看護師1年目だけど辞めたい!後悔しないために考えたい点と転職のポイント
公開日: 更新日: 看護師転職マニュアル看護学校や大学を卒業し、就職して数カ月…。「転職」という言葉が頭の中に浮かんでいる新人看護師さんもいるのではないでしょうか。
今回は転職に悩む新人看護師さんへ向けて、1年目に転職するメリット・デメリットや、転職先探しのポイントについてご紹介します。
目次
新人看護師が転職したくなる理由
まず、新人看護師が転職したくなる理由とは、どのようなことなのでしょうか。
1年目は転職どころか看護師自体を辞めたいと思う方も多いことと思います。1年目の新人看護師が、転職したい・辞めたいと思うことは仕方ないかもしれません。
それはなぜかというと、看護学生時代に「看護とはこうあるべき」と理想の姿を勉強し、「患者さんに寄り添える看護師になる」「傾聴を大切にしたい」と夢を抱いて入職すると、理想と現実のギャップに叩きのめされるからです。毎日業務について行くのに精一杯で、理想の看護師とは程遠い自分に自信喪失し、「看護師に向いていない」とも考えてしまう方もいるのではないでしょうか。
また、教科書で習った看護技術やエビデンスが通用せず、古い病院では特にその病院の「しきたり」や「きまり」に従わされること、1年目なのに手に負えない程の業務をさせられることなど、仕事内容への不満も理由として挙げられるでしょう。
もちろん人間関係の悪さや、残業の多さなど労働環境が悪いと感じ転職を考える方もいらっしゃることと思います。
看護師1年目でも転職はできる!
1年目で転職ができるのかどうか不安に思う方も多いかもしれませんが、看護師1年目でも転職は可能です。
あなたの目標や夢、やりたいことがはっきりしており、それに今の職場が合わないのであれば、早めに見切りをつけて転職するほうが後のキャリアには良い可能性もあります。人間関係が苦痛で仕方ない場合も、心が壊れてしまう前に転職した方が良いです。
看護師に限らず新人の転職の足を引っ張るのは「石の上にも三年」と言う言葉だと思います。3年以下で転職すれば、根性が無いというレッテルを貼られるのではないかと不安を抱く人は多いはずです。
確かに、3年以上続けてやっと1人前として動けるようになるので、この言葉は間違いではないのかもしれませんが、だからと言って合わない環境に3年も身を置く必要はありません。
看護師1年目で転職するメリット
1年目に転職をすることに対してネガティブなイメージを抱いている方もいるかもしれませんが、実は新人のうちに転職することには多くのメリットがあります。ここでは主なメリットを3つご紹介します。
辞めやすい
2年目からは係や委員会に割り振られる場合も多いため、向こう1年辞めにくくなる可能性が高くなります。また、夜勤を始めて労働力としてカウントされ出すと、人手不足の職場であれば、中々辞めさせてもらえません。
多くの職場では、役割が少なく、あまり大きな期待をかけられていない1年目のほうが辞めやすいと考えられます。
転職先でもしっかり教育してもらえる
多くの病院・施設では、卒後1年目未満の看護師に対しては、新卒同様の教育体制を取り指導します。
2、3年目となると、一通り経験しているものとして扱われ、基本的な指導は行われない可能性が高くなります。数年のうちに転職することが確実で、新しい環境で1からしっかりと経験を積んでいきたいのであれば、早めの転職が得策です。
悩みから解放される可能性が高い
転職することによって、労働環境、人間関係の悩みから解放される可能性が高いこともメリットです。
環境や人間関係は、実際に働いてみなければ分からないことなので、必ず今の状況よりも良くなるという確証はありませんが、現状を維持するよりは前向きな変化が期待できます。
看護師1年目で転職するデメリット
一方で、やはり看護師1年目での転職にはデメリットもあります。退職後に後悔することのないように、デメリットについてもしっかり知っておきましょう。
転職時にマイナスイメージを持たれる可能性がある
やはり看護師1年目で転職をすると、転職先の面接時に高確率で「なぜ1年目で転職しようと思ったのか」という質問をされることになります。
転職の理由が、目標や夢のためといったような前向きな内容のものや家庭の事情といったやむを得ない内容であれば、悪い印象は与えることは少ないと思われます。しかし、「忙しさ」や「人間関係」が理由と伝えてしまうと、「採用してもまたすぐに辞めてしまうのではないか」とマイナスイメージを持たれてしまう可能性が高くなります。
転職理由を答える際は、前向きな内容を伝えるようにしましょう。
後戻りできない
新人時代は誰もが多忙で辛い思いをするものです。毎日の疲労の蓄積やストレスで、職場の悪い部分にばかり注目してしまっている可能性はありませんか?
退職・転職後に、元の職場の良さに気付いて後悔しているという看護師も少なくはありません。離職後に再度同じ職場に就職するのはハードルが高い場合も多いため、今一度頭をすっきりとさせた状態で「本当に転職したいのか」を考えてみることをおすすめします。
看護師1年目での転職先探しのポイント
では、看護師1年目で転職をする場合、どのようなことに注意して転職先を探せば良いのでしょうか。
仕事において重視したいことを絞り込む
まずは自分が一番重要視することを決めましょう。しっかりと教育して欲しい、○○を勉強できる所が良い、ゆっくり患者さんと向き合いたい…など、自分にとって何がネックとなっているのかを考えます。
全てが希望通りの職場と巡り会える可能性はそう高くはありません。希望条件が多いと、転職先も絞りにくくなってしまいます。
将来の自分を想像する
もう1つのポイントは、将来を想像することです。女性の場合、結婚や出産をする方が多く、ライフステージが変化した場合にも対応してもらえる職場を探すようにすると、転職を繰り返さずに済みます。数年以内に出産を希望される方は特に、育児休暇取得率や時短勤務の有無などは必ず確認しておきましょう。
新人看護師が転職するなら転職サービスの利用がおすすめ
ハローワークや求人誌などで転職先を探すのは、情報量がとても少ないため新人看護師の転職には不向きです。
看護師専門の転職サービスに登録すれば、コンサルタントが条件に近い転職先を提案してくれます。求人誌などには載らない非公開求人も転職サービスには多数あるため、選択肢の幅も広がります。職場の雰囲気や、実際の待遇など細かな情報も教えてもらえるので、転職サービスの利用はマストです。
看護師1年目での転職についてのまとめ
いつでも、全国どこでも、転職できることが看護師の資格の魅力のひとつです。考え方も働き方も多様化する今の時代、転職はもはや誰もが経験することと言っても過言ではありません。
看護師1年目だからといって転職してはいけない決まりはありません。1年目での転職は比較的スムーズに辞めやすく、転職後も新人教育を受けられるといったメリットがあるのでおすすめです。
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