看護師の履歴書「自己PR」の書き方&答え方!自己PR別の例文5選

公開日: 更新日: 看護 , 看護師転職マニュアル

履歴書の自己PR欄は、自身の強みや熱意を採用担当者にアピールする重要な部分です。志望先の病院・施設が、求めている人材とマッチしているかを見るために面接でも必ず質問されるので、自身の魅力が伝わる内容の自己PRを作成しなければなりません。

そこで今回は、看護師の自己PRの書き方のポイントや注意点を解説します。アピールポイント別に例文もご紹介しているので、自己PRの作成に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

看護師の自己PRの書き方ポイントは3つ

3本の指をたてる看護師それでは、看護師の自己PRを作成する際の書き方のポイントを3つご紹介します。

3段構成で作成する

自己PRは、結論・エピソード・志望先への意欲の3段構成で文章を作成することが基本です。

1自分のアピールポイントを最初に書く

自己PRは「私のアピールポイントは◯◯です」と、結論から書き出します。まずは、自分の強みとなるアピールポイントを決めましょう。

例えば、「責任感」「協調性」「コミュニケーション能力」「向上心」「体力」などが挙げられます。ただアピールポイントだけで終わるのではなく、自分の強みや経験を応募先でどのように活かせるかを伝えることが重要です。そのため、これまで経験した看護や経歴を一度書き出し、なぜ自分の強みとなったのか、経験したことに対してどのような対応をしたのかをまとめると書きやすいでしょう。

2簡潔にエピソードを盛り込む

上記で決めたアピールポイントに、具体的なエピソードを盛り込むと採用担当者に強く印象付けることができます。「なぜそれが強みといえるのか」という根拠を述べることで説得力を上げることができるので、エピソードを盛り込んでアピールしましょう。ただし、エピソードをだらだらと長く書くと、一番伝えたいアピールポイントが伝わりにくくなるため、エピソードは簡潔にまとめることを心がけることが大切です。

3志望先の病院への意欲を伝える

最後に、自身のアピールポイントや強みが志望先の仕事にどう活かせるのかを書きます。自己PRの目的は、応募者がどのような強みを持っていて、どのように活躍してくれるかを見ることです。エピソードを踏まえて仕事に対する意欲を伝えることで、採用担当者に入職後をイメージさせることができます。

志望先の病院について調べる

自己PRは、志望先の病院が求める人物像とマッチしていることが採用につながります。例として、急性期を志望している場合で考えてみましょう。

<良い例>

これまで急性期の現場で培った緊急時での冷静な判断や臨機応変な対応を活かして、さらに看護スキルを向上させたいです。
→急性期の仕事に沿った強みを伝えることで入職後の活躍を期待してもらえます

<NG例>

慢性期で患者さんと一人ひとりに向き合い、時間をかけてかかわった経験があるため、一人ひとりの患者さんにじっくり関わる看護ができます。
※NG例では、急性期について理解していない、スピードについてこられないかもしれない、と思われる可能性があります

上記の例のように、自分のアピールポイントと志望先の病院・科の特徴が異なっていると採用を大きく左右してしまいます。事前にホームページや求人ページを見て、志望先の病院の理念や方針、求めている人物像などを調べることが大事です。

自己PR欄については8割埋める

履歴書によって自己PR欄の大きさは異なりますが、最低でも8割を埋めるように書きましょう。また、書く際は相手が読みやすい文字の大きさを心がけることが大事です。

また手書きで記載する場合、自己PR欄の大きさに対してアピールポイントやエピソードを書きすぎてしまうと、文字が小さくなって読みにくくなってしまいます。反対に、隙間を埋めるために大きな文字で書くと見た目が不自然です。自己PR欄にきれいに収まるように文字の大きさや量に注意して書きましょう。

看護師の履歴書は手書きでもパソコンで書いてもOKです。そのため、パソコンの扱いに抵抗がない方や電子カルテといったICTを活用している病院で働きたい方はパソコンで履歴書を作成するのが推奨されます。

面接時の自己PRは履歴書の自己PRに沿って伝える

面接時の看護師面接時は基本的に、作成した履歴書の内容に沿って自己PRを伝えます。面接で話す内容が履歴書の内容と一致していないと、採用担当者に不信感を持たれてしまうかもしれません。ただし、履歴書の内容をそのまま暗記して読み上げているような話し方では熱意が伝わりにくくなり、採用にあまり良い影響を与えません。

また、面接時に履歴書と大きく異なったエピソードを出すと、何を伝えたいのかが分からなくなってしまいます。一般的に履歴書の自己PRには、あくまでも要点をまとめて記載し、面接時には記載した内容の詳細を伝えるのがベストです。履歴書との内容に一貫性があれば伝わりやすく、さらに面接時に具体的なエピソードや意欲を肉付けすることで説得力も増します。

自己PRを書く際の注意点

自己PRを書く際は、以下の注意点を意識して作成することが重要です。

志望動機とは内容が異なることを理解する

履歴書自己PRと志望動機は混同してしまいがちなため内容に悩んでしまう方も多いですが、志望動機は「志望先の職場で働きたいと思った理由」を書くものです。

一方で、自己PRは「自分の持っているスキルや能力がその職場でどのように活かせるか、貢献できるか」を伝えて、自分を採用することで病院側が得られるメリットをアピールするものです。それぞれの目的の違いを理解して、同じ内容にならないように作成しましょう。

経歴や長所を誇張しない

自己PRでは、自分の長所を伝えたいあまり内容を誇張してしまうケースがあります。履歴書でエピソードなどを盛ってしまうと面接時の受け答えで話に矛盾が出てくることがあり、不信感を抱かれてしまうでしょう。また、ネットの例文を書き写したり、ありふれた内容を書いたりするのは他の志望者と差別化が図れず、採用担当者の印象に残らないため、自身のオリジナル要素をいれるようにすると良いです。

アピールポイントは1つに絞る

自己PRでは自分のアピールしたい部分を1つに絞って書きましょう。複数のアピールポイントを書くと一つ一つの内容が薄くなり、採用担当者の印象に残りません。そのため、自分の最もアピールしたい強み、かつ志望先の病院で活かせる強みを1つに絞りましょう。

看護師のアピールポイント別!自己PR例文5選

気合の入っている看護師ここからは、アピールポイント別に自己PR例文をご紹介します。

看護師の自己PR例文1「責任感がある」をアピールする場合

<例>

わたしは人一倍強い責任感を持っていると自負しております。医療現場では、些細なミスが重大な事故につながるため、一日の仕事を振り返り、反省点を見つけてノートに書き記し、日々改善することを心がけています。その結果、チームのメンバーや患者からの信頼を得られるようになりました。

チームワークを大切にしながら、患者に対して責任を持って最後までやり遂げる姿勢を大事に、業務に取り組んでいきたいと思っています。

看護師の自己PR例文2「協調性がある」をアピールする場合

<例>

私は、医療の現場において働きやすい職場づくりや患者への質の高いケアを提供するために協調性は非常に大切だと感じております。前職ではプリセプター業務を経験したことで視野が広がり、周囲を見てチームの状況を把握する力が身に付きました。

今後もさらに看護スキルを磨き、チームの一員として協力しながら貴院に貢献したいと思っています。

看護師の自己PR例文3「コミュニケーション能力が高い」をアピールする場合

<例>

これまで地域のクリニックで幅広い年代の方と接し、患者一人ひとりに合った接し方で相手に寄り添うことが大事だと学びました。また、患者の小さな変化を見逃さないためには、日々しっかりとコミュニケーションをとることが大切だと考えています。前職で培ったコミュニケーション力を貴院でも活かし、患者に寄り添った看護を心がけ、即戦力となれるよう努めてまいります。

看護師の自己PR例文4「体力がある」をアピールする場合

<例>

わたしは学生時代に陸上部に所属していたため、体力には人一倍自信があります。前職の病棟勤務では夜勤が多い状況でしたが、看護師として健康管理にも気をつけ、無遅刻・無欠勤を貫きました。またどんな状況でも、笑顔は絶やさず、患者やスタッフに関わってきました。貴院に入職した後も、持ち前の明るさとタフな性格で、患者の小さな変化を見逃さず、他のスタッフが困っているときにもサポートできるよう努めてまいります。

看護師の自己PR例文5「向上心の高さ」をアピールする場合

<例>

わたしの強みは、常に向上心を高く持って学び続ける姿勢を心がけていることです。分からないことがあればそのままにせず、専門書を読んだり、セミナーに参加したりと看護の知識を学んでいます。それまでは調べないと答えられなかったことも、スタッフに聞かれてすぐに答えられるようになり、現在は後輩の指導や育成にも積極的に携わっています。最先端の医療を取り入れている貴院で看護師としてさらなるスキルアップを目指し、学ぶ姿勢を忘れずに昇進してまいります。

アピールポイントを絞ることで自身は何が得意で、どんな風に貢献できるかが、相手に伝わりやすくなります。上記の例文などを参考に自身のアピールポイントとそれを裏付けるエピソードを振り返ってみましょう。

転職前の履歴書添削は転職エージェントにおまかせ

転職エージェントのイメージ自己PRの書き方を解説してきましたが、現在の仕事を続けながら、転職活動を行う方もいらっしゃるでしょう。そういった場合、自身で志望先を見つけて、履歴書を用意するといった時間がなかなか作れず、転職活動が思うように進まないことがあります。

転職エージェントには、プロのコンサルタントが在籍しており、転職に関する悩みを無料で相談することができます。現職を続けながらの転職準備や一人で求人探しをするには限界がありますので、効率よく転職活動を進めたい方、履歴書作成に自信がない方は転職エージェントを利用してみるのがおすすめです。

キララサポートでは、看護業界に特化したプロのコンサルタントが求人紹介はもちろん、履歴書添削、面接対策まで幅広く対応可能です。履歴書の書き方の基礎知識から自己PRの作成方法など、転職活動を成功に導くためのアドバイスをしており、入職後まで専任のコンサルタントがしっかりフォローいたします。転職活動に関して不安を感じている場合は、一度キララサポートへご相談ください。

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まとめ

転職活動で必須となる履歴書の自己PRは、応募先の病院・施設に自身の強みを仕事にどう活かせるかを具体的に伝えることが目的です。希望する応募先に興味を持ってもらうためにも、ご自身のアピールポイントがしっかりと伝わる自己PRを作成しましょう。

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タグ : 志望動機 面接対策
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kiralike編集部

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