保育園で働くための事前情報

~資格取得から就職まで~

保育士として働くためには「保育士」の資格が必要です。
誰でもすぐに保育士として働けるわけではありません。
また、いざ保育士として働くといっても、施設や働き方は様々です。
せっかく新たに仕事をスタートするなら自分にあった職場を選びたいですよね。
就職に向けて適切なステップを踏むことで、余計な苦労や心配なく素敵な職場に巡り合える可能性が高くなります。

保育士になるには?

保育士資格の取得方法は、大きく2つ

1、「保育士」資格が取得できる厚生労働省の指定する
  養成学校(大学・短大・専門学校)を卒業する。
2、保育士試験を受験し、「保育士」資格を取得する。

※保育士試験は、筆記試験と実技試験が行われます。
筆記試験の全科目に合格しないと実技試験を受けることはできません。

※幼稚園教諭免許状の保有者は実技試験を免除されます。
実技試験も合格すると合格通知書が発行され、保育士に登録することができます。
そして、保育士証が交付されれば、保育士として働くことができます。

施設による違い

認可保育所

児童福祉法に基づく児童福祉施設で、国が定めた設置基準(施設の広さ、保育士等の職員数、給食設備、防災管理、衛生管理等)をクリアして都道府県知事に認可された施設です。
原則として、その市区町村に在住・在勤の人が利用できる施設です。

大きく分けて、
「公立保育園」・・・市区町村が運営
「私立保育園」・・・社会福祉法人、NPO法人、企業などが運営
「公設民営保育園」・・・国や地方自治体が設置し、民間が運営
の3種類に分けることが出来ます。

原則として、その市区町村に在住・在勤の人が利用できる施設です。

認証保育所

東京都独自の事業所形態です。駅前設置のA型と、定員29名以下且つ0~2歳児利用のB型があります。
施設面積や定員数(最大120名)など、認可と比べて規模が小さいことと、園と利用者との直接契約という特徴があります。

認定こども園

教育・保育を一体的に行う施設で、いわば幼稚園と保育所の両方の良さを併せ持っている施設のことです。
認定こども園にも公立と私立があり、保育士・幼稚園教諭の両方の資格を保有していることが望ましいです。

認可外保育所

児童福祉法上の保育所に該当しない保育施設(設置には児童福祉法第59条の2による届出が必要)のことをいいます。
認可園ではあまり実践されていない、独自の保育を実践することができたり、24時間開設など、園ごとでコンセプトや想定している利用者に違いがあります。

企業主導型保育所

会社が作る従業員のための保育所のことで、認可外保育施設に位置付けられます。
会社従業員のための施設であるため、会社の就業形態に勤務形態も左右されがちです。(「365日開園」「~22時までの開園」など)

幼稚園

3歳以上を対象に、文部科学省告示の「幼稚園教育要領」に基づき、自治体の方針に沿って、各幼稚園の特色のある教育を行います。(文部科学省管轄の施設)

託児所

デパート・ショッピングモール・イベント会場・病院内など設置場所が多様です。一時的な預かり施設から、保育所のように継続した保育を行う施設までその形は様々です。

規模による違い

大規模園(定員200名以上)

各月齢ごとに複数クラスとなっており、園児数に比例して職員数も多くなります。
大規模な行事や多彩な保育を行っている場合が多く、保育士としてキャリアアップにつながる環境です。規模が大きいために行事などの準備は大変ですが、成し遂げた際に大きな喜び達成感が得られます。

中規模園(定員100~199名)

保育面では大規模園、小規模園どちらの良さも兼ね備えているといえます。

小規模園(定員99名以下)

大規模・中規模園に比べると関わる園児数、保護者数、職員数が少なくなります。
関わる人数が少ないので園児や保護者の情報を把握しやすく、手厚い保育を行いやすい傾向にあります。

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1日の流れ(例)

登園

7:30 ― 9:30
随時登園の時間です。視診・お手洗いなどをすませたあとは、元気いっぱい自由遊びの開始です。

クラス
活動

9:30 ― 11:30
全員が集まったら、外遊びや製作など各クラスごとでの活動が始まります。

給食

11:30 ― 13:00
11:30くらいから給食準備が始まります。食育、アレルギー対応などを意識し食事の様子を見守ります。

お昼寝

13:00 ― 14:00
食事の後は歯磨き・お手洗いなども済ませお昼寝の時間です。

起床
おやつ

14:00 ― 16:00
布団の片づけや着替えを済ませ、おやつの時間です。

降園

16:00 ― 19:00
16時過ぎからはお迎えが始まります。明日の準備を済ませ1日の業務終了です。

仕事の内容

0歳児クラス担任

  • 保育士配置基準は、0歳児3人につき1人。同じ月齢でも、発達には個人差が大きく見られるのが特徴
  • 何でも舐めて確認するため、誤飲に注意が必要です。寝ている時間はこまめに見守り、「呼吸の確認」や「鼻や口がふさがっていないか」などを確認する必要があります。
  • 言葉を話せない0歳児は「泣く」ことが自分の気持ちを伝える唯一の手段です。
    保育士はわずかな泣き声の変化などにも注意して接することが大切です。

1歳児クラス担任

  • 保育士配置基準は、1、2歳児6人につき1人。同じ月齢でも、発達には個人差が大きく見られるのが特徴
  • 喃語(なんご)から1語文を話せるようになってきます。
  • 徐々に筋力が付き始める時期のため、よちより歩きの際の転倒に注意が必要です。
  • 心と体が急速に成長していく時期。保育士として必要なサポートはしつつも、自立への第1歩を踏み出し始めた子どもの気持ちを優先しながら、園での生活を見守っていくことが大切です。

2歳児クラス担任

  • 保育士配置基準は、1、2歳児6人につき1人
  • 2歳児になると、運動能力が上がり自我も急速に発達するため、肉体的にも、知能的にも大きく変貌を遂げる時期、何でもやってみたいという欲求が生まれてきます。自己主張が強くなる時期のため、「おもちゃの取り合い」のような自己主張がぶつかり合うような場面も出てきます。
  • 運動能力が飛躍的に上がるため、かけっこや体を使った遊びなどを積極的に取り入れていく時期にあたる。保育士としては、周囲に危ないものがないかを十分にチェックしケガに繋がらないような安全への配慮も必要です。

3歳児クラス担任

  • 保育士配置基準は、3歳児20人につき1人。集団の子どもたちを一人で見るということを意識することが大切です。
  • 身体的に全身が発達してくるとともに、手先も器用になり、自分でできることが増えてくる時期。洋服のボタンも自分でかけられるようになり、保育士がサポートしなくても1人で着替えられる子が多くなります。
  • 自分の思いを言葉にして伝えることが出来るようになるため、子ども同士のコミュニケーションがよく見られるようになる。集団遊びも増えてくるようになります。
  • 担当人数が多いため、常にアンテナを張っておく必要があります。

4歳児クラス担任

  • 保育士配置基準は、4、5歳児30人につき1人
  • 担当人数が多いことを意識し、常に集団行動で動いているという認識が必要です。
  • 他人の気持ちを理解することができはじめ、子供同士のコミュニケーションを取り、自然と一緒に遊ぶ機会も増えてくる時期。年下の子供にお世話をしたがったり、一緒に遊びたがったりもする。自制心も芽生えてくる時期。
  • 集団で何かを行う発表会や運動会などが増えてきます。また、他者との関わりが増えてくるため、マナーやルールを教えることも増えます。

5歳児クラス担任

  • 保育士配置基準は、4、5歳児30人につき1人
  • 5歳児は小学校進学へ向けて、自分でできることを増やしたり、集団生活のルールを学んだりする大切な年齢
  • 保育士に援助されなくても、身の回りのことはできるようになり、聞き分けもよくなってくる時期
  • 保育園で過ごす最後の行事や、日々の遊び、小学校に向けての取り組みを充実させていくことが大切です。
  • 小学校入学を控えているため、ひらがなの読み書きや数の数え方などを保育に取り入れている園も多くなります。

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