日決まった流れで寝かしつけを行うことで、子どもは次に見通しを持ち、自分から眠りにつこうとする力が育ちます。
1歳児の遊びと環境構成のポイント
1歳児にとって遊びは、心身の発達を促す大切な学びの場です。この時期の子どもは、自分で動き、触れ、試すことを通して多くのことを吸収していきます。そのため、発達段階に合った遊びを十分に楽しめるよう、環境構成を工夫することが重要です。保育室の配置や用意する素材を見直すことで、子どもの「やってみたい」という気持ちを引き出しやすくなります。
探索活動を充実させる
1歳児は歩行が安定してくることから自由に動き回り、探索活動が盛んになります。こうした探索活動を十分に楽しめるよう、子どもたちが安全に歩ける広いスペースを確保しましょう。子どもたちは、必要な遊びや体験を繰り替えることで、主体性や集中力が少しずつ育っていきます。
感触遊びで五感を育てる
寒天や緩衝材、新聞紙など、さまざまな素材に触れる感触遊びは、五感の発達を促します。冷たい・やわらかいなどの感覚を味わうことで、子どもの好奇心はさらに広がるでしょう。季節や環境に合わせて素材を取り入れ、安心して楽しめるよう見守ることが大切です。
模倣・ごっこ遊びの芽生えを支える
1歳児は、身近な動作を再現する見立て遊びをする姿が見られます。
電話を持つ、ぬいぐるみを寝かせるなど、生活の中で見た経験が遊びにつながっていきます。子どもの発見やまねっこを大切に受け止め、遊びが広がるよう関わっていきましょう。
安全を守る環境づくり
子どもたちが自由に遊んだり探索活動をしたりできるように、玩具を用意したり広いスペースを作ったりなどの環境づくりが大切になります。
しかし、遊びを十分に楽しむためには、安全への配慮が欠かせません。誤飲につながるものを置かない、転倒しにくい配置にするなど、環境を整えることが重要です。また、保育室全体が見渡せるよう工夫することで、保育者がすぐに子どもの変化に気づき、安心して見守ることができます。
室内遊びについては、こちらの記事も参考にしてください。
働きやすい施設へ転職を考えているなら
1歳児保育は、発達の個人差が大きく、生活面や安全面への細やかな配慮が求められるため、保育士にとって負担を感じやすい時期もあるかもしれません。十分な人員配置や、困ったときに相談できる体制が整っているかどうかは、日々の保育のしやすさに大きく影響します。
もし「子ども一人ひとりと丁寧に関わりたい」「今の職場では余裕を持った保育が難しい」と感じている場合は、働く環境を見直すことも1つの選択肢です。
その際、保育士専門の転職エージェントを活用することで、園の雰囲気や人員体制、保育方針などを事前に知ることができます。自分では確認しにくい情報を得られるため、無理のない働き方を考えるきっかけにもなるでしょう。自分に合った施設を見つけることで、安心して保育に向き合える環境が整い、より良い1歳児保育の実践にもつながります。
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まとめ
今回は、保育士さん向けに1歳児保育のポイントについて解説しました。
1歳児保育では、発達の特徴を理解し、一人ひとりに合わせた関わりを行うことが大切です。生活リズムを整え、安全に配慮しながら、遊びや探索を通して主体性を育てていきます。こうした日々の積み重ねが、子どもの安心と成長につながります。
保育の内容だけでなく、保育士自身が無理なく働ける環境を整えることも、より良い保育を続けるための大切な要素です。自分自身の働き方にも目を向けながら、1歳児保育に取り組んでいきましょう。
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