体が保たない!看護師の体力不足の解消方法や体づくりのポイントは?

公開日: 更新日: 看護 , 看護師の働き方・環境

看護師の方が「仕事がきつい」と感じる大きな要因の一つに、体力面のつらさが挙げられます。夜勤のある不規則な生活・患者さんの対応・巡回など多くの業務を行わなければならない看護師の方にとって、体力は必要な能力です。今回のコラムでは、看護師さん向けの体力向上のポイントや身体がきついと感じた際の対処法をご紹介します。

看護業界の現状について

厚生労働省では、2025年までに必要となる看護職員の数は約200万人であるとしています(※1)。2018年時点の看護職員総数は約161万人(※2)で、2025年までに200万人を超えるためには毎年5.5万人の増加が必要となります。看護師国家試験の合格者数は毎年5~6万人ほどですが、看護の仕事には就かない潜在看護師となる方も多いため約200万人を超える人材の確保は現状課題とされています。看護職員の需要が年々高まっている中、人材の供給が追いついていないため看護師は引く手あまたの状態となっている実情があります。

なぜ看護業界は人手不足なのか?

上記でご説明したように、看護業界は人手不足となっていますが、それは何故なのでしょうか。

看護師の離職率は例年横ばい状態

看護師の正規雇用看護職員離職率は2018年度で10.7%、2017年度で10.9%と、例年横ばいの状態です(※3)。看護師国家試験を経て新たに看護師として入職する方がいる一方、退職していく方も多いため人手不足が続いている状況といえます。

看護師が離職してしまう理由は?

看護職員の離職理由で最も多いのが「出産・育児のため」や「結婚のため」といったライフイベントによるものです。その他、健康の問題や家族の看病・介護を理由に退職する方も多いようです。

看護師には体力が必要不可欠

拘束時間が長く不規則な生活が続く、移乗やポジショニングの変更などがある看護師の仕事は体力的にハードで、体力面を理由に退職・転職する方も多くいらっしゃいます。

体力がない・続かない看護師は辞めるべき?

いまの職場が体力的につらいと感じた看護師の方はどうすればよいのでしょうか?

同じ職場で働き続けるメリットとは

体力的につらいと感じながらも、頑張って続けることで得られるメリットはあります。休日にしっかり休む程度で回復できていると感じられれば、退職せずに勤務を続ける方が良い場合もあります。
今の職場を続けるメリット:
・病院の仕組みに慣れているため働きやすい
・昇級などで管理職を目指せる
・責任のある仕事を任されるようになる

辞める・休んだ方が良いケース

現在の職場を続けるメリットをご紹介しましたが、無理をすると体調を崩してしまいます。ご自身の心身の健康に影響が出ていると感じた際は退職や休職も検討した方が良いかもしれません。

ちょっとした工夫で続けることができる場合も

体力面でお仕事がきついと感じた際、まずは生活改善を取り組んでみましょう。ちょっとした工夫で体調が改善するかもしれません。

看護師に必要な体力づくりのポイント!

不規則な生活や重労働を乗り越えるためのポイントをご紹介します。

夜勤後の過ごし方を工夫する

日本看護協会のガイドライン(※4)によると、夜勤明けはできるだけ早めに睡眠を取ることを推奨しています。夜勤明けに長く寝てしまうと夜の睡眠を妨げ生活リズムが崩れてしまうため、帰宅後すぐに2時間程度の短い睡眠を取ると良いようです。

夜勤中は仮眠を取る

休憩後にぼんやりするのを避けるために仮眠を取らない方もいますが、夜間の疲労改善のためには仮眠を取ることが望ましいとされています。仮眠後に眠気を払う方法として、ストレッチをする、明るい部屋で数分過ごす等がおすすめです。

今の職場は仮眠できる環境ですか?

仮眠室が用意されていない、ナースコールで睡眠が阻害される、仮眠できる時間がないなど、職場の環境により仮眠できない場合は注意が必要です。静かに休める場所や仮眠時間がない場合は、職場に相談することをおすすめします。もし環境の改善が見込めないのであれば、健康のために転職を検討した方がいいかもしれません。

解決の一歩はこちらから

栄養をしっかり摂る

体力を付けて働くために、栄養のある食事を心掛けることも大切です。野菜やタンパク質を意識したバランスの良い食事を継続してとるようにしましょう。また、夜勤中や夜勤明けは脂っこいものや刺激の強いもの、高カロリーの食べ物は避け、消化吸収のしやすい食べ物がおすすめです。

体調管理には気を使っているけれど、夜勤が入るとどうしても体内時計が乱れて疲れてしまう…。交替勤務で働く方には切っても切れない悩みですよね。体内時計の調整にはかなりの時間が必要とされていて、乱れたままの生活が続けば、眠気や能率低下など日勤の仕事にも影...

トレーニングをする

筋力トレーニングや有酸素運動で普段から身体を動かし、体力をつけることもおすすめです。休日に少しだけトレーニングの時間を取り入れるだけでも変化を感じられるのではないでしょうか。

働き方を変える

看護師不足を少しでも改善させるために、時短勤務やパート勤務など様々な働き方ができる職場が増えています。週5日フルタイムで勤務している方は、パートや派遣に雇用形態を変え勤務日数を減らす、夜勤をなくすことも選択肢の一つです。

どうしても体力的にきついと思ったら転職も

生活面の改善や雇用形態を変えてもつらいと感じた際は転職も一つの方法です。しっかり休息が取れる職場や日勤のみの職場などを選ぶことで、看護師を続けたまま問題を解決できる場合があります。

勤務環境や有給取得状況など、インターネットでは詳しく分からない情報は転職エージェントに聞いてみることをおすすめします。実際に職場に足を運んでいるコンサルタントが、条件にあった職場をご紹介します!

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看護専門の転職支援サービス「キララサポート」では、体力面に不安を感じている方の転職相談を歓迎しています!「体力的につらい」といった看護師さんのお悩みは職場や環境を変えるだけで解消できる場合が多いため、今の仕事を辞めるべきか迷っている方はお気軽に御相談ください!

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参照(キラライク以外のサイトへ遷移します):
※1 厚生労働省:
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000107369_11.pdf

※2 厚生労働省:
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/eisei/18/dl/kekka1.pdf

※3 日本看護協会
https://www.nurse.or.jp/home/publication/pdf/research/95.pdf

※4 日本看護協会
https://www.nurse.or.jp/home/publication/pdf/guideline/yakin_guideline.pdf

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タグ : 休日の過ごし方 健康・ヘルスケア
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