介護老人保健施設の看護師の役割・仕事内容とは?老健への転職する際のポイント
公開日: 更新日: 看護の仕事 , 看護師の働き方・環境介護老人保健施設(老健)は、施設でのケア・リハビリを通して利用者が自立した生活が送れるよう介護サービスや日常生活のサポートを提供している介護施設です。高齢化が加速していく中で介護施設の需要は高まり、在宅復帰を支える看護師の存在はますます重要となっています。
この記事では、介護老人保健施設(老健)の概要や、そこで働く看護師の役割・仕事内容について解説します。また、介護老人保健施設で働くのに向いている方の特徴、転職する際のポイントについてもご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
キララサポートでは、求職者一人ひとりの理想の働き方に合わせた求人をお探しします。介護老人保健施設への転職を考えている方はぜひ一度、お気軽にご相談ください。
目次
介護老人保健施設(老健)とは
介護老人保健施設(老健)とは、介護を必要とする高齢者の自立・在宅復帰を目指して介護及び機能訓練、そのほか必要な医療行為を提供する施設のことです。介護士や看護師、理学療法士といったさまざまな専門分野のスタッフが連携し、日常生活のサポートやリハビリ等のケアを行いながら生活機能の向上を目指しています。利用者が安心して日常生活を送れるように配慮しつつ、一人ひとりの健康状態や目標に合わせた支援を行います。
介護老人保健施設の対象者
介護老人保健施設は在宅復帰を目的としてサービスを提供しているため、対象者の条件も明確に決められています。介護老人保健施設を利用できるのは、以下の条件を満たしている方が対象です。
- 65歳以上の方
- 要介護度1~5の方
- 入院治療の必要がない方
- リハビリテーションを必要とする方
介護老人保健施設の人員配置基準
介護老人保健施設で必要となる人員は、施設の規模や利用者数によって変わりますが、ここでは基本的な人員配置基準をご紹介します。
具体的に、医師は1人以上、薬剤師は適当数(300対1が標準)、看護・介護職員は3対1以上(うち看護は2/7程度)、支援相談員は1人以上、理学療法士・作業療法士又は言語聴覚士は100対1以上、栄養士は1人以上(100対1が標準)、介護支援専門員は1人以上(100対1が標準)、調理員・事務員そのほか従業者は適当数配置することが決められています。介護施設においては医療行為に対応可能な看護師の人員配置も求められるため、介護施設の求人で看護師を募集しているところは少なくありません。
ただし、自治体や施設によって独自の配置基準を設けている場合もあるため、事前に施設へ確認しておくと良いでしょう。
介護老人保健施設で働く看護師の役割や仕事内容
介護老人保健施設で働く看護師の仕事は医療行為がメインとなりますが、そのほかにも日常生活の補助や服薬の管理、健康の管理があります。ここからは、具体的にどのような役割を担っているのかをご紹介します。
医療行為
介護老人保健施設で働く看護師は、基本的に医療行為を中心に業務にあたります。医師の指示のもと点滴の管理や採血、経管栄養、たんの吸引といった一定の医療処置のほか、施設内で起きたケガの応急処置や医師への報告等を行います。
日常生活の補助
食事や入浴、排泄といった日常介助は基本的に介護スタッフが行いますが、施設によっては看護師も介護スタッフと協力して介助業務を行うことがあります。そのほかに爪切りや口腔ケアなど、利用者が快適な日常を過ごすためのサポートをすることも看護師の大切な業務です。
服薬の管理
誤薬は直接命にかかわる事故につながってしまいます。複数の利用者が生活する介護施設では誤薬が起こる可能性が高いため、正しい時間帯に正しい方法で正しい種類の薬を飲むように管理する必要があります。利用者一人ひとりの薬を把握し、飲み忘れや誤飲を防ぐための服薬管理は看護師の重要な業務の一つです。
健康の管理
体温や血圧、脈拍などバイタルサインをチェックしたり問診を行ったりして、利用者の健康状態を管理します。健康状態の変化を記録・管理することは、適切な介助や処置を行ううえで重要な判断材料となります。また、在宅復帰に向けて自立した生活ができるよう健康指導をしたり、相談に乗ったりすることもあります。
介護老人保健施設で働くのが向いている看護師の特徴
ここでは、介護老人保健施設で働くのが向いている方の特徴をご紹介します。
高齢者とのコミュニケーションが得意
介護老人保健施設は、高齢者が安心して暮らせる生活の場となります。日々の生活の中で積極的に高齢者とコミュニケーションをとって、一人ひとりの健康状態を把握することが大事です。また、介護老人保健施設は利用者の入れ替わりもあるため、じっくりと関係性を築くことができるコミュニケーション能力のある方が適しています。
目標を立てて働ける
介護老人保健施設だけに限らず、働くうえで目標を立てることが大切です。介護施設での看護師の役割を踏まえて、どのような人材になりたいか、どのような働き方をしたいかといった目標に向かって働く方は、その分仕事のやりがいも感じられるでしょう。
穏やかな方
介護老人保健施設は病院とは違うため、利用者が安心して生活できる環境であることが重要です。そのため、日頃から時間に追われて慌ただしくしている方よりも、感情の起伏がなく穏やかな方が適しています。
介護老人保健施設の看護師求人の見つけ方
ここからは、介護老人保健施設の看護師求人を見つける方法を3つご紹介します。
それぞれの特徴やメリットを踏まえて、自分に合った方法で求人を探してみてください。
介護老人保健施設のサイトから求人情報を確認する
介護老人保健施設のサイトから求人情報を確認し、自分で直接応募します。施設によっては転職サイトに求人を掲載していない場合があるため、業界研究していく中で気になる施設があればそのまま応募することができます。ただし、転職活動の最初から最後まですべて一人で行わなければならないため、時間や労力を使うことになるでしょう。
求人サイトを利用する
求人サイトは多数の求人情報の中から条件を絞って探すことができるため、ご自身に合った求人を見つけやすいのがメリットです。また、求人サイトに掲載される情報は常時更新されるため、最新の求人情報を確認することができます。隙間時間を使ってサイトを確認し、気になる求人に簡単に応募することができるので自分のペースで転職活動を行い方にぴったりです。
転職エージェントを利用する
転職エージェントは、専門のアドバイザーが一人ひとりに合った求人をご紹介してくれます。サイトに掲載されていない非公開求人を紹介してくれるケースもあるため、さまざまな選択肢の中から転職先を選ぶことができるでしょう。そのほか、履歴書添削や面接対策、面接日の調整など転職に関するサポートを受けられるため、一人で転職活動するのが不安という方におすすめです。
介護の現場では、施設ごとに提供するサービス内容や業務が異なるため、希望する転職先の情報をしっかりと集めて自身に合った職場を見つけることが大事です。キララサポートでは、詳しい施設情報や福利厚生などの情報を提供するほか、転職活動を成功させるために、履歴書添削や面接対策などさまざまなサポートを行っています。
介護老人保健施設への転職を検討している場合は、ぜひキララサポートを活用して自身にぴったりの転職先を見つけましょう。
キララサポートの登録はこちら
おわりに
介護老人保健施設で働く看護師は、医療行為や日常生活の補助を中心に利用者の生活をサポートします。介護の現場では、看護師としての役割をしっかりと理解して一人ひとり健康状態の異なる利用者のケアにあたることが大切です。介護分野に興味がある方や、看護師としての幅を広げたいという方は、病院とはまた違った環境でご自身の経験を活かせる職場に転職してみてはいかがでしょうか。
忙しいあなたに寄り添った転職サポートをします。
LINEでも気軽に無料相談できます
給与や残業時間、職場の人間関係などリアルな情報をお届け
履歴書作成や面接対策、条件交渉など安心しておまかせ
キララサポート編集部
最新記事 by キララサポート編集部 (全て見る)
- 【2歳児・12月】月案・週案の例文!ねらい、養護、子どもの姿、食育など書き方をご紹介 - 2024年11月21日
- 【2024年最新】保育士さんにおすすめの派遣会社8社をご紹介!派遣が向いている方の特徴やメリットも解説 - 2024年11月19日
- 派遣保育士なら職場の人間関係で悩まず働ける?派遣保育士の働き方とは - 2024年11月19日