新人看護師の夜勤はいつから?夜勤デビューで抱える不安とポイント
公開日: 更新日: 看護 , 看護師の働き方・環境多くの病院では、看護師になったばかりの新人がいきなり夜勤をすることはなく、日勤で業務に慣れてから夜勤を始めるケースがほとんどです。では、新人看護師が夜勤シフトに入り始めるのはいつ頃なのでしょうか。そのほか「日勤とは何が違うか」「夜勤デビュー時の注意点があるか」など知っておきたいポイントは沢山ありますよね。本コラムでは、新人看護師の方向けに夜勤デビューのポイントを詳しくご紹介します。
目次
新人看護師はいつから夜勤が始まる?
新人看護師が夜勤を始める時期は病院や施設によって異なりますが、多くの病院で入職後半年以内に夜勤研修がスタートするようです。中には1年間しっかり日勤で経験を積んでから夜勤に入る施設もあるため、看護学校の友人と比べて自分だけ夜勤研修が遅くなったからといって焦る必要はありません。
夜勤と日勤の違いは?
夜勤は日勤よりも配置人数が少なく、1人の看護師が対応する患者数が多くなる点が大きな違いです。
看護師の夜勤があるときの働き方
夜勤のあるシフトは「二交代制」と「三交代制」の二種類が一般的です。それぞれの勤務時間例をご紹介します。
二交代制の働き方
勤務時間例:日勤…8:00~17:00(休憩1時間の8時間勤務)
夜勤…16:00~10:00(休憩2時間の16時間勤務)
一週間のシフト例:日勤/日勤/夜勤/夜勤明け/休み/日勤/休み
三交代制の働き方
勤務時間例:日勤…8:00~17:00(休憩1時間の8時間勤務)
準夜勤…16:00~25:00(休憩1時間の8時間勤務)
深夜勤…24:00~9:00(休憩1時間の8時間勤務)
一週間のシフト例:日勤/深夜勤/準夜勤/休み/日勤/日勤/休み
夜勤勤務の業務内容
夜勤勤務の業務内容は日勤と大きな違いはありません。主な業務内容をご紹介します。
・担当患者の点滴や投薬のチェック・準備
・患者の状態チェック、バイタル測定、点滴交換
・朝食および夕食配膳、食事介助、食後の投薬、口腔ケア
・就寝準備、投薬管理
・病棟の巡回、記録整理、ナースコール対応、点滴交換、トイレ補助、体位変換など
・翌朝の点滴や採血準備
・起床後のバイタル測定、点滴交換、投薬
・日勤担当看護師との連携
夜勤時は交代で仮眠を取りつつ、夕方~翌朝まで上記のような患者対応を行います。
初めての夜勤勤務で抱える不安は?
新人看護師が夜勤に対して不安に感じるポイントは沢山あります。
責任が重くなる
夜勤は日勤帯よりも看護師の数が減るため、一人一人の責任が重くなります。トラブルの際に落ち着いて、すぐに行動できる対応力が日勤の時以上に求められます。
頼れる人が少ない
夜勤は勤務人数が少なくなるため、普段相談しやすい先輩看護師と同じシフトにならない場合も多くあります。話しかけやすい看護師がいない場合、分からないことをすぐに聞けないのではと不安に感じてしまうかもしれません。
緊急事態やトラブルが発生した際の対応が心配
夜勤に慣れていないうちは、実際に何か緊急事態やトラブル起きたときに自分が対処できるか不安に感じる方がほとんどのようです。
生活リズムが崩れてしまう
夜勤を始めると昼夜逆転の生活になるため、生活リズムが崩れてしまわないか心配になりますよね。寝不足で仕事に支障が出てしまわないか、体力が続くかどうかが夜勤の不安要素の一つといえます。
初めての夜勤の前に準備しておくポイント
夜勤の不安が少しでも軽減できるよう、下記のポイントを実行してみてはいかがでしょうか。
事前確認を入念に
まずは夜勤業務の流れや仕事の内容をしっかり復習しておきましょう。また、夜勤の時間に担当患者がどのような様子なのかをチェックする、投薬情報の確認など、患者さんの様子も見ておくとよいでしょう。
分からないことは先輩看護師に聞く
夜勤に関して不安なことが明確になっているのであれば、先輩に前もって相談することをおすすめします。先輩看護師も夜勤が不安な気持ちは分かってくれるはずですし、どのように乗り越えたか有効なアドバイスをもらえるかもしれません。相談しやすい先輩であれば、事前にマニュアルを見ながら夜勤のシミュレーションをしておくと安心です。
体調を万全にしておく
二交代制の場合、勤務時間は16時間と長く、体力がなくては夜勤を乗り切ることができません。普段からしっかり睡眠を取り、栄養のある食事を心掛けましょう。また、夜勤時の仮眠は生活リズムを整えるための貴重な時間です。緊張して仮眠できないかもしれませんが、可能な限りしっかり休むことをおすすめします。
初めての夜勤は積極的に取り組むことが大事!
夜勤は不安なことも多いですが、成長のチャンスでもあります。少しずつでも積極的に業務に取り組むことが大切です。
夜勤は常に学びの場
夜勤の時間帯は予期せぬ事態が起きやすく、不安に感じる方も多いですが、ポジティブに捉えればそれだけ様々な経験ができる時間ということにもなります。様々な経験から勉強し、スキルアップできる機会だと思って取り組むことで、不安なだけの夜勤ではなくなるかもしれません。また、「〇月までには夜勤帯で独り立ちできるようにする」など目標を持って業務に取り組むことで、より早くスキルを身に付けられるでしょう。
ミスしたらすぐに報告・振り返り
不安や緊張により、夜勤はミスをしやすい傾向にあります。ミスをしてしまった際は一緒に入っている先輩看護師にすぐに報告することが大切です。時には先輩から厳しい言葉をかけられてしまうこともあるかもしれませんが、なぜミスをしてしまったか振り返ることで、次回以降の失敗を減らすことができるでしょう。ネガティブになりすぎず、次に活かせる良いチャンスと捉えることが夜勤を乗り越えるポイントの一つです。
夜勤で求められることはなんといっても対応力
夜勤時はなんといっても臨機応変に対応出来る力が重要です。急変や緊急事態になった際の的確な行動が求められます。この対応力は一朝一夕で身に付くものではないため、日々の業務で経験を積み重ねていくことが大切です。
まとめ
新人看護師の夜勤デビューについてまとめました。初めての夜勤は誰でも緊張してしまうものですが、経験を積むための貴重な機会なので、怖がることなく積極的に挑戦することが大切です。できるだけ万全な状態で臨めるよう、対応方法の復習や体調管理など、事前準備をしっかりしておくことをおすすめします。
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