【保育園で節分祭】豆まきのやり方＆行事食のアイデア集！由来や鬼の演じ方も♪

公開日： 更新日： 保育の仕事

2月の季節行事といえば、「鬼は外、福は内」でおなじみの節分ですよね。でも、「なぜ豆まきをするの？」「どうして2月3日に行うの？」など、考え出すといろいろな疑問が出てくる人も多いのではないでしょうか。今回は、節分の由来や正しい豆まきの方法、美味しい行事食メニュー、そして園児が怖がりすぎない鬼のアイデアもご紹介します。

節分の出し物や鬼の変装の仕方については、保育園で豆まき！節分行事の進め方や出し物をご紹介をご覧ください♪

子ども達に正しく伝えたい「節分の由来」

もともと節分という言葉には「季節を分ける」という意味があり、季節の始まりの日である立春、立夏、立秋、立冬の前日を指します。その中でも、旧暦で一年の始まりとなる立春（2月4日頃）の前の節分は、特に大切にされ、節分と言えば2月3日を指すようになったと言われています。 昔は、季節の変わり目には邪気（鬼）が入りやすいと考えられており、新年を迎える前に邪気を払って福を呼び込む追儺（ついな）という宮中行事が執り行われていました。

節分祭とは？

節分に行う行事が節分祭です。毎年、節分の頃には全国各地の神社や寺院で節分行事が行われ、多くの参拝者で賑わいます。 ・神社：節分祭（せつぶんさい） ・寺院：節分会（せちぶんえ・せつぶんえ

知ってた？！正しい豆まきのやり方について

誰もが一度は経験したことのある豆まきですが、正しい作法を知っている人は意外に少ないようです。この機会にぜひ「正しい豆まき」の方法を知っておきましょう！

豆の準備

豆まきには、必ず炒った豆を使いましょう。これには、生の豆を使って豆まきをすると、拾い忘れた豆から芽が出て縁起が悪いということと、「豆を炒る」が「魔目を射る（鬼をやっつける）」に通じているという2つの理由があります。節分の前日までに炒り大豆を準備し、升に入れておきます。神棚があればお供えしましょう。

豆まき

豆まきを行うのは、鬼がやってくる夜。現在では、その場にいる人全員で豆まきをすることも多くなりましたが、本来、豆をまくのは家長や、年男・年女、厄年の人などの役目でした。

豆まきのかけ声

「鬼は外、福は内」のかけ声が一般的ですが、地方によって違いがあるようです。自分の出身地ではどうだったかなど、参加者同士で話をするのも楽しいですね。また、寺院によっては、「鬼はいない」という考え方から「鬼は外」とは唱えない所もあるようです。

食べる豆の数

豆まきを終えた後、全員で数え年より１つ多い数の炒り豆を食べます。数が多くて食べきれない場合には、福豆を入れた「福茶」を飲むとよいでしょう。本来の福茶は、新年に初めて汲んだ「初水」と呼ばれる水でたてるお茶を指し、これを飲むと1年の邪気が祓えるとされています。

豆まきを楽しむアイデア

保育園編

保育園での豆まきを盛り上げるような、鬼に変身できる手作りグッズをご紹介します。

・鬼の帽子

大き目のカップ麺の容器などを使えばカンタンに帽子が作れます。赤や青の色紙をちぎって貼り付け、画用紙やトイレットペーパーの芯や容器で角を作ったり、毛糸で鬼の髪を貼り付けたり…。思い思いに創作を楽しみましょう。

・金棒

ラップの芯などに新聞紙を巻き付けてテープを貼り、バランスを見ながら金棒の形を作っていきます。ゴツゴツした形を作るには、乳酸菌飲料の容器や、ひとつずつ切りはなした卵のパックを貼り付けるのがポイント。最後にアルミホイルを巻き付けたり、ペンで色を塗ったりして仕上げます。

介護施設編

手や体を動かすゲームを取り入れて、豆まきを楽しみましょう。

・豆つかみ

皿に載った豆をお箸でつまみ、もうひとつの皿に移します。制限時間内に移動できた豆の数を競います。

・玉入れ

鬼役が抱えるカゴめがけて、「鬼は外、福は内」のかけ声とともに、丸めた新聞紙やボールを投げ入れます。チーム対抗戦にして、カゴに入った玉の数を競い合うのもおすすめです。

節分にピッタリな行事食のレシピ

節分の行事食として、最近は恵方巻が一般的になりました。本来は、その年の恵方を向いて一本の太巻きをいただくのが作法ですが、子どもやお年寄りには少し食べにくいもの。節分にぴったりの食べやすいメニューをご紹介します。

食事

・食べやすい巻きずし

湿った海苔や干瓢（かんぴょう）などの乾物は、噛み切りにくいのが難点です。巻きずしに乾物を入れる場合は細かく刻み、海苔ではなく薄焼き卵で巻くと食べやすくなります。

・ちらし寿司風おかゆ

やわらかく炊いたおかゆに、優しい味の甘酢を加え、小さくちぎった海苔やでんぶ、炒り卵などを中央に盛り付けて、彩り豊かなちらし寿司風に仕上げます。

・いわし

骨ごとすり身にしたつみれや、落とし揚げにすると食べやすくなります。

・大豆を使った呉汁（ごじる）

水煮大豆をフードプロセッサーなどでペースト状にすりつぶし、味噌仕立ての汁物にします。中に入れる具材はお好みで、豚肉や野菜などなんでもOK。

おやつ

・鬼まんじゅう

角切りにしたさつまいもが入った蒸しまんじゅうで、ゴツゴツした見た目が鬼の角や金棒に見えることから鬼まんじゅうと呼ばれます。米粉やホットケーキミックスなどで手軽に作れるので、節分のおやつにぴったりです。

・ロールケーキ

恵方巻の代わりに、たくさんのフルーツを入れたロールケーキや、クレープロールなどもおすすめです。

・マカロニきなこ

大豆を炒って粉にしたきなこを使ったおやつもおすすめ。手軽なのは、柔らかくゆでたマカロニに砂糖と少量の塩、きなこをまぶした「マカロニきなこ」。保育園なら、かわいい形のマカロニを使うと喜ばれます。

子ども達が鬼におびえないようにするヒント

保育園では、鬼の登場にびっくりして大泣きする子もたくさんいます。ただ、鬼を怖がることは、子どもにとって大切な経験。危険予測の意識を持つことや、恐怖心に打ち勝ち成長につなげるきっかけにもなります。よって、以下のように「怖くない鬼」を演じることと、終わったら子どもたちを安心させることが大切です。

    • 豆が当たったらすぐに逃げる
    • 子どもを追いかけない
    • お面の表情を怖くしすぎない
    • 豆まきが終わったあとに、正体が先生だと明かす

まとめ

節分の由来や豆まきの作法はしっかりおさえつつ、参加者全員が楽しめるようなオリジナルアレンジをするのが職員の腕の見せどころ。「今年の節分、すごく楽しかった！」なんて声があがるようなアイデアいっぱいの節分祭が開催できるよう、ぜひ参考にしてくださいね。

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タグ : イベント・行事 保育ノウハウ 節分
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kiralike編集部

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