介護士・介護福祉士の転職活動の進め方とは?転職活動のポイントをご紹介!

公開日: 更新日: 介護 , 介護士転職マニュアル


現在の仕事に満足していない介護士の方の中には、転職を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。転職によって状況が改善される期待も持てますが、情報を十分に集めないまま職場を変えると後悔してしまう場合もあります。今回のコラムでは、介護士・介護福祉士の方の転職におけるポイントや進め方をご紹介いたします。

介護職の現状

日本の高齢化は急速に進んでおり、介護士の需要は日々高まっていると言われています。厚生労働省のデータ(※1)では2025年までに2,450,000人の介護職員が必要になるとのことです。今後も高齢者が増えていくとされる中で人手不足を補うために、パートや派遣等、正社員以外の労働力も積極的に採用しているのが現状です。

介護士の離職理由とは?

介護労働安定センター(※2)の調査によると、介護士の退職理由で最も多かったものは「結婚・出産・育児のため」が全体の26.6%と最も多く、続いて「自分の将来の見込みが立たなかったため」が15.6%となっています。ライフイベントの他、自分の人生と仕事のバランスを考えた時に今の職場では不十分であると判断した際に転職を決意する方が多いようです。

転職をする前に考えるべき3つのポイント

介護観・介護理念の確認

笑顔で働く介護スタッフ自分がなぜ介護職を続けているのか、どのような介護をしたいか、といった介護観を明確にしてみましょう。大切にしたい介護観をはっきりさせることが、「自分にとって良い職場」とは何かを自分の中で明確にしておくことに繋がります。仕事や人生において何が大切かという軸を自分の中ではっきりさせてから求人探しを開始することをおすすめします。

希望条件や希望の働き方

介護業界は職種・雇用形態で働き方が大きく異なります。同じ介護福祉士でも正社員・派遣・パートでそれぞれ給与水準も異なるため、最低限求める給与額と、自分に合っている雇用形態を選ぶようにしましょう。

高齢化社会が進む中、一人でも多くの介護職員を確保するために、介護施設では正社員、派遣、パート等様々な雇用形態で職員を受け入れています。本コラムは、介護士の雇用形態別の働き方とその特徴のほか、どのような方におすすめなのかまで詳しくご紹介します。介護...

介護施設や介護事業所の種類

デイサービスや訪問介護事業所は主に日勤のみですが、特別養護老人ホームは夜勤がある等、施設によっても働き方は様々です。給与・休日の条件も異なるため、希望の施設形態をはっきりさせると多数の求人から希望に合う求人を絞りやすくなります。

転職活動を始める理由を明確にする

現在の職場から転職をしようと思ったのはなぜか、自分自身の気持ちを振り返ってみましょう。具体的に考えるポイントは下記の3つです。

・転職の理由
・キャリアや資格の棚卸し
・将来設計について

「なぜ転職を希望しているのか」とともにどんな経験を積んできたのか、どんなスキルがあるのか、持っている資格はどんなものがあるのか、今後どのように活躍していきたいかなどをまとめておきましょう。

介護士・介護福祉士の転職活動の進め方

転職活動をする女性転職活動をする前に考えておくポイントが分かったところで、次は実際の転職活動の進め方を解説します!

転職活動の進め方

介護の転職支援に特化したキララサポートでは、正社員の転職にかかる期間は最短で2週間、平均で3ヶ月程度と言われています。これは面接を受け始めてからの期間ではなく、転職を決意してからの期間です。転職エージェントを利用する場合も、個人で転職する場合も、必要となる手順は下記の通りです。

① 応募する職場を探す
② 応募先に合わせた履歴書・職務経歴書等の書類を作成する
③ 書類審査を受ける
④ 書類審査合格後、面接の日程調整を行う
⑤ 面接を受ける(1~3回程度が一般的)
⑥ 内定の連絡を受ける
⑦ 給与・待遇面の交渉
⑧ 内定、入社日決定

上記が一般的な転職の流れです。面接の前に施設見学を実施する等、応募先企業によって内容は変更になる場合があります。転職エージェントを利用すると①~⑧の全ての手順でアドバイス・交渉をしてもらえる等サポートが受けられます。

また、転職先・退職希望時期が決まった際は退職手続きも早めに行うことをおすすめします。退職届・退職願が必要な職場もありますので、困った際はこちらの記事をチェックしてみてくださいね。

介護士・介護福祉士の転職活動のポイント

虫眼鏡でよく見る情報収集をきちんと行うことは、転職活動において重要なポイントの一つです。
自分の希望に合った施設・雇用形態の情報を集め、複数見比べてみることが大切です。また、未経験の施設に転職する場合は、研修制度や教育体制が整っているかどうかを確認してみてください。例えば訪問介護事業所では、研修期間のうちは先輩が同行してくれるといったフォロー体制がしっかりしている職場がおすすめです。教育制度や職場のサポート体制は求人票に詳しく書かれていない場合もありますので、職場を知り尽くした転職エージェントに相談してみてもいいかもしれません。

在職中の転職活動のメリット・デメリット

現在の仕事を続けながら転職活動を行いたい方は多くいらっしゃいます。在職中の転職について、メリット・デメリットをご紹介します。

メリット

現職の収入があるので金銭面的な心配があまりない

不満げに通帳を見る女性仕事を辞めてからの転職活動となると、金銭面で生活に支障が出る前に就職しなければ、と焦ってしまう場合があります。収入が途絶える心配をせずに仕事を探せるため、精神的にも経済的にも余裕を持って活動することが可能です。

転職が決まらない場合に現職に留まることもできる

転職活動のタイミングによっては希望する条件に合う求人が少なく、良い求人が出るまで待ちたい、と感じる方も多いようです。仕事を続けながらの転職活動であれば、求人が出るまでは現職に留まり、納得のいくまでじっくり仕事探しができます。

ブランク期間が生じない

応募先によっては、職歴に長期間の空白期間がある場合、そのブランクが不利になってしまう場合があります。介護スキルが落ちていないか、仕事の感覚が鈍っていないか等の懸念を持たれるとフォローのための説明をしなければならなりませんが、ブランク期間がなければ選考で不利になる要素を減らすことができます。

デメリット

スケジュール調整が難しい

年間カレンダー仕事をしていない場合は応募先が指定した日程で面接を受けることができるためスムーズに選考を進めることができますが、働きながらの場合は業務との調整が必要になります。働きながら転職活動をする方は、有給や早退等を利用するケースが出てくることを考慮しておきましょう。

退職予定日の折り合いにより採用が見送りになる可能性もある

応募先がすぐに就業できる人材を探している場合、内定の日から入社日まで期間が短い場合があります。現職の退職交渉や引継ぎが終わらず入社日が延びた際、採用見送りとなってしまうケースもあります。退職手続きに時間がかかる職場で勤務している方は、現職の繁忙期も加味し転職時期を判断することをおすすめします。

参照(キラライク以外のサイトに遷移します):
※1厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000207323.html

※2介護労働安定センター
http://www.kaigo-center.or.jp/report/pdf/2019_chousa_roudousha_chousahyou.pdf

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kiralike編集部

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