介護施設で楽しいお正月を!1月の介護レクリエーションアイデア

2020.11.24介護 , 介護お役立ち情報
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新年の幕開けとなり、楽しいイベントも多い1月。介護施設ではイベントごとにレクリエーションを行うところも多いのではないでしょうか。今回は、1月におすすめのレクリエーションアイデアをご紹介します。介護施設でレクリエーションを担当されている方は是非参考にしてみてくださいね。

介護施設でのレクリエーションの目的

身体機能や認知機能に対する刺激を与える

頭を使う簡単なゲームやことわざクイズ、手先を使う遊び等を楽しみながら取り組むことで、脳が活性化し認知症の予防となり、認知症の進行を遅らせることができると言われています、また、体を動かすレクリエーションは普段使わない筋肉を動かすことができ、利用者の要介護度の進行防止に繋がると期待されています。レクリエーションは、身体と脳の両方を使う機会を利用者に提供でき、多くの介護施設で取り入れられています。

利用者に季節を感じてもらう

季節のイベントを取り入れたレクリエーションを実施することで、普段単調になりがちな生活に変化を与えることができます。ただ漠然と過ごすのではなく、季節の移り変わりを感じながら生活することで、高齢者のQOL(クオリティオブライフの略で人生の質という意味)の向上に繋がります。特に1月は一年の始まりの月であり、介護施設を利用する高齢者の方が明るい展望や抱負を抱けるレクリエーションができると良いのではないでしょうか。

1月に気を付けたい誤嚥や窒息事故

うつ病と適応障害の違い・窒息事故は9割が高齢者
東京消防庁(※)によると、平成26年から平成30年までの5年間で餅などを喉に詰まらせて緊急搬送された人は482人で、その9割が65歳以上の高齢者とのことです。特に年末年始には餅を食べる機会が増え、窒息事故が増えているそうです。

原因は嚥下機能の低下によるもの

「嚥下」とは口の中のものを飲み込み、胃に送ることを指しますが、高齢者は加齢により嚥下能力が低下しているため、若い頃よりもうまく食べ物を飲み込むことができなくなります。あやまって食べ物が軌道に入り込んだ場合せき込んで出す力が低下しているため、重篤な状態になりやすく注意が必要となります。

お正月といえばお餅を連想しますが、介護施設では取り扱いに注意が必要です。

口腔機能を高めるレクリエーション

ストローや、昔懐かしいおもちゃの紙ふうせん、巻き笛(拭き戻し)など使うレクリエーションは口の機能向上につながります。

例:
① 紙風船や巻き笛を使ったレクリエーション
② ストローを使った福笑い

紙に顔の輪郭を描き、厚紙で作成した目・鼻・口などのパーツをストローで吸い上げて動かし、顔を完成させる福笑いです。息を大きく数、口をすぼめるなどの動きを伴い口の周りの筋肉を動かすことができます。

介護施設で使えるお正月レクリエーション

お正月のレクリエーション

・風船羽子板
お正月の定番の遊びの一つが羽子板です。羽子板をうちわ、羽は紙風船にすると安全に行えます。

落ちた紙風船は職員が拾うなど、周りのサポートにより車いすの方も参加可能な遊びです。

また、羽子板は遊びに使うだけでなく、お正月飾りとして制作系のレクリエーションに使うこともできます。羽子板の形に切り抜いた厚紙や段ボールを用意し、利用者の方にデコレーションしてもらうことで手作り羽子板の出来上がりです。お正月の期間、施設内に飾っておくと華やかになりますね。

・坊主めくり
百人一首の絵札だけを使う遊びなので、和歌を知らない方や字を読むのが負担に感じる方にも楽しんでもらえる遊びです。ルール:
・百人一首の絵札をよくシャッフルし、裏返しにしてまとめたまま置く(配らない)
・参加しているメンバーで順番に一枚ずつめくる
・男性の札が出た場合⇒自分の持ち札として手元に残す
坊主の札が出た場合⇒持ち札はすべて捨てる
姫の絵札⇒他の人の捨てた札を全てもらえる。もし捨てた札が0であれば出た姫の絵札のみ持ち札にする
・めくることができる絵札がなくなれば終了、持ち札が多い人が勝ち

・かるた大会
いろはがるたテーブルで4人程で実施することもできますが、要介護度が低く、ある程度動ける利用者の方が多い施設では大きめのかるたを段ボールで作り、動きながらかるたが探せるようにするのも良いですね。同じレベルの利用者同士で対戦できるよう、グループ分けには配慮が必要です。

・福笑い
かるた同様、あらかじめ職員が大きめの福笑いを作っておけば、出来上がる顔をみんなで眺めながら盛り上がることができそうです。

初詣にいけなくてもお正月気分が味わえるレクリエーション

・絵馬づくり
神社やお寺にいけない利用者も初詣気分が感じられる催しです。
絵馬はあらかじめ職員が用意しておきます。段ボールや厚紙を絵馬の形に切り、上部に穴をあけ、飾りひもを通して簡単に作成できます。当日、筆ペンやサインぺンで利用者に新年の抱負や願いごとを書いてもらいましょう。イベント後には絵馬を施設に飾ることでお正月気分を演出できます。

・お正月飾り作り
12月の介護施設レクリエーション紹介の中で、お正月飾りの作り方をご紹介しています。てのひらサイズの飾りなら、場所を取らずお正月気分を味わうことが可能です。

介護施設で働く方の中には、クリスマスをはじめとする12月のイベントを取り入れ、高齢者の方に楽しんでもらえるレクリエーションを検討している方も多いのではないでしょうか。本コラムでは、クリスマスやお正月をテーマとしたイベントアイデアをご紹介しています。...

・書初め
指先を使う書道は脳を活性化する効果も期待できます。半紙に筆で文字を書く動作は日常生活でなかなか経験できないので、楽しんでもらえるのではないでしょうか。うまく書けた利用者の方の作品は施設で展示しても良いかもしれません。

レクや会話のネタにつながる1月記念日

・1/1 元旦(正月)
一年中稼働している入居タイプの介護施設では、新年を施設で過ごす利用者の方も多いようです。年越しを気持ちよく迎えてもらえるよう、年末の大掃除を済ませ、新年の挨拶をしたいですね。

・1/7 七草の節句
本コラム内でご紹介した通り、お正月の定番である餅は嚥下しづらく高齢者が味わうには難しい食材となっています。しかし、春の七草を使った七草粥であれば、季節の味を楽しんでもらえるのではないでしょうか。春の七草に使われているのはせり、なずな、ごぎょう(ははこぐさ)、はこべら、ほとけのざ、すずな、大根です。施設で七草粥を提供することはもちろん、この七草についての知識をクイズにする等の学習系のレクリエーションもおすすめです。

七草粥については別記事でもご紹介しています。保育士向けの記事ですが、介護士の方にも参考にして頂ける内容となっています。

日本には昔から、1月7日の朝に「七草がゆ」を食べる風習があります。でも、なぜ七草がゆを食べるのか、七草がゆはどのようにして作るのか知っていますか?七草がゆの由来や作りかた、七草それぞれの名前や特徴を探っていきましょう。子どもたちに伝えたい、七草がゆ...

・1/22 カレーの日
社団法人・全国学校栄養士協議会が昭和57年に1月22日の全国の給食メニューをカレーと決めたことがきっかけで記念日に制定されました。カレーに含まれるスパイスのターメリック(別名:ウコン)は、カレーを黄色く色づけるスパイスとして欠かせません。このウコンに含まれるポリフェノールは、アルツハイマー型認知症の原因と言われるアミロイドβの蓄積を減らすといわれています。カレーを食べる家庭が多いインドでは、実際にアルツハイマー型認知症が少ないそうです。食べやすく認知症予防にも繋がるカレーを、施設で提供してみてはいかがでしょうか。

1月のレクリエーション企画のポイント

1月はお正月を中心に大きなイベントが目白押しです。通年で行えるレクリエーションよりも、1月ならではの行事や出来事を取り入れることで、利用者の方もより楽しく過ごすことができるのではないでしょうか。特に、行列に並ぶことや遠方に出向くことが難しい方にとって、初詣はハードルの高いものです。介護施設で絵馬や鳥居を用意することで、気軽にお正月気分を味わうことができるのではないでしょうか。

まとめ

1月のレクリエーションアイデアをご紹介しました。季節を取り入れたレクリエーションを実施することで、お出かけが難しい高齢者の方も季節やイベントを楽しむことができます。利用者の生きがいや喜びに繋がるレクリエーションの実施に、本記事が参考になりますと幸いです。

参照(キラライク以外のサイトに移動します):
※東京消防庁
https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/camp/2019/201912/camp1.html

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タグ : イベント・行事 コミュニケーション レクリエーション
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