看護師のブランクは何年まで?復職までにやっておくことやおすすめの職場
公開日: 更新日: 看護 , 看護師の働き方・環境 , 看護師転職マニュアル看護師を辞めた方の中には、「もう一度看護師として活躍したいけれど、ブランクがあるので不安・・・」と感じている方も多いのではないでしょうか。看護師不足が課題となっている今、以前看護師をしていた方は医療現場にとって貴重な存在であり、ブランクがあっても歓迎している職場は多数存在します。技術や知識の遅れが不安な方は、まずはしっかりスキルを取り戻せる職場に就職することで問題なく復帰ができるでしょう。復帰の際にやっておきたいことや職場選びのポイントをご紹介します!
目次
看護師はブランクがあっても復帰できるの?
看護師の資格を保有しているものの、現在看護の現場で働いていない方のことを「潜在看護師」や「潜在看護職員」といいます。2012年には約14万人の潜在看護職員(看護師、保健師、助産師など)が再就職しており、復職は可能な傾向にあるといえます(※1)。また、看護師不足の状況が続いている中ですので、人材確保のために国や病院で看護師の復帰をサポートする体制が年々整ってきています。
ブランクは何年までという決まりはない
ブランクが何年あると就職できないといった決まりは全くありません。看護師の資格は一生もののためいつでも復職が可能です。実際に10年・20年のブランクを経て活躍されている方はいるため、やる気や努力する姿勢があればいつでも復帰は可能です。
ブランクのある看護師が復帰するときに抱える不安
ブランクがあっても復職は可能ですが、やはり不安なポイントは多いようです。
知識や技術面の不安
ブランクが長いと手技が衰えやすいため復帰が難しくなります。また、医療技術の進化についていけるか、当時と今の機械の扱いや処置方法の違いに対応できるかといった不安を感じる方が多いようです。
体力面の不安
基本的に年齢を重ねる毎に体力がなくなっていくため、新人看護師のときのように重労働・夜勤に対応できるか心配という声が多いです。
職場の人間関係
看護師の離職理由としてよく挙げられる職場の人間関係ですが、ブランクのある看護師の方にとっても心配な事柄の一つです。職場の年齢層が自分と離れていないか、ブランクのある自分がうまくやっていけるか等を気にされる方が多いです。
家事や育児との両立
結婚や出産を機に看護師を辞めた方にとって、復帰の際に仕事と家庭の両立は気になるポイントです。特に小さなお子さんがいらっしゃる方は、急な子どもの体調不良に対応できるかどうかが復職する・しないの大きな基準となるようです。
ブランクのある看護師が復職するまでにやっておくこと
復職のために準備することで、現場に戻った際に焦る場面を減らすことができます。また、応募先との面接時にブランクを埋める際にどのような努力をしていたか伝えることで、看護師復帰への意欲アピールに繋がります。
資格を取得する
ブランク期間も勉強し、看護師に役立つ資格を身に付けることで復職後の活躍に繋がります。また、スキルアップを目指し努力してきた証となるため、面接の際にもアピールできます。
セミナーや講習会に参加する
医療は日々進歩しているため、セミナーを利用して最新医療について学ぶことも有効です。セミナーや講習会は有料のものもありますが、国や自治体が看護師確保のために行っている無料のものもあるため、お住まいのエリアの自治体ホームページをチェックしてみてくださいね。
ナースセンターを活用する
ナースセンターは国や県知事の指定を受けた看護協会が運営する機関で、看護師の復職支援などを行っています。看護体験や医療技術の講習会など、ブランクがある看護師の方が復帰のために勉強できる機会を提供していますので技術面の不安解消に利用してみると良いしょう。
復職に関して家族の理解を得る
看護師の仕事が重労働であるため、家庭のある方は家族の協力が必要になる場面が多くあります。フルタイム勤務以外にもパートや派遣といった短時間勤務ができる求人もあるため、勤務形態や勤務時間について事前に相談しておくことをおすすめします。
ブランクが不安な方へおすすめの職場
ブランクがある看護師の方が再就職する際におすすめの職場をご紹介します。
クリニック・地域診療所
クリニック(診療所)は夜勤がない施設が多いため、ワークライフバランスがとりやすい傾向にあります。繁忙期はあるものの、大規模病院よりも重労働がなく負担が少ない職場がほとんどです。
慢性期病棟
慢性期病棟は比較的症状が安定している患者さんが多く、激務になりにくいという特徴があります。患者さんに寄り添いながらじっくり知識や技術を取り戻していくことが可能です。ただし、慢性期病棟は24時間体制でしっかり患者さんを見守るスタッフが求められるため、シフトや夜勤回数などは事前に確認していきたいポイントです。
健診センター
健康診断や人間ドックを行う健診センターは業務がルーティン化しているため早く慣れることができ、復帰しやすいというメリットがあります。また、日勤のみ・土日休みの職場が多いため、ワークライフバランスを重視する方にもおすすめです。
介護施設
介護施設はバイタル測定や服薬管理など、利用者さんの健康管理がメイン業務のため専門性の高い業務が少ない傾向にあります。知識や技術に遅れがあるのではと不安な方に検討して頂きたい職場です。
保育園
保育園も介護施設同様、子どもの健康管理がメインであり病院よりも医療行為が求められる機会が少ない職場です。子どもに関わる仕事に興味のある方や、土日休みの働き方がしたい方におすすめです。ただし、どの保育園も看護師の配置は1名のみであることがほとんどのため、他の看護師のサポートが受けられない点は覚えておきたいですね。
託児所が完備されている職場もおすすめ
子育てをきっかけに離職していた方は、託児所付きの病院・施設での勤務がおすすめです。職場で子どもを預けることができるため、休憩時間に顔を見に行く看護師の方も多いようです。また通勤・退勤途中で保育園に寄る必要もないため負担も少なくなります。
「ブランクOK」「ブランク歓迎」の求人例
ブランクからの復帰が不安な方は、ブランクのある方を歓迎している求人や、研修を充実させている職場を選ぶと安心です。看護専門の転職支援サービス「キララサポート」で取り扱っている求人の中からおすすめの情報をご紹介します。
求人例1 特別養護老人ホーム 看護師正社員
エリア:東京都 新宿区
年収:404万円~500万円
ブランクのある方が応募できる職場です。子育てに理解もあり残業が少なめなので、子育て世代の方にもおすすめです。
求人例2 クリニック 看護師正社員
エリア:東京都 中央区
年収:400万円~500万円
日勤のみのクリニック求人です。教育体制が充実しており、ブランクのある方や科目未経験の方も挑戦できる職場です。
求人例3 訪問診療クリニック 看護師正社員
エリア:神奈川県 藤沢市
年収:338万円~423万円
ブランクのある方も応募可能な求人です。臨床経験3年以上があれば訪問診療が未経験の方でもOKです!
ブランク後の復職が不安ならキララサポートへ
ブランク明けの復職が不安な方はプロの転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。「看護師のブランクは何年まで」という決まりはありませんが、職場によってはブランク年数の少ない方が欲しいと考えているところがあるのも事実です。看護専門の転職支援サービス「キララサポート」ならご自身の経験やブランク年数を踏まえ、応募できる好条件求人をピックアップしてもらうことができます。
まとめ
潜在看護師の方が復帰する際に、「何年までのブランクならOKか」をテーマにご紹介しました。看護師の資格は一生ものであり、何年ブランクがあっても復帰することが可能です。ご自身の今の生活に合った働きやすい職場を見つけ、今後も看護師として活躍できるといいですね。
キララサポートでは皆様の看護師復帰を応援しています。キララサポートにご登録頂くことで、希望条件にあった職場が見つかるだけでなく、面接対策や履歴書・職務経歴書の作成もサポートしてもらえます。内定まで丁寧に、ブランクのある方が「受かる」ポイントをしっかりアドバイスいたします。
参考(キララサポート以外のサイトに遷移します):
※1 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000072895.pdf
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