看護師が履歴書の「本人希望欄」に書く内容は?本人希望欄の書き方と例文

公開日: 更新日: 看護 , 看護師転職マニュアル

履歴書の本人希望欄には何を書くべきか、どこまでの希望を書いて良いのか、悩んでしまう方は多いでしょう。誤った内容を記載してしまうと選考に不利となる可能性もあるため、ルールやマナーを認識しておくことが大事です。

本コラムでは、看護師が履歴書の本人希望欄に書く内容や書き方のポイント、例文をご紹介します。ぜひ、履歴書を作成する際に参考にしてみてください。

履歴書の本人希望欄とは

本人希望欄履歴書の本人希望欄には、入社・入職するうえで採用側に事前に伝えておかなければならない事情がある場合に記入するための項目として設けられています。

履歴書には、「本人希望欄」の横にカッコ書きで「特に給料・職種・勤務時間・勤務地・その他について希望があれば記入」などと書かれていることが多いです。

 

ただし、勤務条件や給与等待遇面の条件は原則記載しません。ここに、勤務条件や待遇面における条件を記載してしまうと、採用担当者側から転職活動において絶対に譲れない条件であると捉えられやすく、安易に条件を書いてしまうと選考に不利となる可能性があります。

そこで本人希望欄には、希望したい部署や科、勤務地、勤務時間など事情があってやむを得ない場合に記入しましょう。特に希望するものがない場合は「貴院の規定に従います」と記入します。

看護師の履歴書の本人希望欄に書く内容

ここからは、実際に看護師の履歴書の本人希望欄に書く記入例をご紹介します。

希望する診療科がある場合

応募先の病院・施設に診療科が複数ある場合は、どの科を希望しているのかを記入しましょう。このとき、診療科の名称は省略せずに正式名称で書くことも気を付けたいポイントです。

本人希望

例:〇科への配属を希望します。

勤務日数に希望がある場合

扶養の範囲内で働きたい場合や、ご家庭の事情があって日数に制限がある場合は、本人希望欄に勤務可能日数を記入します。月に何日まで、週何日勤務できるかというように具体的な数字を明記しておくと分かりやすいです。

本人希望

例:扶養範囲内で働きたいため、週〇日の勤務を希望します。

勤務時間に希望がある場合

子どものお迎え等で勤務時間の調整が必要な場合は、早めに退勤する必要がある曜日や希望の退勤時刻を具体的に記入しましょう。「夕方まで勤務可能」といった曖昧な表現を避け、残業になる日は家族の協力を得られることなど、多少の融通がきくことも伝えておくと良いでしょう。

本人希望

子どもの保育園のお迎えがあるため17時までの勤務を希望します。

休日の希望がある場合

何かしらの事情があって出勤できない日がある場合は本人希望欄に記入します。もし、自身の健康上の理由で定期的な通院が必要な場合は、理由とあわせて業務に支障はないことを伝えましょう。

本人希望

例:家庭の都合により毎週〇曜日の休日を希望します。

入社日に希望がある場合

いつから勤務できるのかが予め分かっている場合は、退職予定日や入社可能日を伝えておきましょう。ただし、明確な日にちが決まっていないのに勝手な自分の予想で書くと、スケジュール通りに入社できない場合採用を見送られてしまうケースがあります。日にちが確定していない場合は無理に記入する必要はありません。

本人希望

例:〇年〇月〇日より就業可能です。

託児所の利用を希望する場合

お子さんがいるご家庭で託児所を利用したい場合は、本人希望欄にその旨を記入して事前に伝えておくことでスムーズに対応を進めてくれます。

本人希望

例:院内託児所の利用を希望します。

連絡時間の希望がある場合

面接の日程調整などで、採用担当者から連絡がくることがあります。転職活動をしている場合や、まだ前職で就業中の場合は、連絡の取りやすい時間帯や取りにくい時間帯を伝えておくとスムーズです。

ただし、相手側の都合を考えていないような早朝や深夜の指定は避けた方が良いでしょう。可能な限り相手側の都合に合わせるのがポイントです。

本人希望

現在就業中のため、〇時以降にご連絡いただけると幸いです。

本人希望欄を書くときに気を付けたいポイント

本人希望欄を書くときは、内容だけでなく書き方にも注意しなければなりません。本人希望欄はあまり多くの希望を長々と伝えると、がめついと思われて良い印象を持たれない可能性もあります。そのため、どうしても譲れない条件のみ簡潔に記載しましょう。

もし希望条件が複数ある場合には、その条件がなければ働くことが難しいかを判断基準とし、記入する内容を最小限に抑えるようにします。

 

希望条件の詳細まで書かない

希望を記入する際、理由や考えを詳細に書くべきかと悩むかと思いますが、希望条件の詳細は面接で直接伝えるようにして、履歴書には条件のみ記入しましょう。

<OK記載例>

「〇科での配属を希望します。」

<NG記載例>

「〇資格を保有しており、〇科で〇年経験があるため、〇科での配属を希望します。」

看護師の履歴書の本人希望欄に書かないほうが良い内容

ここからは、看護師の履歴書の本人希望欄に書かない方がいいことやNGとなる例をご紹介します。内容によっては選考に関わるため、本人希望欄の意味をしっかりと理解して適切な内容を記入しましょう。

待遇面の希望

NG履歴書で給与や休暇など待遇面の交渉について記入することはNGです。もし給与の希望を書くと、「給与はこれくらいでないと入職しません」というように、条件を押し付ける形になってしまいます。

もちろん採用担当者に良い印象を与えることはできないため、履歴書の時点で待遇面について触れることは避けましょう。

自己PRや志望動機といった本人希望以外のこと

本人希望欄は、入職にあたって譲れない条件を記載する項目です。自己PRや志望動機といった、関連のない内容を記載すると「ルールを守らず無視する人」と、マイナスな印象を抱かれてしまいます。

履歴書の各項目に適切な内容が記入されているかどうかというのも、採用担当者が見るポイントの一つです。空白ができてしまうからといって無関係の内容を記入することは避けましょう。

特になしや空白はNG

本人希望欄にかかわらず、履歴書の中で空白の項目をつくると、記入漏れがあると思われてしまいます。社会人として、書類に漏れがないよう記入することは最低限必要なスキルです。

また、「特になし」と記載するのも仕事に対する意欲がないと誤解され、採用担当者にマイナスの印象を持たれてしまう可能性があります。特に希望がない場合は、「貴院の規定に従います。」と必ず記載しましょう。

履歴書の作成に迷ったら転職エージェントがおすすめ

転職で必要となる履歴書は、書き方のルールやマナーがいくつかあります。学歴・職歴、志望動機、自己PR等をしっかり記入できていても、本人希望欄を適当に記入するとマイナスなイメージを与えかねません。

履歴書を作成するときは、すべての項目で丁寧に文章を作成することが非常に重要です。ただ、はじめての転職活動で不安な方や、仕事が忙しくて転職準備を進められないという方も多いでしょう。履歴書の作成を含む転職活動に自信がない場合は、転職エージェントの利用がおすすめです。

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まとめ

今回は、看護師で履歴書を作成するときの「本人希望欄」の書き方のポイントについてご紹介しました。本人希望欄は、応募先の病院・施設に入職するうえで伝えておきたい内容を記載するための項目です。記入しなければならないこと・記入しない方がいいことをしっかりと押さえて履歴書を作成しましょう。

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kiralike編集部

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