看護師が内科へ転職するときの志望動機の書き方と例文
公開日: 更新日: 看護師転職マニュアル看護師の転職先として内科を希望している方は多いのではないでしょうか。内科は看護師の就職・転職先として特に人気が高いですが、内科での仕事内容は病院・施設の規模や診療科によって異なります。志望動機を書く際は、転職先の働き方に合った内容で分かりやすく、伝わりやすい文章を書くことがポイントです。
今回は、看護師が内科へ転職するときの志望動機の書き方について解説します。あらゆるパターン別の例文もご紹介しているのでぜひ参考にしてください。
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内科での看護師の役割と働き方
内科での看護師の仕事は、診察の介助や検温、採血、血圧測定、問診、検査結果に基づく投薬や注射・点滴などの処置を行うことがメインです。内科では医師や他の看護師だけでなく患者さんと患者さんのご家族と関わる機会も多く、一人ひとりの患者さんを長期的にサポートできることが特徴です。患者さんが安心して治療を受けられるよう検査や治療についての説明をし、患者さんからの相談を受けたり生活指導・アドバイスをしたりする役割を担います。
内科は外科と違って急な容態変化に対応するということはありませんが、症状が目に見えないことが多く、様々な視点から治療の方向性を決めていくため、複数の症状を発見できる洞察力や観察力が必要です。看護師としての基礎スキルをより磨きたい方や、患者さんとのコミュニケーションに重点を置いて看護したい方が内科の看護師に向いています。
内科に転職する看護師の志望動機の書き方
まずは、看護師が内科に転職する際の志望動機の書き方のポイントをご紹介します。
応募先の特徴を理解する
転職活動の際に企業研究をすることで、応募先ならではの特徴を理解しましょう。「なぜその応募先に魅力を感じたのか」「応募先のどのようなところに共感したのか」というのを自分の働く軸と絡めて書くことで、応募先を選んだ理由がより採用側に伝わりやすくなります。
経験やスキルを活かす
内科の業務に活かせる経験やスキルがあれば積極的に書くことがおすすめです。これまで積み重ねてきた経験やスキルを応募先の病院・施設で貢献できるということを、志望動機になぞらえて記載し、アピールしましょう。
キャリアプランを明確にする
内科の看護師として働くことでどのように成長したいか、どんな看護師になりたいかを具体的に伝えることが大事です。また、キャリアアップするためにスキルの習得やチーム医療の経験を積むなど、どのような努力が必要なのかも書くことで志望動機の説得力が増します。
志望動機をまとめるポイント
志望動機を書く際は、自分なりの言葉で考えや感じたことをまとめることが大切です。例文をそのままコピーしたり当たり障りのない文章で作成したりするのではなく、経験などは具体的なエピソードを入れて熱意や想いを伝えることを意識しましょう。
内科志望の看護師向け志望動機例文
ここからは、内科志望の看護師に向けて志望動機を作成する際の例文をご紹介します。
内科経験があり、クリニックを志望する看護師向け
例文①
私はこれまで総合病院の内科で5年間勤務してきました。総合病院では多くの患者さんと接することができましたが、患者さん一人ひとりと時間をかけて向き合うことが難しい部分もありました。そこで今回、一人ひとりの患者さんに寄り添い、より長期的な視点でサポートできる○○クリニックを志望いたしました。 |
例文②
私はこれまで総合病院の内科で看護師として10年間勤務してきました。総合病院で多くの患者さんと接した経験を活かしながら、これからは患者さん一人ひとりに寄り添うことができるクリニックで地域医療に携わりたいと思っています。特に、慢性疾患を持つ患者さんの日常生活を支えるような、地域に根ざした看護を提供できるクリニックで働きたいと考えています。 |
内科経験があり、総合病院の病棟を志望する看護師向け
例文
私は過去5年間内科で働いてきましたが、今回の転職ではより大きな病院の内科で働きたいと考えています。大きな病院では多くの患者さんと接することができ、さまざまな疾患のケアを行う機会が増えると思います。これまでの内科での経験を活かし、より多くの患者さんに寄り添う看護を提供したいと考えて、貴院を志望いたしました。 |
内科経験があり、より専門性の高いクリニックや病院を志望する看護師向け
例文
これまで10年間内科の看護師として働いてきました。10年目の節目として自身を見つめ直し、更なる専門性を深めるべく、今回転職を考えました。特に糖尿病や心疾患など特定の疾患に特化したクリニックで働き、その領域での専門知識を深めたいと考えています。 |
内科未経験(看護師経験あり)でクリニックや病院を志望する看護師向け
例文
私は小児科で看護師として5年間勤務していました。しかし、私自身が年齢を重ねるにつれ、成人の患者さんに対する関心が高まりました。特に内科では、生活習慣病や高齢者のケアなど、幅広い知識と経験が求められます。こうした内科特有の看護に挑戦し、自分のスキルアップとともに貴院(もしくはクリニック)に貢献していきたいと思います。 |
出産や育児などでブランクがあり、内科に転職を考える看護師向け
例文
私は5年間の看護師経験の後、子育てのために看護師を離れ、5年のブランクがあります。この期間、母として子どもの成長と健康を見守る中で、日々の健康管理や予防医療の大切さを再認識しました。内科クリニックでは、患者さんの生活習慣の改善や病気の予防に重点を置いたケアが可能です。私自身の体験を活かし、患者さんの日常生活に寄り添う看護を提供したいと考えています。 |
診療科目別での内科病棟の志望動機例
内科の中でも診療科目が分けられているため、それぞれの科の特徴などを交えた志望動機の例文をご紹介します。
循環器内科の志望動機例
例文
私はこれまで内科と循環器内科を標榜しているクリニックに勤務していましたが、循環器の専門性を高めたく、貴院を志望いたしました。特に心臓疾患患者さんのケアに深い関心を持っています。心臓は人間の生命を維持する重要な臓器であり、その疾患は生活の質に大きく影響します。貴院では心不全や心筋梗塞といったさまざまな疾患を抱えた患者さんと接する機会も多くあり、自身の循環器看護のスキルアップにもつながると考えています。また循環器内科で働くことで、心臓疾患患者さんの生活の質を向上させるための看護に貢献したいと考えています。 |
消化器内科の志望動機例
例文
前職の介護施設では経管栄養や胃ろうの利用者さまが多く、看護師としてサポートすることにやりがいも感じていました。それとともに、食事と健康の関係について興味を持つようになりました。食事は私たちの日常生活の一部であり、健康状態に大きく影響するものです。 そこで、介護施設だけでなく年代問わず多くの患者さまの生活を支えたいと感じ、消化器内科の貴院に志望いたしました。消化器内科の看護師として働くことで、患者さんの食生活改善と疾患管理に貢献したいと思っています。 |
心療内科の志望動機例
例文
私自身、親しい人が心の問題を抱えていた経験があり、支援の難しさを実感しました。その経験から、心の問題に対する専門的な知識とスキルを習得し、精神的な問題を抱える人々を支援したいと感じたのが、心療内科を希望したきっかけです。貴院では定期的に勉強会が開催されていると知り、働きながら自身のスキルアップもできる環境であるところに魅力を感じています。そのため、貴院で患者さんの心の健康を支える看護師として尽力したいと考えています。 |
小児内科の志望動機例
例文
昔から子どもが好きで、以前は小児科で働いた経験があり、子どもたちのケアに情熱を持っています。小児科では、子どもたちの成長と発達に影響を及ぼす可能性のあるさまざまな疾患を診療し、中には手術が必要で別の病院に入院していく子どもたちも見てきました。そこで入院生活が不安な子どもたちを支えたいと感じ、今回小児科病棟に応募いたしました。子どもたちが健康的に成長できるよう小児科病棟の看護師として尽力し、子どもたちから信頼されるようなケアができる看護師を目指したいと考えています。 |
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看護師の転職先として内科を希望している場合は、自分のキャリアプランや希望条件に合った働き方ができる職場を見つけることが大事です。仕事をしながら転職活動を行うことが難しいという場合は、看護業界に特化した転職エージェントに相談するのがおすすめ。
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おわりに
今回は内科への転職を考えている看護師に向けて、志望動機の書き方や例文をご紹介しました。志望動機を書くときは応募先への理解を深めて、内科の看護師としてどのような看護を行いたいか、仕事で貢献できることは何か、今後のキャリアプランを具体的にアピールすることが大切です。今回ご紹介した例文を参考に、オリジナルの志望動機文を作成しましょう
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