【看護師】職場と雇用形態別の働き方についてご紹介!

公開日: 更新日: 看護の仕事 , 看護師の働き方・環境

【看護師向け!】職場の種類と雇用形態を解説医療ニーズの高まりとともに、看護師の活躍の場も広がっており、ライフスタイルに合わせた働き方が可能となっています。そんな中で、転職を機に希望にあった仕事を見つけたいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。職場選びの際は、職場の種類と雇用形態による違いをしっかり把握しておくことが大切です。本コラムでは、看護師の働き方を職場別、雇用形態別にご紹介します。

看護の職場とその割合

厚生労働省発表のデータ(※1)によると、2018年時点で就業している看護師の約70%が病院で勤務しています。病院以外の主な施設は診療所(11%)、介護保険施設(6.5%)、訪問看護(4%)が挙げられます。その他、社会福祉施設、保健所、助産院、学校養成所、一般企業(産業看護師)など、幅広い職場で看護師が活躍しています。

看護師の職場の種類と仕事内容

同じ看護師でも職場によって仕事内容は大きく異なります。まずは自分の希望する業務ができる施設を選びましょう。

医療分野
主な勤務先は病院(大学病院・一般病院)、クリニック、訪問看護ステーションが挙げられます。患者のバイタルサインチェック、点滴・採血やカルテの作成が主な業務です。入院設備のある病棟では夜間の巡回や入院患者の介助、ベッド準備等も発生します。

介護分野
特別養護老人ホーム、デイサービス、介護老人保健施設など、高齢者に介護サービスを提供する施設で勤務します。特別養護老人ホームや介護老人保健施設などは入居タイプの施設で、利用者の生活をスタッフ全体でサポートします。バイタルサインチェック等病院と同じ業務を行う他、必要に応じて介護スタッフと共に日常生活の支援も行います。

保育園や幼稚園
保育園・幼稚園に勤務し、登園する子どもたちの健康管理や応急処置を行います。また、感染症対策やアレルギーにも対応し、必要に応じ保護者への説明も担当します。看護師資格があれば、保育士や幼稚園教諭の資格を保有していなくても勤務できます。

看護大学・専門学校
看護経験を生かし、看護学校や専門学校で教員になる方もいます。看護専門学校の教員は5年間の臨床経験を経て、必要な研修・講習を修了したのちに求人に応募することで就職することができるようです。仕事内容は授業、プリントや教材の作成・用意や生徒との面談、相談対応などで、教員としての幅広い業務を担当します。看護師として実践してきた知識を活かしながら、次の世代の看護師の育成に貢献することができる職業です。

企業
一般企業の医務室で勤務する看護師のことを産業看護師といいます。急病や怪我の対応のほか、従業員の普段の健康管理やメンタルヘルス対策も行います。

看護師の職場に関する詳しい記事はこちらをチェック!

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看護師の雇用形態の種類と仕事内容

シフト制または日勤のみ、時短勤務など雇用形態を選ぶことで希望の働き方を実現できる場合があります。雇用形態別の看護師の働き方をご紹介します。

常勤(正社員)
常勤の看護師はフルタイムで勤務します。病棟や特別養護老人ホーム勤務の場合は2交代または3交代のシフト勤務である場合が多く、夜勤シフトもあります。雇用期間の定めはなく、福利厚生の利用や社会保険へ加入でき、安定した収入を得ることができます。安定した収入、就業を希望する方やキャリアアップを目指す方におすすめです。

非常勤(バイト・パート)
常勤とは異なり、一週間あたりの勤務日数や勤務時間を自分の希望に合わせて調節することができる働き方です。育児など家庭の都合で夜勤ができない方がこの雇用形態を希望する傾向にあります。非常勤は常勤と同じく病院と直接雇用契約を結びますが、ボーナスがなく、収入が下がる点が注意したいポイントです。

派遣
派遣は病院や施設に直接雇用されるのではなく、派遣会社と雇用契約を結び、派遣スタッフとして勤務先で業務を実施する働き方です。
看護師の派遣は条件が設けられており、医療機関で勤務する場合は、紹介予定派遣と産休代替派遣のみ認められています。

紹介予定派遣・・・派遣社員として勤務したのちに正社員となる派遣契約です。契約書に明記された期間は派遣として勤務し、看護師と勤務先の双方が合意した上で正社員になることができます。
産休代替派遣・・・産休による欠員の補充を目的とした派遣契約です。労働派遣法により、出産後の看護師の職場復帰を支援するため、産休による欠員については派遣看護師の補充が認められています。

その他、医療行為を行わない施設(介護施設など)への派遣であれば、看護師の派遣就業が可能です。短期間で収入が欲しい方や、勤務時間に制限がある方に合った働き方です。

自分にあった働き方を見つけよう

勤務先と雇用形態を見極めることで、より希望に合った働き方をすることが可能です。例えば、常勤看護師のままで日勤のみで働きたい方は夜勤なしの保育園や企業を選ぶことができますし、少ない勤務回数で高い収入を得たい方は非常勤の夜勤専従として働くことも可能です。現在転職を検討している方や転職活動中の方は、施設形態と雇用形態の両方のチェックをおすすめします。

まとめ

看護師の勤務先と雇用形態による働き方の違いをご紹介しました。夜勤ができない、時短勤務がしたいといった条件があっても、就業先や雇用形態次第で求人の幅を広げることが可能です。本コラムで看護師の多様な働き方を知り、視野を広く転職活動を行うための参考になれば幸いです。

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参考(キララサポート以外のサイトへ移動します):
※1 平成 30 年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/eisei/18/dl/gaikyo.pdf

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キララサポート編集部

キララサポート編集部

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