幼老複合施設とは?働く介護職員にとってのメリット・デメリット

公開日: 介護士の働き方・環境

介護職員の働き先として最近注目を集めているのが、「幼老複合施設」です。ただ、特養や有料老人ホームなどに比べ、幼老複合施設はまだ数が少ないため、なかなか詳しい情報が集まりにくいかもしれません。

この記事では、幼老複合施設での介護の仕事に興味を持っている方に向けて、仕事内容の詳細や、幼老複合施設で働くメリット・デメリットなどをご紹介します。

幼老複合施設とは

一緒に工作をする子どもとおばあちゃん幼老複合施設とは、子どものための児童施設と高齢者向けの施設が一体化した複合施設のことです。同じ建物内に併設されているケースや、同じ敷地内にそれぞれの建物が建っているケースなど、形はさまざまです。

幼老複合施設では、日々のレクリエーションの他、季節のイベントや誕生日会などで子どもと高齢者が活動を共にします。子どもと高齢者が世代を超えて触れ合うことには、多くのメリットがあります。

高齢者にとって、年齢の大きく離れた子どもとの交流は大いに刺激となり、意欲の向上につながったり、新たな生きがいを持てたりといったプラス面があります。

子どもにとっても、体力や認知機能の衰えてくる高齢者と一緒に過ごすことは、いたわりや思いやりの心を育むきっかけになり、さらに、日本の文化や歴史に自然な形で触れる機会も増えます。

このように、幼老複合施設のシステムは、高齢者と子どもの双方に良い影響をもたらすことが期待されているのです。

幼老複合施設の募集職種と仕事内容

幼老複合施設で働く人は、具体的にどのような業務を担うことになるのでしょうか。ここでは幼老複合施設で募集している職種や、実際の仕事内容に触れていきます。

募集している職種は?

介護職員と保育士幼老複合施設では、高齢者向け施設で働く介護職員と、子ども向け施設で働く保育士が従事しています。幼老複合施設といっても、保育と介護の両方の資格を持っていないと働けないわけではなく、どちらか一方の専門知識・スキル・経験があれば仕事に就くことができます。

ただ実際の現場では、例えば、介護職員として働きながら子どものお世話も担うようなケースも少なくありません。そのため、保育のお仕事や子育ての経験があると、より活躍の場は広がるでしょう。

どんな仕事内容?

幼老複合施設での介護職員の仕事は、一般的な高齢者施設とさほど変わりありません。食事や入浴、着替え、トイレといった日常生活のサポートを中心に、レクリエーションや季節行事の実施など、さまざまな業務を行います。

また、子どもと高齢者の交流の機会を作るために、レクリエーションやイベントの機会が比較的多い点も、幼老複合施設の特徴の1つです。

幼老複合施設のメリット

働く側から見て、幼老複合施設には一体どのようなメリットがあるのでしょうか。具体的に見ていきましょう。

自分の子どもを預けられる

子どもを保育園に預ける女性幼老複合施設には保育施設があるため、自分の子どもを預けることができます。職場で子どもの面倒を見てもらえれば、いつでも目が届く安心感や、送り迎えの手間がかからない点など、小さなお子さんをお持ちの方にとっては何かと助かる面が多いでしょう。また施設によっては、従業員割引として保育料が安くなるケースもあります。

他にはない多様なコミュニケーション

幼老複合施設では、一般的な介護施設のように、ケアをする側とされる側という一方的な関係から一歩踏み出し、多様な関係性を育むことができます。

例えば、保育士が高齢者と仲良く話をしたり、子どもの世話の一端を利用者である高齢者が担ったりといったようなことも、幼老複合施設ではよくある光景です。このような幼老複合施設ならではの環境で、職員も利用者とともに、さまざまな形のコミュニケーションを図ることができます。

変化に富んだ毎日

一般的に、介護施設での業務はどうしても同じことの繰り返しになりがちです。レクリエーション一つ取っても、ご利用者の安全面を考えれば、毎回同じような内容に偏ってしまうのはやむを得ないことでしょう。とはいえ、変化の少ない日々に物足りなさを感じている介護職の方も中にはいるかもしれません。

その点、幼老複合施設では、元気で好奇心旺盛な子どもたちと合同でレクリエーションや年間行事を行うことが多く、レクリエーションの幅が広がったり、ご利用者と一緒に子どもたちの成長を楽しんだりと、変化や刺激のある日々を過ごすことができます。

幼老複合施設のデメリット

幼老複合施設のデメリットここでは、介護職員が幼老複合施設で働くデメリットについてお話しします。

職員の負担が増す場合も

介護職員や保育士として就職した方も、現場では高齢者と子どもの双方に関わることになるため、介護と保育の両方の知識が求められます。そのため、職員は専門外の知識をある程度身に付けることが求められる場合や、両者の交流についても注意深く見守る必要がある場合などもあります。このような点を負担に感じる方もいるかもしれません。

不慮の事故や感染症のリスク

子どもと高齢者の交流は良いことばかりではなく、そこにはさまざまな危険が潜んでいます。

体の衰えや認知機能の低下を伴う高齢者は、周囲のちょっとした不注意が大けがにつながってしまうこともあります。子どもは、元気に走り回ったり、予測できない行動を取ったりすることもあり、職員は危険を回避するために、より一層、徹底した見守りが求められるでしょう。

また、幼老複合施設で特に注意したいのが、感染症の広がりです。子どもと高齢者はどちらも免疫力が弱く、感染症にかかりやすい傾向にあります。施設では日々、集団感染を防ぐために細心の注意を払わなければなりません。

幼老複合施設に向いている介護士とは?

幼老複合施設には、どのようなタイプの人が向いているのでしょうか。自分に当てはまるかどうかチェックしながら、読み進めてみてください。

子どもが好きな人

幼老複合施設では、高齢者だけでなく幼い子どもと関わる機会も多いため、何より子ども好きな人が向いているといえるでしょう。高齢者のケアと同様に、子どもと一緒に遊ぶのが好き、子どもの笑顔を見るのが幸せ、という方なら、幼老複合施設での仕事に大いにやりがいを感じられるはずです。

人と関わるのが好きな人

介護士と利用者さん幼老複合施設では、利用者である高齢者や子どもとの関係を構築していくのはもちろんのこと、保育士と介護士間で連携する業務も出てきます。

保育士と介護士は似た職種だと思われがちですが、持つスキルや仕事上で重視する点などが大きく違います。人と関わることが好きな人にとっては、異なる職種の人と共に働くことで新しい気付きが生まれるなどのメリットがあるでしょう。

幼老複合施設の現状とこれから

幼老複合施設は、地域共生型サービスとして住民の交流の場になるだけでなく、子どもと高齢者向けの支援・サービスを同じ場所で行うことで、保育業界と介護業界の人手不足を補うという側面もあります。また前述のように、子どもを職場に預けて働ける環境は、小さなお子さんをお持ちの方にとって非常に助かるでしょう。

このように、利用者・事業者・働き手にとってメリットの多い幼老複合施設は、今後も数が増えていく可能性があります。介護士の就職・転職先の候補として、一考する価値はありそうです。

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まとめ

幼老複合施設では高齢者と子ども両方のケアを行っているため、職員にとっては苦労する面もあるかもしれません。ですが、こうした環境でこそ得られる喜びや感動もあり、それが仕事のやりがいや意欲につながるという方も多いことでしょう。

ご興味のある方は、ぜひ幼老複合施設への就職・転職も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

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kiralike編集部

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