実りの秋♪保育園でクッキング!簡単にできるメニューや注意点

2019.10.11保育の仕事

保育園の実りの秋
保育園にも「実りの秋」がやってくると、保育士は「クッキング保育」の計画を始めますね。園内菜園を設けている保育園では、自分で収穫したものを調理して食べるという、保育園ならではの「貴重な経験」をすることになります。

今回は、秋に収穫する野菜で作るメニューと注意点をご紹介しながら、保育園における食育の意味についてお伝えします。

クッキングは「食育」のひとつ

クッキングは楽しい活動ですが、保育士は「食育」への意識を忘れないようにしたいですね。新しくなった「保育所保育指針」を、改めて見直してみることも大切です。

保育所保育指針における「食育」とは

2018年に改定された「保育所保育指針」の第3章「健康及び安全」内において、「保育所における食育は、健康な生活の基本としての『食を営む力』の育成に向け、その基礎を培うことを目標とすること」などと説明され、食育の推進がすすめられています。

厚生労働省による『食を営む力』とは、主に下記の目標を目指して育成されるものです。

①決まった時間になれば空腹を感じることができる

②大好きな食べものがある

③誰かと一緒に食べたいという気持ちがある

④クッキングを経験したことがある

⑤食べものについての話ができる

食育は保育の一環であり、園児の『食を営む力』を育むために、目標を意識した保育の計画が保育士に求められています。

参考:保育所保育指針

「食に関する経験」の積み重ねが食育につながる

子ども自身が「食に関するさまざまな経験」をすることが、食を営む力を育てます。

経験は決して一過性のものではなく、「積み重ねること」「続けること」が重要です。種まき、水やり、収穫、クッキング、会食。これらの一連の流れは保育園だからできる貴重な経験です。すべてに意味がありつながっているのです。

保育園にも「実りの秋」がくる

さつまいも掘りをする保育園児
暑い夏が過ぎると、畑では秋の味覚が実り始めますね。気温も少し下がって湿度も低くなり、快適な秋の陽気は「収穫がしやすい天候」です。

保育園ではどんな野菜を育てているか

多くの保育園では、園庭の一部や近隣の農園などにプランターや畑があり、子どもでも収穫できる作物が育てられています。9月上旬から11月頃まで採れる「保育園の秋の実り」には、どんな野菜やくだものがあるでしょうか。主なものを挙げてみました。

【保育園で育てる野菜やくだもの・例】

  • じゃがいも
  • さつまいも
  • かぼちゃ
  • なす
  • にんじん
  • 大根
  • かぶ
  • くり
  • ぶどう

「種まきから収穫まで」を経験することの意味

収穫だけの体験より、種まきからスタートする方が流れのある食育ができるので、子どもたちにとっては大変有意義です。種をまいて、何度も水やりをして、花が咲いて、実がなって、どんどん変化していく作物に対して愛情が育ち、無事に収穫をむかえた喜びと感謝の気持ちが生まれますね。

収穫したものを調理して食べる

きゅうりやトマトなど夏野菜の場合は、生でそのまま食べられるものがたくさんあります。秋野菜は、蒸したり、ゆでたり、いったん火を通して食べるものが多いですね。調理の経験という意味では、秋野菜のほうが食べ方や調理法が豊富なので、保育園のクッキングに向いています。

クッキングの前に子どもたちに伝えたいこと

エプロンをつけた子ども
クッキングをする時は、衛生面や安全面についての注意事項をしっかり伝える必要があります。保育士は、子どもたちが理解できるような説明を工夫しましょう。

クッキングに合った服装をする

子どもたちはクッキング専用のエプロンや三角巾を着用するのが望ましいので、保護者に準備をお願いしましょう。ただ身に付けるだけでなく、食べるものを作る時の衛生面での大切な意識として、エプロンや三角巾の必要性を子どもたちにも伝えたいですね。

ナイフの使い方を説明する

大人が使っている包丁ではなく、子どもの手に合った小さいナイフの方が安全です。保育にクッキングをとり入れる時は、保育の教材として「子ども用のナイフやまな板」を5~10セット準備しておきましょう。

ナイフの柄はしっかりと握り、野菜はネコの手(親指を隠してグーにする)で押さえることがポイントです。子どもにありがちなのが、よそ見をしたまま切ろうとすること。友だちの様子を気にせず、ナイフを見て作業をするように言葉がけをしましょう。

手洗いの仕方を伝える

手を洗わずに調理をするとどうなるのか、衛生に対する意識を高め、手洗いの仕方についておさらいします。洗った手は衣服で拭かないようにして、個人用のタオルで拭くようにすると清潔です。

保育園クッキングのおすすめメニュー7選

保育園で収穫した「秋の実り」を使ったメニューをご紹介します。

大事なことは、先にメニューを決めるのではなく、「採れたもので何が作れるか」を考えることです。作りたいメニューのレシピにこだわってしまうと、スーパーで買った野菜の方が多くなることもあります。あくまでも主役は「子どもたちが収穫した野菜」であることを忘れないようにしたいですね。

カレーライス&クリームシチュー

簡単メニュー:カレーライス
カレーライスやクリームシチューは、子どもたちに大人気のメニューです。材料がじゃがいもやにんじんなので、収穫したものをそのままクッキングできるのがいいですね。じゃがいも洗い、玉ねぎの皮むき、野菜のカットなど、子どもの年齢によって作業をレベル分けできるので、みんながクッキングに参加できます。

汁物

収穫した野菜を使った「汁物」はいかがでしょうか。豚汁、さつま汁、けんちん汁、具沢山のみそ汁、郷土料理の汁物などは、採れたての野菜がしみじみとおいしく感じられます。普段あまり野菜を食べない子どもでも、自分で作った「汁物」はおかわりしますよ。

特に、にんじんや大根などが入った「すいとん」は、子どもたちが大好きな汁物のひとつ。野菜のカット作業に加え、すいとんの生地をこねて鍋に入れる作業が子どもに向いています。

おにぎり

簡単メニュー:おにぎりと汁物
食育として「米の栽培」をとり入れている保育園もありますね。収穫した米を一番おいしく食べる方法が「おにぎり」です。おにぎりクッキングは子どもたちも大好きで、おうちのごはんとは違うおいしさに感動します。汁物もセットにして作るのがおすすめですよ。

秋野菜のサラダ

収穫したじゃがいもをたっぷり使う「ポテトサラダ」は、じゃがいも以外にもにんじんやきゅうりのカット作業があるので、保育園のクッキングに適しています。また、大根は比較的カットしやすい野菜なので、小さなイチョウ切りにしてマヨネーズであえれば「大根サラダ」になります。

もち

簡単メニュー:きなこもち
もち米を育てて、秋の収穫感謝祭などに「もち」を作る保育園もありますね。子どもたちももちつきに参加し、同時にクッキングを楽しみます。小さく分けたもちをまるめて「あんこもち」や「きなこもち」にしたり、野菜をカットしてお雑煮を作る園もあります。

いもようかん

さつまいもでできるスイーツはたくさんありますが、いもようかんは材料も作り方もシンプルなので、隠れた人気メニューです。午前中に作って冷蔵庫で冷やしておくと、3時のおやつに食べられるのがいいですね。いもようかんの完成が楽しみで、子どもはワクワクしながらお昼寝をします。保育園のスケジュールに合ったおすすめのスイーツです。

じゃがいももち

簡単メニュー:じゃがいももち
ゆでたじゃがいもをつぶして、片栗粉などを混ぜてホットプレートで「おやき」のように焼くメニューです。じゃがいもを袋に入れて手でつぶすようにすると、子どもはその感触が面白くて大喜びしますよ。片栗粉を入れることで、じゃがいもがもちのようになることを、子どもたちに伝えましょう。

クッキング保育で心に留めておくこと

保育園のクッキングは、家庭で行う親子クッキングとは違います。一対一ではできないので、保育士はさまざまなことを想定する必要があります。メニュー、作業内容、作業環境など、集団で行うことをふまえて計画をすることが大切です。

クッキング保育で「保育士が心に留めておくこと」を挙げてみました。

①当日の段取りは頭だけで覚えずに書いて貼っておく

②材料やレシピは状況に合わせて柔軟に変えても良い

③テーブルや作業台の配置に気をつける

④野菜は切りやすい状態にしてから子どもに渡す

⑤子どもを長く待たせないようにする

上記の5点を心に留め、子どもたちが安全にクッキング保育を楽しめるよう目を配りましょう。
クッキング保育が初めてで不安を感じている保育士さんでも、一度経験してハードルを越えてしまえば、次からは少しずつ周りが見えるようになります。

最初は誰でもドタバタで慌ただしいクッキング保育ですが、みんなで作った料理を味わうひとときは保育士にとって「ごほうび」のようなもの。子どもの満足そうな笑顔がキラキラしていますよ。

まとめ

実りの秋にぴったりな、クッキング保育のメニューや注意点などをご紹介しました。
クッキング保育を行う際のポイントは、食育としての意義を考え子どもたちに伝えることと、収穫した野菜のおいしさを味わえて安全で簡単に調理ができるメニューを選ぶことです。

楽しみにしている子どもも多いクッキング保育。ぜひ実りの秋を感じられる活動にしてくださいね。

キララサポート
キララサポートで見つかる職場
今すぐ医療・福祉の求人をさがす♪
コンサルタントに無料で転職相談♪
The following two tabs change content below.
kiralike編集部

kiralike編集部

kiralike(キラライク)編集部です。保育・介護・看護のお仕事がもっと楽しくなるような、今日も明日も笑顔が輝く情報を発信します!