【看護職の働き方】看護師・准看護師・助産師・保健師の役割について

2020.10.12看護 , 看護の仕事 , 看護師の働き方・環境
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看護の職種の中には看護師、准看護師、助産師、保健師といったそれぞれの役割があります。
「看護の仕事に携わりたい」と考えていても、自分がどの職種に向いているのか分からず、迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、それぞれの職種の仕事内容や働き方、勤務場所などをご紹介します。
ご自身の職種選びの参考にしていただければ幸いです。

看護職とは

「看護職」とは、保健師助産師看護師法に基づく看護師・准看護師・助産師・保健師のことを指します。
看護職の仕事は保健・医療・福祉の幅広い分野で人々に寄り添い、健康を守り、豊かな生活が送れるよう支援することです。
現在全国で約160万人が様々な場所で看護職として活躍しています。(※1)

看護師、助産師・保健師として働くためには国家試験、准看護師として働くためには都道府県の試験を受けて合格し、免許を取得することが必要です。

それぞれの職種の仕事内容や特徴、働き方についてみていきましょう。

患者の身体と心の両方をケアする看護師


看護師は医療チームの一員として患者様のケアや診療補助を行います。
けがや病気に対する医療的なケアだけではなく、患者様やその家族の心のケアも大切な役割の1つです。
患者様と接する時間が最も長いため、異常にいち早く気付いて医師に報告することが求められ、命を預かる責任の重い仕事といえます。

看護師の主な仕事

主に下記のような業務を担当します。

・バイタルサインチェック(血圧、体温、脈拍の測定)
・巡回
・点滴
・注射、採血
・患者の移送
・夜間のナースコールへの対応
・入院患者の食事、入浴、排泄などの介助
・入院患者の体位交換
・入院患者のベッド準備などのお世話
・カルテの記載
・他職種とのカンファレンス

また、職場によっては以下のように業務も行います。

・救急センター
止血や骨折の処置、救急蘇生処置 など
・手術室
必要な機材や機器を適切なタイミングで手渡す(器械出し)、術前術後の患者様のケア、手術室の温度・照明調整、病棟への引継ぎ、手術中の看護記録の記入 など
・高齢者向け施設
入居者の健康管理・健康相談、施設内の薬に関する管理 など
・保育園
園児の健康管理、集団感染の予防、園児の家族へ向けた健康指導 など

看護師としての活躍の場

医療分野:病院、診療所(クリニック)、訪問看護、訪問診療 など
介護分野:特別養護老人ホーム、老人保健施設、介護付き有料老人ホーム、住宅型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、デイサービス、訪問入浴 など
その他:保育園、企業、イベント関連(ホールや競技場) など

日勤のみの職場や、給与が比較的高い職場など、働く場所によってさまざまな特徴があるので、自分にどのような働き方が合っているのか考え、事前によく調べることが大切です。

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医師や看護師の指示のもと医療ケアを行う准看護師

准看護師も看護師と同様に患者の身体と心のケアを行います。
現在准看護師として働く人は現在看護師全体の20%程度です。(※1)

准看護師の特徴として、看護師と異なる点は以下の2点です。
・国家資格ではなく都道府県知事が認定する免許が必要である
・医師や看護師の指示が無いと業務を行うことができない

准看護師の主な仕事

准看護師の仕事の範囲は看護師と同様です。
ただ、前述のとおり准看護師は医師や看護師の指示に従って業務を行わなければならないため、業務を自分の判断で行ったり、看護師に指示したりすることは出来ません。

准看護師としての活躍の場

看護師と同様、病院や診療所の他に、介護現場や社会福祉施設など様々な場で活躍しています。
看護師の約7割は病院で働いている一方、准看護師のうち病院で働いている人は4割程度です。
准看護師のメリットとしては、看護師と比較して資格取得までの期間が短く、費用も低く抑えられるという点が挙げられます。
逆に、正看護師に比べて給与が安い、キャリアアップが出来ない、総合病院・大学病院などの求人が少なく、就業先が限られている、といったことがデメリットとしてあります。

准看護師が主に活躍している就業先は以下の通りです。
・診療所・クリニック
・介護施設

准看護師から正看護師になるには、以下の2つの方法があります。
・准看護師として3年以上の実務経験を経たのち、全日制や定時制の看護師学校養成所2年課程を修了し、看護師国家試験に合格する
・准看護師として7年以上の実務経験を経たのち、通信制の看護師学校養成所2年課程を修了し、看護師国家試験に合格する

准看護師としての働き方に満足できない、もっとキャリアの幅を広げたいという方は、正看護師を目指すという選択肢も考えてみてはいかがでしょうか?

女性の健康を総合的に支える助産師

助産師は、主に妊娠・出産といった女性ならではの問題に対して専門的なサポートを行う仕事です。
出産の介助だけでなく、不妊治療や新生児のケアも行います。
また、思春期の女性の性の悩み、生理痛やPMSといった月経にかかわるトラブル、更年期障害などに関する相談も行い、女性の健康を総合的に支えています。
女性が生涯で迎える様々な心身の変化や不調に対してのケアを行うため、広く深い知識と経験が求められる仕事です。
海外では男性の助産師も活躍していますが、現在日本で助産師になれるのは女性のみです。

助産師の主な仕事

・妊産婦の体調管理や心のケア
・出産時の介助
・新生児のケア
・妊娠・出産・子育てに関する保健指導
・女性ならではの健康問題に対する相談・サポート

助産師としての活躍の場

・病院・クリニック
・助産院(助産所)

病院・クリニックなどで働く助産師は、緊急時の医療体制が整っているという安心感がある一方、母親と顔を合わせるのが数回という場合もあるため、短いやりとりの中での信頼関係構築が求められます。
それに対して助産院では、母親と助産師が数カ月かけてじっくり信頼関係を築くことが出来ることが魅力です。

地域住民の健康を守る保健師

保健師は、専門的な知識や技術をもとに地域の人々の病気の予防や健康管理のための保健相談や保健指導を行う仕事です。
公務員として保健所や地域の保健センターなどの行政関係の施設に勤める行政保健師、学校で働く学校保健師、企業で働く産業保健師などがあり、その地域で暮らす方や施設で働く人、生徒などすべての人がケアの対象となります。
生活習慣の改善などの保健指導、疾病や感染症、心身の障害、家庭内での虐待やDV、認知症、鬱、生活困窮の相談など、保健師のケアする範囲は多岐にわたります。当事者個人の問題としてのみ考えるのではなく、その背後にある問題を見極める、組織や地域、社会全体に働きかける、といったことも保健師が大切にすべき視点だと考えられます。

保健師の主な仕事

・心身の健康増進、病気予防のための保健指導・相談
・母子健康相談、健康管理活動(教室の開催など)

保健師としての活躍の場

・保健所・保健センター
・市区町村役所・役場
・福祉施設、教育施設、介護保険施設
・企業の健康管理室 など

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看護職のスキルアップ資格

看護職として経験を積んできた人の中には、「自分の得意な分野に特化して仕事をしていきたい」と思われる方も多いのではないでしょうか。
自分自身のスキル向上や給与アップ、働き方の改善のためにも、以下のような資格の取得を視野に入れてみることをおすすめします。

専門看護師

複雑で解決困難な健康問題を持つ個人や家族に対して、水準の高い看護を効率よく提供するための知識と技術を深め、卓越した看護を実践できると認められた看護師です。

◎専門看護師の活動内容
現在、専門看護分野として、がん看護、精神看護などの13分野が特定されています。
それぞれの専門分野において、患者様やご家族、看護スタッフに対してより深く専門的な技術・知識をもってサポートするのが専門看護師の役割です。

\詳しくは下記の記事をチェック!/
専門看護師とは?専門看護師の種類と取得後の働き方 の記事をリンク

認定看護師

特定の看護分野において、熟練した看護技術及び知識を用いて、あらゆる場で看護を必要とする対象に水準の高い看護実践のできる看護師です。

◎認定看護師の活動内容
現在、感染管理や呼吸器疾患看護など19の認定看護分野が特定されています。
他の看護師や他部署への専門分野の指導やコンサルテーション、チーム医療の現場で知識や経験を活かすなど、一般の看護師の模範となり、現場を牽引していく役割を担います。

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高齢化に伴い医療・介護の需要増加が見こまれる中、質の高い医療・介護サービスが、必要な時に切れ目なく提供され、在宅医療や地域医療の充実につながるようにと、日本看護協会が「認定看護師制度」の見直しを発表しました。特定分野ごとに、看護のエキスパートであ...

認定看護管理者

経営的な視点をもって組織の課題を明らかにし、組織内の部署・人に働きかける、地域の組織の間での連携を図るといったことを通じて、組織や地域全体のサービス提供体制の向上を目指す役割を担っている看護師です。

◎認定看護管理者の活動内容
具体的には、看護師の教育体制を整えて人材育成を推進する、労働環境の整備・ワークライフバランスの推進などを通じて、看護師が働きやすい環境づくりを目指す、組織としての安全管理を推進し、医療事故を防ぐ、といったことが活動内容として挙げられます。
認定看護管理者の多くは、病院や介護施設の副院長や看護部長、訪問看護ステーションの所長などとして活動しています。

上記のような資格を取得していると、医療機関によっては昇給や手当がつくところもあります。ご自身の活躍のフィールドも広がるため、どのような看護師になりたいかによって、目指す資格を選択すると良いでしょう。

まとめ

看護職の種類やそれぞれの働き方についてご紹介しました。
それぞれの職種や働く場所によって、待遇や仕事内容は様々です。
ご自身に一番合っているのはどのような働き方なのか、今一度考え直してみてはいかがでしょうか?

看護分野に特化してお仕事紹介を行うキララサポートでは、あなたに一番合った働き方を一緒に考え、あなたが一番輝ける職場探しをお手伝いします!
もっと自分に合った職場で働きたいと考えている方、看護職としてスキルアップしていきたい方は、是非キララサポートにご相談ください!

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参考(キラライク以外のサイトに移動します):
※1 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/eisei/16/dl/kekka1.pdf

※2 公益財団法人 日本看護協会
https://nintei.nurse.or.jp/nursing/qualification/

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タグ : 看護の資格
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