看護師3年目の転職はまだ早い？最適な時期と転職のポイントについて

公開日：2021.09.29 更新日：2024.03.07 看護 , 看護の仕事

看護師になりたての頃は目の前の業務で精一杯だった方も、3年目になると少しずつ慣れ、気持ちに余裕が出てきたのではないでしょうか。周りの様子や同じ看護師仲間の様子にも目が向くようになるため、「自分はこのままでいいのか」と将来のことを不安に感じる方も多いようです。こういった状況から、転職を希望する方も増える時期ですが、看護師3年目の転職は良い選択なのか迷ってしまいますね。本コラムでは、看護師3年目の転職について詳しく解説します！

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1 3年目の看護師が転職を考える理由とは？
2 お礼奉公の期間終了も転職のきっかけに
3 3年目の転職はまだ早い？最適なのは何年目？
4 看護師3年目での転職はどんなデメリットがあるの？
5 看護師の転職は丸3年経った「4~5年目以降」がおすすめ
6 転職を決める前に考えるべきポイント
7 転職をするなら条件に合った職場探しをしよう
8 看護師の求人を探すなら「キララサポート」！
9 まとめ

3年目の看護師が転職を考える理由とは？

3年目の看護師が転職を考える主な理由をご紹介します。

・給料が低い
・労働時間、残業がつらい
・人間関係が悪い
・業務の幅が広がり責任が重くなった
・他部署の同期や他業種と比べてしまう

3年目になると業務内容が新人看護師の頃よりも幅広くなり、新たな悩みが出てきます。また、仕事に慣れ始める時期ですので、今後のキャリアアップについて考える方や自分の理想像とのギャップから転職を希望する方が増えてくるようです。

お礼奉公の期間終了も転職のきっかけに

看護師を目指す学生のために奨学金制度を設けている病院では、「奨学金を利用できる代わりに、看護師資格を取得後その病院で一定期間勤務する」といった条件を設定している場合があります。この勤務期間を「お礼奉公の期間」とも言います。奨学金を利用した看護師の勤務期間は2年~3年が一般的であるため、お礼奉公がちょうど終わるタイミングで転職を検討する方もいるようです。

3年目の転職はまだ早い？最適なのは何年目？

3年目は基本的な知識、スキルが備わってくるため、人手不足の看護業界で即戦力となれるでしょう。一方で、3年目で転職すると「すぐに辞めてしまう人なのでは」というイメージも持たれやすいのも事実です。今の職場を頑張って続けられるのであれば、丸3年やりきった4年目からの転職の方がおすすめです。

看護師3年目での転職はどんなデメリットがあるの？

3年目で転職するデメリットをご紹介します。

経験値がない

3年目の看護師は基礎的な知識、スキルが身に付いているため即戦力になりますが、経験が足りないことによる対応力・柔軟性不足が課題となります。

転職先の選択肢が狭まる

実務経験を重要視する職場も多く、3年目の看護師では不利になることがほとんどです。必須条件に「臨床経験3年以上」と記載している求人票の場合、3年目では基本的に選考に進むことができないため注意が必要です。

給料が下がる場合がある

3年目の看護師は新人とほぼ同じ立場にあるため、転職による給与アップは難しいようです。また、勤続年数に応じて給与が上がる職場がほとんどのため、場合によっては給与が下がるケースもあります。

教育途中だと判断される場合も

勤続年数が3年未満の場合、新人教育や研修を完了できていない場合があります。大学病院や規模の大きな職場の場合、3年目の看護師は「一人前になる手前」の扱いになることは覚えておきたいですね。

看護師の転職は丸3年経った「4~5年目以降」がおすすめ

3年目の転職は不可能ではありませんが、本コラムでご紹介したようなデメリットが多いのも事実です。選択肢が広がる4~5年目まで頑張ってみるのがおすすめです。

一人前の看護師として転職できる

4~5年目の看護師は知識・スキルだけではなく社会人としての人間性も身に付いているため、転職市場では3年目よりも有利になります。また、4年目以降の看護師はリーダーやプリセプター経験のある方が多いため、どの職場でも重宝される存在です。

希望条件に合った転職先が見つけやすい

3年目の看護師と異なり、4~5年目は臨床経験を3年以上持っているため転職先の選択肢が広がります。「臨床経験があれば科目が未経験でも可」としている職場もあるため、未経験の分野にもチャレンジしやすくなります。将来的に専門性を高めていきたい分野がある方は4年目以降のタイミングでの転職を検討してみてはいかがでしょうか。

退職金をもらえるケースがある

職場にもよりますが、丸3年勤務すると退職金が支給されるケースがほとんどです。3年目の途中で辞めてしまうと退職金がもらえない場合もあるため、タイミングは見計らった方が良いでしょう。

将来の転職に有利になる

看護師の中には、他職種へ転職した方や育休・産休で現場を離れる方が多くいらっしゃいます。一度看護業界を離れた場合も、過去の実務経験が3年以上あればいざ看護師に復帰するとなっても比較的有利に選考を進めることができます。看護師のキャリアを育休・産休のあとも続けていきたい方は、まずは3年以上経験を積むことをおすすめします。

転職を決める前に考えるべきポイント

転職を決意する際、一歩立ち止まって考えておきたいポイントをご紹介します。

転職の目的を明確にする

転職をする際、最も大切なのが「なぜ転職するのか？」ということです。職場に求めることや自分のやりたいことを明確にしないと転職しても同じことの繰り返しになってしまいます。「なんとなく転職したい」と考えている方は、給与を上げたい・特定の科目に強い職場で働きたいなど転職で叶えたい希望を明確にしてから検討することをおすすめします。ただし、「体調が良くない」「精神的に限界」「結婚・出産の予定がある」など今すぐ転職すべき理由がある方は早めに行動しても良いかもしれません。

経験を積んでから転職を考える

看護師として未熟な状態で転職するよりも、専門知識、スキル、実務経験をしっかり積んでからの方が選択肢も増え、給与アップにも繋がります。より好条件の職場で働くことができるよう、1~3年目の今は現職で経験を積むことをおすすめします。

今の職場で働くメリットを見直す

転職を考える前に、今の職場で働き続けるメリットも検討してみましょう。「質問しやすい先輩がいる」「患者さんの名前が覚えられるようになってきた」など、数年働いた中で出来上がった人間関係もあるのではないでしょうか。転職後はまた一から人間関係を作らなければならず、大変な場合もあります。今の職場で働くメリットも考えた上で、本当に転職すべきか考えてみると良いでしょう。

転職をするなら条件に合った職場探しをしよう

今の職場で働くことを検討した結果、それでも転職したいと感じた場合は職場探しから始めてみても良いかもしれません。環境が改善されない、自分のやりたいことができないなど明確な理由がある場合は環境を変えるのも一つの方法です。ただし、転職後に同じことを繰り返さないよう、慎重な職場選びが大切です。

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転職を決意した際は、職場の体制や支援制度などに詳しいプロの転職エージェントを使って転職活動することをおすすめします。診療科目や給与といった基本的な情報以外にも、職場の人間関係や忙しさ、休暇の取りやすさなどもしっかり教えてもらうことができます。また、履歴書や職務経歴書の書き方、面接対策も丁寧にアドバイスしてもらえるため転職活動に慣れていない方も安心です。