介護職の方が円満に退職するには?スムーズな退職を実現する方法

公開日: 更新日: 介護 , 介護士転職マニュアル

退職を決意した介護職の方が辞意を職場に伝える際、伝え方やタイミング等、気になってしまうことが沢山あるのではないでしょうか。分からないことが多く、なかなか行動できずに悩んでしまう方もいらっしゃるかもしれません。今回のコラムでは、円満な退職のために注意したいポイントをご紹介します。

円満に退職した方が良い理由とは?

介護福祉士の受験の際、人によっては「実務経験3年以上」が条件となる場合があり、経験を証明するために実務経験証明書を取り寄せる必要があります。この他、介護職の方は過去に働いたことのある施設から書類を取り寄せなければならない場面が発生する方も多いようです。退職後もスムーズにやりとりができるよう良好な関係のまま転職したいですね。

介護職の円満退職に向けた流れ

給料アップ介護職の方が退職を決意した日から実際に退職するまで、どのような流れで行動すると円満に退職しやすいのでしょうか。職場によって異なるケースもありますが、一般的な介護職の退職の流れをご紹介します。

就業規則を確認し、退職希望日を決める

退職の意思が固まった後、まずは就業規則を確認し退職の申し出は何日前にしなければならないのかチェックします。法的には14日前までに退職希望を示していれば問題はありませんが、引継ぎ等を考えると一か月前までには伝えることがマナーです。就業規則でいつまでに意思表示をしなければならないか確認し、退職希望日等を考えておきましょう。

退職の意思を上司に伝える

次に、上司に退職の意向を伝えます。この時で注意すべき点は、第一に退職表明をすべきなのは同僚や利用者ではなく直属の上司であるということです。同僚や利用者に先に伝えた結果、直属の上司に報告する前に施設内で噂になって広がってしまうといったトラブルを避けるため、順番は注意しておくことをおすすめします。

職場と相談し、正式な退職日を決める

上司との面談後、施設長や人事担当者と面談し、正式な退職日を決めるのが一般的です。業務の引継ぎ先や、有給の消化等周りの調整が必要な事項を決めていきます。退職したい日の1~3か月前から少しずつ準備をはじめ、自分が退職した後もスムーズに仕事ができるように配慮すると、職場への負担を軽減することができます。

退職届を提出したのち退職

退職日が決定次第、退職届を作成し職場に提出します。職場によってはフォーマットが決まっている場合もあるため、あらかじめ確認しておく方が無難です。退職届のフォーマットが決まっていない場合は下記の記事をチェック!

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退職理由の伝え方

退職理由は個人都合を伝えることをおすすめします。施設都合の理由は上司や施設側の心象も悪くなるため、退職日まで気まずくなる可能性があります。また、施設に対する不満を理由にすると、「改善することで退職を考え直してもらえる」と考えられ、引き止めがより強くなってしまう場合もあるようです。原因が施設によるものの場合も、個人都合にするのが円満退職のコツです。

施設側から強い引き止めに合った場合

慢性的な人手不足の介護業界は引き留めにあることも多いのが現状です。状況別の対処方法をご紹介します。

昇格など好条件を出された場合

どのような条件を出されても「退職する」という強い気持ちを持つことが大切です。何を言われても退職の意思が変わらないことを伝えましょう。

職場に残ることを迷った場合

待遇改善や高待遇の提示などで引き留めにあい、職場に残るか迷った時は一旦答えを保留にすることがおすすめです。ただし、すでに他の職場に対し内定承諾をしている場合、現職に残るという選択は内定先に対するマナー違反となります。また、一度転職したいと考え、他の職場に内定承諾をしたということは、現職に対し不満や物足りなさを感じている証拠です。その場で転職を取りやめても、また辞めたいと感じてしまうことが予想されます。どんなことが不満だったのか、何を改善するための転職活動だったのか、次の職場で実現できることは何かをよくよく考えて決めることが大切です。

退職することを非難された場合

退職交渉の際に、「代わりがいない」「人が足りていないのに非常識」「あと一年残ってほしい」などの言葉をかけられた方は少なくないようです。しかし、施設の人員不足などは施設が解決すべき問題で、従業員の責任ではありません。非難された場合も、なぜ転職活動をされたのか、今後どのような働き方をしたいのかなど、ご自身の気持ちを大切にしてください。万が一、会社の誰にも取り合ってもらえない場合は労働基準監督署など公共機関に相談するという選択肢もあります。

退職を伝える前に転職活動をしても良い?

現職に迷惑のかからない範囲であれば、退職の意向を伝える前に転職活動をすることは全く問題ありません。介護専門の転職エージェント「キララサポート」によると、退職後に転職活動をされる方もいますが、働きながら次の職場を探す方の方が多いようです。収入のない状態が長く続くと精神的な焦りが生まれるため、条件面で妥協してしまうことがあります。事前に転職先を決めてから今の職場を退職することを推奨します。

介護職が転職を考える際に気になるのが、採用面接での質問です。中でも最もよく聞かれる質問である転職理由や退職理由は、伝え方次第で採用不採用が決まると言っても過言ではありません。そこで、今回は介護職の転職理由や退職理由を面接で上手に伝える方法について...

まとめ

以上、介護職の方が円満に職場を退職するためのポイントをご紹介しました。退職を伝える際、気が重くなってしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、次のステップに進むための大切な手続きですので、丁寧かつ誠実に意向を伝えることが重要です。本コラムを参考にして頂き、良好な関係を保って退職できるといいですね。

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kiralike編集部

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