キャリアアップやライフスタイルに合わせた働き方を考える!私の未来の歩き方【看護師編】
公開日: 更新日: 看護師の働き方・環境人として、女性として生きていく中で、「これからどんなことが起きるの?」「どんな選択をすべき?」等、慌ただしい毎日を過ごしていても、ふと、そんな不安がよぎることってありますよね。
実家からの独立や転職、結婚、出産、子育てを経験する中で、看護師をずっと続けるかどうか、迷うこともあるのではないでしょうか。行き当たりばったりの勢いに任せるのも悪くはないですが、10年後、20年後に「こんなはずじゃなかった!」といった状況にならないよう、今から少しずつキャリアアップやライフスタイルについて考えてみませんか?
今回お届けするのは、「看護師の未来の歩き方」です。未来の自分の姿を想像するきっかけにしてみてください。
目次
看護業界の現状
医療従事者の中でも、看護師は特に人手が不足していると言われています。資格保有者は毎年増加しているにも関わらず、離職者が多いことが人員不足に繋がっている一つの要因です。資格保有者で看護の現場で勤務していない方のことを「潜在看護師」といいますが、厚生労働省によるとこの潜在看護師の数は全国で約71万人いるといわれています。
看護師の主な退職理由
厚生労働省発表の「看護職員就業状況等実態調査結果」によると、最も多かった看護師の退職理由は「出産・育児のため」で、次いで「結婚のため」と「他施設への興味」という結果が出ています。結婚・出産等のライフスタイルの変化を理由に退職する方が多いようです。これに対し、医療機関や自治体は院内保育所の設置や、ブランクのある看護師への復帰支援を充実させるなど、ライフイベントを経た看護師が復職しやすい環境を整えているところが増えてきています。
看護師を続ける難しさ
未来の自分を考える時には、看護師ならではの負担や不満などのモヤモヤを、一度見つめてみることも大切なステップです。
看護師にとって、切っても切り離せない「夜勤」
働くうえでの大きな負担に夜勤をあげる方は多いのではないでしょうか。夜勤前だから出かけずに行動を自重する。夜勤明けは眠いし疲れているのですぐ寝てしまい、目が覚めると夕方や夜…。これではなかなか友人と予定や、自分の好きなこと優先することは難しいですよね。病棟で常勤看護師としてキャリアアップしていくためには、夜勤も必要となるのが一般的ですが、ライフスタイルに合わせて働きたい方の中には夜勤ありの勤務形態が大変に感じる場合もあります。
結婚出産を経て感じる「家庭との両立」の難しさ
結婚や出産といったライフスタイルの変化により、独身の時のように看護師の仕事を続けることが難しいと感じる方が多いようです。お子さんがいらっしゃる方の中には、未就学児の頃までは託児所の利用ができ、二交代のシフトも問題なかったものの、就学と同時に預け先がなくなり、働き方を変えなければならなくなった方もいます。
「できる=当たり前」?
専門職である看護師は、たとえ仕事ができたとしても「できて当たり前」と見られることが多いのが現実です。転倒しやすい患者さんを転倒なく退院までサポートできても、患者さんの急変を早期に発見して対応しても、患者さんの命を預かっているという緊張状態の中、完ぺきに手技をこなしていても、それを「当たり前」とみなされることも。そのことによって「やりがいや充実感」を感じにくくなってしまう、これもまた現実です。さらに夜勤や人員不足、残業が多い、休みが取れない、人間関係が悪い、といった問題がのしかかってくると、看護師を続けることの難しさは増していく一方です。
自分の心の声に耳を傾けてみよう
看護師としての選択肢は山のようにあります。だからこそ迷ってしまいますよね。
そんな時は、自分の心の声を聴いてみましょう。自分にとって、もっとも大切にしたいことは何なのか、看護師としてもっともやりがいや充実感を感じるのはどんな時なのか、5年後・10年後の自分はどうありたいか、そのためにどんな道を歩むべきか。自分の心の声はとても小さいものです。だからこそしっかりと耳を傾けてあげましょう。誰のせいにもせず、納得感を持って、前に進むことのできる選択をしていきたいですね。
迷った時には、信頼のおける友人や先輩、師長などに相談してみるといいでしょう。自分では見えていなかったことに気づかせてくれるかもしれません。また、転職エージェントに相談してみるのもひとつの手です。自分が今、どのような状況に置かれているのか、ほかの看護師や病院などの環境と比較してどうなのか、などを客観的に教えてもらうことができます。
これからの働き方を考えるポイント
今後の働き方を決めていくにあたり、自分が何を重視したいのかを考えてみましょう。
例1 バリバリ働きたい
看護師としてスキルアップ、キャリアアップしていきたい方は、昇進・昇格の可能性がある正社員での勤務をおすすめします。また、看護部長等の管理職を目指す方の中には「認定看護師」や「専門看護師」の資格を取得する方もいるようです。
例2 ワークライフバランスを重視したい
家庭と仕事を両立しながら働きたい方には、日勤のみで勤務できる職場がおすすめです。例えばクリニックや美容系クリニックは夜勤がない職場が多く、正社員でも日勤のみの勤務が可能です。これまでの経験を活かし、病院での勤務を続けたい方は、パートや派遣であれば日勤のみ・短時間で働くことができる求人もあります。ご自身の働くことができる時間帯を検討し、仕事を続けることが可能です。
勤務する施設と雇用形態を選ぶことで希望の働き方に近づけられる場合が多くあります。看護師の雇用形態や働き方については下記の記事で詳しくご紹介しています!
知っているようで知らない看護師の勤務先
知っているようで知らない看護師の勤務先の特徴や違いについて、転職エージェントで教えてもらうこともできます。
看護師として活躍できる職場の例を下記にてご紹介します。
病院
働いている看護師の約70%は病院勤務。「今病院で働いている、正直しんどい…。」という方もきっと多いはず。でも実は、病院で働くメリットはたくさんあります。
【特徴】
●ひとくちに「病棟」といっても、科や患者さんの重症度、病床数などによって業務内容や忙しさは大きく異なる。外来も同様。
●(施設によっては)24時間対応の院内託児所、病児保育が用意されているため、子育てをしながら働くには良い環境。
●福利厚生や退職金制度、給与面が安定している施設が多い。
●研修制度や資格取得制度が充実している施設が多く、スキルアップも可能。
クリニック/診療所
日勤帯のみの勤務で日祝はお休みのところが多いので、子どもを産んだらクリニックで働きたい、とお考えの方も多いのではないでしょうか?でも、働くお母さんにとっては働きにくい要素もいくつかあるのです…。
【特徴】
●診療終了時刻が遅く、保育園のお迎えに間に合わない。
●個人で経営しているクリニックが多く、給与や福利厚生が安定していない。
●看護師の人数が少なく、子どもの急な発熱時などにもお休みが取りにくい。
●スキルアップが難しい。
介護施設
近年の需要の増加に伴い、数が増えている介護施設。介護施設は利用者さんにとっての生活の場。病気の治療を目的とする病院とは違い、利用者が快適に暮らせることが求められます。
【特徴】
●株式会社が経営している施設も多い。その場合給与が安定していて、福利厚生も充実している。
●患者さんとしっかりと向き合いたいという方にオススメ。
●特別養護老人ホームや介護老人保健施設など、施設形態によって夜勤の有無や業務の内容が大きく異なるので、事前のチェックが必要。
訪問看護ステーション
こちらも近年増加している訪問看護。未知の領域…という方も多いはず。訪問看護師は所属する訪問看護ステーションから直接、利用者の住む場所に向かいます。そこで利用者の主治医の指示書に基づいた医療処置を行います。
【特徴】
●日勤帯のみの勤務でありながら高収入を得られる。
●オンコールが必須であることが多い。
●17~18時には退勤できる場合が多く、保育園のお迎えに間に合わせることができる。
●患者さんとしっかりと向き合いたい方、ターミナルケアに興味がある方、看護のスキルを試したいという方にオススメ。
その他の看護師が活躍できる職場
その他にも一般企業や健康相談のコールセンター、保育園、医療機器メーカーの営業、企業の医務室など勤務先は多岐に渡ります。
職場選び次第では土日休み、日勤のみといった働き方も可能です。気になる方は下記の記事もチェックしてみてくださいね。
今の働き方、今後のキャリアについて迷ったら
数ある医療従事者の中でも、看護師は働き方、働く場所の選択肢がとても幅広いもの。だからこそ目指したい看護、なりたい姿を見つめ、時には誰かに意見を求めながら、ご自身の歩む道を探ってみてください。
看護専門の転職サービス「キララサポート」では、キャリアアップのための転職や、ライフスタイルに合った職場探しのお手伝いをしています。今の職場よりも、なりたい自分に近づくことができるお仕事を探し、内定までアドバイスさせて頂きます。より良い未来の自分に向け、迷っていることや悩んでいる方は、まずはお気軽にご相談ください!
忙しいあなたに寄り添った転職サポートをします。
LINEでも気軽に無料相談できます
給与や残業時間、職場の人間関係などリアルな情報をお届け
履歴書作成や面接対策、条件交渉など安心しておまかせ
キララサポート編集部
最新記事 by キララサポート編集部 (全て見る)
- 【2歳児・12月】月案・週案の例文!ねらい、養護、子どもの姿、食育など書き方をご紹介 - 2024年11月21日
- 【2024年最新】保育士さんにおすすめの派遣会社8社をご紹介!派遣が向いている方の特徴やメリットも解説 - 2024年11月19日
- 派遣保育士なら職場の人間関係で悩まず働ける?派遣保育士の働き方とは - 2024年11月19日