看護師の平均的な休日数や休日出勤数はどのくらい?おすすめの転職先もご紹介

公開日: 更新日: 看護師の働き方・環境

「看護師の仕事は好きだけど休日出勤が辛い」「有給も使えずもう辞めたい」と、悩んでいませんか?委員会や勉強会が休日に行われる病院も多いことなどから、オンオフの切り替えがうまくできず溜まったストレスが解消できていないという方も多いのではないでしょうか。

では、一般的に看護師の休日数や休日出勤数はどのくらいなのでしょうか?この記事では、看護師の休日について詳しく解説します。また、休みやすい職場探しのポイントもご紹介しますので、転職時のご参考にしてください。

看護師の平均的な休日数は?

男性と女性の看護師看護師の忙しさは、働く病院や診療科によって大きく異なります。特に人手不足の職場だと、毎週のようにシフト変更が行われ、休日返上となるケースも少なくありません。

ここからは、看護師の平均的な休日数について解説します。

看護師の年間休日数

日本看護協会の「2019年病院看護実態調査」によると、看護師の所定年間休日数の平均は118日です。

年間120日~130日の休日があると答えた看護師の割合は、全体の約4割です。一方で、年間110日未満と答えた割合は2割弱にのぼっており、看護師によって差があることが分かります。所定年間休日数が少ない場合は、有給をうまく取得して補いたいところです。

看護師の有給休暇取得率

有給休暇は、仕事と生活のバランスを保つために認められている、労働者の権利です。看護師も例外ではなく、希望すれば取得できる環境が望まれます。

日本看護協会の上記調査によると、看護師の有給取得率は58.5%でした。有給休暇の半分以上を取得できている看護師が多いようです。しかし、有休取得率が30%未満の方も約1割いたため、有給休暇を使いにくい職場も一定数あることが分かります。有給休暇は付与から2年で消滅してしまうため、消化できるに越したことはありません。

なお、2019年からは働き方改革により年間5日の有給休暇取得義務が課せられたため、少しずつ休みやすい環境作りが進められているといえます。

看護師の休日数は職場によっても異なる

悩む女性看護師前述した平均休日数や有休取得率は平均値のため、職場によってその日数は大きく異なります。

例えば、カレンダーに合わせた休日が認められる病院では、祝日や年末年始が休みとなるため年間休日数が多くなる傾向があります。さらに夏季休暇が認められる場合は、しっかり休みが確保できるでしょう。

一方、休日に関係なく稼働している病院であれば週休2日制で100日前後と、休日数に違いが出ます。また、慶弔休暇・病気休暇などの特別休暇が充実しているかどうかも、大きな差につながる要素です。

看護師の休日出勤数はどのくらい?

看護師の休日出勤数は、勤務する病院・施設によって異なります。勉強会などへの参加と人手不足による呼び出しが、それぞれ月に1~2回あると仮定すると年間休日出勤数は30日を超える計算になります。

一般的に、看護師の休日出勤には以下のようなパターンがあります。

  • 休日に行われる委員会・勉強会・病棟会に参加する
  • 事務処理などが終わらず自主的に休日出勤する
  • 人手不足や急患により休日に呼び出しを受ける

上記のような休日出勤があっても、すべての休日出勤に手当が支払われるわけではありません。原則手当が支払われるのは、法定休日の出勤のみとされています。

病院によっては「勉強会などは自身のスキルアップのため自主的に行うため業務ではない」と位置付けているケースも少なくありません。また、完全週休2日制の場合は、シフトを変更して振替休日を取得するため、手当の対象にはならないのです。

普段の激務や残業、さらに手当のない休日出勤などが積もり積もって、不満を抱えている看護師の方も多いのではないでしょうか。

看護師が休日を取りにくいとされる理由

疑問を抱く女性看護師年間休日数が多い病院で勤務する看護師でも、有給休暇が取得できず休日出勤が多い場合は「休みが多い」とはいえません。身体をゆっくり休めたり、プライベートを楽しんだりする時間はとても大切なため、権利として与えられた休日はしっかり確保したいところです。

看護師が休日を取りにくいとされる理由には、以下のようなものが挙げられます。

  • 業務量や受け持ち患者が多く休む余裕がない
  • 自主的な勉強として休日を利用する風潮がある
  • 人手不足でいつもギリギリの人員で回している
  • 職場の空気が悪く休みを申し出る雰囲気でない
  • そもそも有給休暇を取得する文化がない

看護師の休日の取りやすさは、働く環境によってさまざまです。厚生労働省の「看護職員就業状況実態調査結果」によると、看護職を離れているが再就職を希望する人の中で「休日労働の免除」を願う人は約5割となっています。このことからも、看護師にとって休日の取りにくさが負担になっている実情が伺えます。

看護師が休みやすい職場を探す上でのポイント

総合受付前にいる看護師働く場所によって休日数が異なるのであれば、できるだけ休みやすい職場を選びたいと考えるのが自然です。では、看護師が休みやすい職場はどのようにして探せばよいのでしょうか。

年間休日数が多い職場を選ぶ

指定されている休日数が少なければ、休日出勤によりさらに少なくなってしまう恐れがあります。求人票にも目安が記載されているため、しっかり確認しておきましょう。

有給休暇取得率の高い職場を選ぶ

年間休日数と併せて確認したいのが、有給休暇取得率です。取得率が高いほど、休みやすい職場といえるでしょう。しっかり実績のある職場であれば「休まれたら負担が回ってくるので困る」ではなく「有給休暇は権利」「休むべきときには休む」という雰囲気である可能性が高いと考えられます。

休日が決まっている職場を選ぶ

24時間365日稼働している職場であれば、何らかの理由により休日の呼び出しがあると考えられます。しかし、毎週決まった曜日が休診日となっている職場であれば、確実に休日を確保できるでしょう。「休日はシフトによる」という職場ではなく「火・日固定休み」などと表記されている職場を選ぶことがおすすめです。

看護師専門の転職エージェントを利用して探す

勤務先の雰囲気は、働いてみなければ分からないものです。「聞いていた休日数と違う」「休日の勉強会の参加が強制だった」となると、転職後に後悔するかもしれません。そのようなミスマッチを防ぐためには、転職エージェントを活用して担当者に職場の雰囲気を確認してもらうのも良いでしょう。

【休みたい理由別】看護師におすすめの転職先

仲のいい女性看護師休みを取得したい理由は、それぞれ異なります。ここからは、休みたい理由別におすすめの転職先をご紹介するので、ご参考にしてください。

決まった休みでプライベートを充実させたい

「シフトでリズムを崩したくない」「家族との時間を大切にしたい」と考える方は、以下のような休みが固定される職場を選びましょう。

  • 土日祝休みの企業の「産業看護師」
  • 学校が休みの日は休める「保健室看護師」
  • 日祝休みの「保育園看護師」
  • 平日や土曜午前のみ対応する「外来クリニック」

プライベートを充実させたい人は、休みが決まっている職場を選ぶのがおすすめです。施設が完全に閉まっていれば、呼び出されるケースは限りなく少ないといえるでしょう。

旅行が好きなのでまとまった休みが欲しい

「海外旅行へ行きたい」「好きなアーティストのライブに行きたい」という方は、長く休暇を取れる職場を選びましょう。

  • 夜勤がある「総合病院」
  • シフトを調整できる「24時間365日体制の病院」
  • 休み希望を出しやすい「有給消化率の高い病院」
  • 夏季休暇などが長く設定されている「大学病院」

ただし、休みをまとめて取得するためには、他の看護師が休みたいであろう日に積極的に出勤して、シフトを調整してもらうなどの工夫が必要です。

病院や習い事に通うため平日の半休が欲しい

平日にプライベートの時間が必要な場合は、平日休みが確実に確保できるかどうかを意識しましょう。休みたい曜日が決まっているのであれば「火曜休み」「水曜午後休診」などで調べるのもおすすめです。

  • 個人経営の「クリニック・診療所」
  • 急患がない「予約制の病院」

シフト制の場合は、休みたい日を他の看護師と調整する必要があるため大変かもしれません。また、急患の対応があれば予定を変更せざるを得ない可能性があるため、予約制の病院がおすすめです。

看護師の転職なら「キララサポート」にお任せ

業務自体に不満はないものの、休日や待遇が希望に合わず悩んでいる看護師の方は多いのではないでしょうか。しっかりリサーチしたつもりでも、入職してから希望と異なる待遇に気付き、後悔することもあるかもしれません。

転職に不安を抱えている場合は、看護師の方への転職サポートを行っているキララサポートの利用がおすすめです。キララサポートでは、それぞれの希望の働き方に合った転職先をご紹介しています。

「本当に休日出勤はない?」「どのくらいの頻度で勉強会がある?」など、疑問点があれば、お気軽に専任のコンサルタントにご相談ください。

まとめ

日々激務をこなす看護師にとって、休暇の取りやすさ・休日出勤の多さなどの労働環境は大変重要です。年間休日数や有給休暇取得率は勤務先によって大きく異なるため、転職する際は少しでも待遇の良い職場を探しましょう。

転職を考えている看護師の方は、キララサポートをぜひご活用ください。今の環境に不満があるようであれば決して無理はせず、専門家の力を借りてみましょう。

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