介護福祉士から看護師になるには?共通基礎課程、メリットについて

2020.07.27介護の仕事
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介護福祉士のキャリアパスとして、ケアマネージャーや管理職へのキャリアアップが一般的ですが、中には看護系の職種へ転身する方もいらっしゃいます。今回のコラムでは、介護福祉士から看護師に職種を変えるメリットやその方法を詳しくご紹介します。

介護福祉士におけるキャリアパス

キャリアアップ介護福祉士のキャリアパスは主に以下の4つが挙げられます。

①認定介護福祉士へのキャリアアップ
②現場から主任、管理者へのキャリアアップ
③ケアマネージャーへのキャリアアップ
④看護やリハビリの専門職へ転身

①~③までは同じ介護業界内での仕事ですが、4つ目は看護師やリハビリといった未経験の業界へのキャリアチェンジとなります。中でも収入アップやキャリアアップを目指し、看護師に転職する方が増えてきているようです。

介護福祉士からのキャリアアップについては、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。

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介護福祉士から看護師になるメリット

介護福祉士から看護師になると下記のようなメリットがあります。

保育士が辞めたいと言えない理由収入面

同じ介護施設で働く場合でも、介護職員と看護職員の給与を比較すると、看護職員の方が給与水準は高い傾向にあります。厚生労働省によると(※1)、常勤の介護職員の月給は平均で300,970円であるのに対し、常勤看護職員の場合は372,070円と約70,000円の給与差がでています。勤務先や地域によってはさらに給与に差が出るようです。現在介護福祉士として勤務している方で、給与アップを目指す方は看護師も視野にいれるといいかもしれません。

勤務先

看護師になると保育園・幼稚園や訪問看護事業所、企業、美容系クリニック等活躍の場がさらに増えていきます。看護師の資格に加え、保健師や助産師の資格を取得することにより、業務の範囲が広くなるため看護師取得後も積極的にキャリアアップを目指す方が多いようです。

業務範囲

介護福祉士と看護師の大きな違いは、認められている業務範囲の広さです。看護師は資格を取得する過程において介護の基礎知識も学ぶため、一般的な介護職員が行う業務は看護師にも実施が許可されています。一方で、看護師の業務である注射や点滴、採血といった医療行為は専門的な知識と資格が必要となるため介護福祉士では行うことができません。専門的な医療行為で利用者をサポートしたい方は、看護師として勤務することを推奨します。

介護福祉士から看護師になるには

介護福祉士から看護師になるための方法はどのようなものがあるのでしょうか。流れとともに解説します。

メモ帳とペン

看護師になるための流れについて

現在介護福祉士として勤務している方は、以下の4つのルートのうちどれかを経て国家試験に合格することで、看護師資格を取得することができます。

①文部科学省指定の大学または学校(3年制以上)に通い必要なカリキュラムを修了する。
②都道府県知事の指定する看護師養成学校を卒業する
③准看護師の免許を取得し3年間実務経験を積む
④准看護師の免許を取得し指定の大学、学校で2年以上就業する

看護師の資格を取る場合、3年はかかってしまうのが現状のようです。
ただし、今後の制度によっては3年の資格取得期間が2年に短縮することができるかもしれません。共通基礎課程制度について説明します。

共通基礎課程について

「共通基礎課程」とは、厚生労働省が検討している資格取得の新しい制度です。この制度が導入されると、医療福祉系の資格で現在別々に組まれているカリキュラムの一部を共通知識として受講が免除され、資格取得にかかる時間を短縮させることができます。通常3年かかる看護師資格の取得期間が、介護福祉士からのステップアップであれば2年になるとされています。

導入時期
厚生労働省で具体案の検討が始められており、2021年頃に実現見込みとのことです。

人員不足解消のための導入
介護業界だけでなく看護業界も慢性的な人手不足に悩まされており、その要因の一つが看護師資格取得のハードルの高さだと考えられています。医療福祉系の資格保有者による、看護師へのステップアップをしやすくすることにより、看護人材の確保を目指しているとのことです。また、介護福祉士が看護師になる場合は介護の知識を持った人材を看護業界に引き込むことができるなど、複数の知識を持った人材の獲得に繋がると考えられています。

対象の資格
厚生労働省の資料によると(※1)、共通基礎課程の対象となる見込みの資格は以下の通りです。

【医療系資格】
看護師・准看護師・理学療法士・作業療法士・視能訓練士・言語聴覚士・診療放射線技師・臨床検査技師

【福祉系資格】
介護福祉士・社会福祉士・精神保健福祉士・保育士

上記はあくまで一例であり、今後の議論の中で変更される場合があります。

看護師に求められる人物像

看護師を目指す際、どのような人物像が求められるのでしょうか。必要とされている資質をご紹介致します。

メモを取る女性看護師

向上心

看護学校を卒業したばかりの新卒看護師さんからは「学校で学んだ知識と技術だけでは全く役に立てず、日々勉強が必要」といった声が多く聞こえてきます。医学は日々進歩し続けており、常に学ぶ姿勢が必要不可欠といえます。「看護師資格を持っていればOK」ではなく、スキルアップを目指して働くことができる人が求められているようです。

コミュニケーション能力

医師や同僚の看護師、介護士やリハビリスタッフなど、周りの人とスムーズに業務を進めるためには連絡・連携が欠かせません。コミュニケーションの不足は対応の遅れや医療ミスに繋がる可能性もあり、患者さんの命に関わる問題になりかねません。職員同士でサポートし合いながら患者さんのために意思疎通を確実にできる能力が必要です。
また、介護福祉士から看護師に転身する方は、もともと介護の知識がある方といえます。看護師と介護スタッフとの橋渡し役を担うなど、元介護職員ならではの利点も生かせるとより活躍できるかもしれません。

観察力

患者さんの体調のケアだけでなく精神面のサポートも看護師の業務の一つです。相手がどういった状況に置かれているか、不安・悩みはないかを察知し、患者さんに寄り添えるかどうかが大切なようです。

まとめ

介護福祉士から看護師へのキャリアチェンジについて、メリットや共通課程とともにご説明しました。介護福祉士のキャリアパスは介護業界内だけでなく、看護師など幅広く用意されています。2021年頃実施といわれている共通基礎課程が開始されれば、より多くの人が看護師資格取得を検討するようになるかもしれません。看護師を目指している方は、今のうちに介護職としてのスキルを磨き、複数の専門分野に特化した人材を目指すことをおすすめします。

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※1 平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/jyujisya/19/dl/30kekka.pdf

※2 平成29年度全国厚生労働関係部局長会議資料
https://www.mhlw.go.jp/topics/2018/01/dl/tp0115-s01-18-01.pdf

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