介護リーダーが抱える悩みとは?後悔しないための対処法について

公開日: 更新日: 介護 , 介護士の働き方・環境

介護士のキャリアパスの1つとして、介護リーダー(介護主任)が挙げられます。キャリアアップやスキルアップに繋がる大切な仕事ですが、業務範囲が多岐にわたり悩みを抱える方も多いようです。今回のコラムでは、介護リーダーの方が抱える悩みとその対処法をご紹介します。

介護リーダーの役割

まずは介護リーダーがどのような役割を果たしているか解説します。

介護リーダーとは

介護リーダーとは、別名介護主任と呼ばれる役職です。介護現場のまとめ役として、介護職員と連携しています。介護職員が働きやすい環境を整える、利用者が安心して暮らすことができるよう改善を図ることも介護リーダーの役割です。
介護リーダーは法律などで配置基準が設けられている役職ではないため、介護リーダーを施設に置くかどうかは各職場の判断となります。

介護リーダーになるには

介護リーダーには必要な資格や経験年数の決まりは設けられていません。ただし、介護職員のまとめ役となる立場であると考えると、経験や知識が求められる役職といえそうです。

厚生労働省発表の介護職員等特定処遇改善加算では、介護士として「経験豊富である」かどうかの判断基準を「勤続10年以上の介護福祉士」としています。そのため、介護リーダーになる方は介護福祉士の資格を保有し、ある程度の経験を積んだ方が多いようです。しかしながら、介護福祉士資格を持ち、長い年数を介護士として働いてきた方全員が介護リーダーになれるわけではありません。介護リーダーになるためには、高い介護スキルのほか、リーダーシップを普段から発揮できるかどうかなど様々な能力を身につけていることが大切です。

介護リーダーの仕事内容

介護リーダーの仕事内容は現場スタッフと同じ介護業務に加え、下記のような仕事を受け持ちます。

・ユニットやフロアの統括
・他職種のスタッフとの連携、会議
・人材育成・指導
・勤怠管理、シフト作成
・利用者家族との連絡、面談
・新規利用者の面談
・職員の採用面接
・記録物の管理
・物品管理
・介護ボランティアや介護実習生の受け入れ

職場によって介護リーダーの業務範囲は異なりますが、リーダー職は介護職員の働きやすさ向上や利用者が暮らしやすい環境作りのために、上記のような様々な仕事を担当します。利用者のケアなど、これまでの介護業務に加え、職員のとりまとめや人員配置の調整、各部門とのパイプ役など、時にはコミュニケーション力が必要なケースもあります。

介護士として働いている方の中には、キャリアアップの一つとして介護主任(介護リーダー)を目指している方も多いのではないでしょうか。今回のコラムでは、介護主任(介護リーダー)の役割や仕事内容、給与情報を解説いたします。介護主任・介護リーダーとは介護主...

介護リーダーが抱える悩みについて

介護リーダーはキャリアアップに繋がるやりがいのある仕事である反面、苦労することも多いようです。実際に介護リーダーの方が抱えやすい悩みをご紹介します。

人間関係がうまくいかない

介護リーダーは資格や経験で決まるため、自分よりも年上の職員に対して指導する立場になる場合ももちろんあります。年齢が上の職員の管理がうまくいかず、悩みに繋がるケースがあるようです。また、スタッフへの指導や注意が厳しくできない、辞めてしまうのを避けるためにはっきり物事を伝えられないといったコミュニケーションの問題も多いようです。

残業が多い、負担が大きい

介護リーダーの仕事は、通常の介護業務をこなした上で行わなければなりません。業務量の多さから、残業が多くなってしまい、辛くなってしまうケースが発生してしまうようです。また、リーダーである責任感から、人に頼ることができず、負担をすべて背負ってしまう方もいます。

上司やスタッフの板挟みになる

介護リーダーは管理者と職員の間に立ち、調整役を担うポジションです。上司の意見と職員の意見の板挟みになり、ストレスを抱えることも少なくありません。

介護リーダーの悩みを解決するにはどうする?

上記のような悩みを抱える介護リーダーの方はどのように対処していけば良いのでしょうか。解決に繋がる対処法をご紹介します。

定期的にミーティングを行う

メンバー間の話し合いや情報共有の場を設けることで、管理職・現場のスタッフ間で意見交流ができます。トラブルに繋がる要素が把握できるため、介護現場内のリスクも軽減することが期待できます。

積極的に話しかけて会話の量を増やす

介護リーダーの悩みの多くはコミュニケーション不足が原因となっているようです。コミュニケーションを積極的に取ることで、良好な関係を築き、指示や依頼をしやすい環境を作るとよいでしょう。

まわりを頼ってみる

介護リーダーの仕事が辛いと感じた際は、先輩や施設長に相談してみることをおすすめします。相談してみた結果、一人が負うべき仕事量ではなかったことが判明するケースが多々あります。体力的・精神的に負担を感じる前に、他の職員と業務を分担できないか検討しましょう。

介護リーダーを辞めたいと思ったら…

職場復帰を悩む保育士問題が解決せず、介護リーダーを辞めたいと感じた際の行動についてご提案します。

他の施設へ転職する

介護リーダーを辞めるのではなく、職場を変えるのも一つの方法です。特に、介護のお仕事や業界が嫌になっていなければ、介護職から離れることはもったいないですよね。介護の求人数は他職種よりも多いため、自分に合った環境が見つかるはずです。介護リーダーの経験を持った方は他の施設からの需要も高いため、求人探しから始めてみてはいかがでしょうか。

新規施設でオープニングスタッフとして働く

人間関係や職場の雰囲気が完全にできあがっている組織を改善するのが難しければオープニングスタッフとして働くという選択肢もあります。オープニングスタッフ求人はすべてがゼロからのスタートです。介護リーダーの経験を活かし、施設づくりや新人教育に貢献することが可能です。

介護士求人を探す際のポイント

介護リーダーの経験を活かせる求人を探す際は、キャリアアップ支援が得意な転職エージェントに相談してみることをおすすめします。これまでの経験を活かし、給与アップして転職できる求人をスピーディーに紹介してもらうことができます。

まとめ

介護リーダーの悩みのご紹介と、解決策をご提案しました。お仕事が辛いと感じた際に、すぐに他業種へ転職するのではなく、介護職を続けるメリットや将来性を一度考えてみることをおすすめします。これまで培ってきた介護リーダーとしての経験やキャリアは資産となるため、今後もスキルを活かして活躍できる最適な方法を見つけていけるといいですね。

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kiralike編集部

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